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詩集〔心を謳う〕

短詩〔黒板の白〕〔紙上の笑み〕

作者: 文月

〔黒板の白〕


いつからか

覚えていない

それほど

昔の景色

 

緑の板が

白くなるほど

眠くなっていた


白い文字が

積み重なるほど

嫌気がさした


今始めても

変わらないだろう

嫌気がさすだろう


それでも懐かしい

落書きを描いた

僕らの証


〔紙上の笑み〕


笑いたい

人生を笑いたい

そんなことなど

できるはずもないけど


笑いたい

人を笑いたい

それはとても

失礼なことだけど

 

笑いたい

僕を笑いたい

紙に書いた 

僕しか笑っていない


息を吐いて

紙に笑みを書く

自らが笑えないのに

ただ書いた


紙を見渡して

そっと微笑む

些細な幸せ

確かめている

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