リリック
登場人物
神宮寺 玲 高校3年 メジャーデビューを目指す青年。ギター担当。作曲を担当。
愛車はカワサキ叔父から貰い受けたGPZ900R。
御手洗 侑吾 高校3年 ベース。陽気。愛車はヤマハTW200。
マイコ 高校3年 ボーカル。漫画をこよなく愛すオタク。
愛車はジャイアント アルミロード コンテンド。
コバちゃん 高校3年 ドラム。汗かき。
徒歩、電車。
「神宮寺はん、いい感じやん!サビの部分は、アルペジオなんや。」
「ちょっと、他の曲と変えてみてん。」
「曲のイメージは、分かったわ。で、ベースラインは決めんてんの?」
「ベースラインは、任せるわ。」
僕とユーゴの話し終わるの待ってから、マイコが切り出した。
「歌メロはあるん?」
「あーちょっと歌うわ、歌詞は頼むわ。ラブソング以外な」
「歌詞は、あたためてるのがあんねん。『霊魔滅殺』って知ってる?」
「レイマメッサツ?いや、知らんけど。何それ?」
僕は、ユーゴと古馬ちゃんの顔を見たが二人とも聞いたことがないようだった。
マイコの瞳が輝くのが分かった。しまったと思ったがそれに気づくのには少し遅かった。
「え?! マジで?!服部 崇先生の『霊魔滅殺』やで、
これは、絶対に抑えとかなあかんやつやで。
簡単に言うと時代設定は、江戸時代末期やねんけどな
主人公の右京は剣術修行のために江戸に行く道中で、
大雨にあって廃屋で雨宿りをするねんな。
その時に、今までに感じたことのない異様な殺気を感じて外に出てみると
一人の武芸者が息絶え絶えで倒れててな、
その武芸者の回りには誰もおらんねんけど殺気だけは、相変わらず感じるんよ。
で、その殺気というのは倒れてる武芸者からじゃないねんな。でも感じるわけよ。
まぁ、右京やからこそやねんけど。
そんで、武芸者が息を引き取る前に、握りしめていた刀を右京に託すねん。
それが、銘刀 小狐丸 やってん。小狐丸を握った瞬間に、
今迄 見えてなかった魑魅魍魎が見えるようになるんやけどな。
そこから物語が始まるねん。こないだ酒呑童子を倒して、
今は八岐大蛇を倒すために天叢雲剣を探しているとこ」
マイコは、満足そうに話を終えた。
「で、その漫画をイメージして歌詞を作るってわけか」
「そう。メディアミックスやな」