表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/136

香島津

中条景泰「お招きいただきありがとうございます。」

前田利家「魚津以来お会い出来ればと思っていました。御足労いただきありがとうございます。」

中条景泰「しかし……。」

前田利家「何か気になる点でも御座いますか?」

中条景泰「ここ……目立ち過ぎるように思うのでありますが。」


 中条景泰と前田利家が対面している場所。それは香島津。ここは718年に能登国が発足した際、国の港として定められた場所。現在の七尾港。


前田利家「織田と上杉は和睦しています。何も問題となる事はありません。むしろ隠れて会う方が疑われる恐れがあります。こう言う時は堂々と会うに越した事はありません。ですからこの事は……。」


 柴田勝家も把握しています。


中条景泰「えっ!?」

前田利家「『羽柴秀吉に通じてるのでは?』

と思われたのでありましょう。私にとって柴田も羽柴も大事な御方であります。今言える事は……。」


 前田利家は柴田勝家の家臣である。


前田利家「それだけであります。それに今回の件を伝えた時、

『私(柴田勝家)も同席したい。』

と言っていました。」

中条景泰「内で揉めると大変ですね……。」

前田利家「信濃の方々も苦しまれている事でしょう。

『生きるためには……。』

と。」

中条景泰「上杉は恵まれています。ところで前田様。ここに来て驚いた事が1つありますが。」

前田利家「答える事が出来る範囲でありましたら、何なりと。」

中条景泰「七尾城を何故廃したのでありますか?あの城は亡き謙信に付いて攻めた経験があります。外から攻めても落とす事が出来ず。内から崩す事によって何とか。であったと記憶しています。」

前田利家「確かに守る事を考えた場合、七尾城が最適であった事に変わりありません。」

中条景泰「それを何故?」

前田利家「一言で言えば……。」


 攻め込まれる恐れが無くなったから。


前田利家「織田は北陸に跋扈していた一向宗と和睦。越中富山に佐々が入った事により、能登は安全な国となりました。そうなりますと気になるのが七尾城の立地。七尾城は人と物が集まるここ香島津から離れており、統治に不向きでありました。故にここから近い小丸山に新たな城を築いた次第であります。」

中条景泰「うちとしては……。」

前田利家「小丸山も決して弱い城ではありません。七尾に比べ険しくはありませんが、海や河川を堀として活用しています。鉄砲での防御を考えた場合、七尾よりも強いと考えています。それに上杉の脅威が完全に去ったとも思ってはいません。その証拠に……。」


 中条様を城の様子がわからない場所に案内したでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ