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十五里ヶ原の戦い

 庄内の様子を確認した上杉景勝は、本庄繁長と大宝寺義勝に対し庄内進出を命令。彼らは大宝寺が本拠地としていた尾浦城攻略を目指し進軍していたのでありましたが……。


大宝寺義勝「父上。敵が待ち構えています。」


東禅寺義長「数の上ではこちらが優位。ここは義光様の力を借りず。我らの手で。」

東禅寺勝正「御意。」


大宝寺義勝「見た所。我らの倍は居るかと。」

本庄繁長「義勝。」

大宝寺義勝「はい。」

本庄繁長「尻込みするで無い。」

大宝寺義勝「尻込み等しては居りませぬ。倒し甲斐があると喜んでいる所であります。」

本庄繁長「頼もしい限りだな。」

大宝寺義勝「強がっているわけではありませぬぞ。」

本庄繁長「わかっておる。ただな義勝。」

大宝寺義勝「如何為されましたか?」

本庄繁長「今見えている敵の大半何だが……。」


 我らと戦う気は無いぞ。


本庄繁長「あそこに居る者共は全て庄内の国衆。最上は居らぬ。つまり庄内の国衆は……。」


 自らの意志で、このいくさに相対する事が出来る環境にある。


本庄繁長「彼らに伝えてある。

『東禅寺と戦う必要はありません。上杉は皆様の権益を保護します。』

と。我らが勝とうが負けようが、彼らの生活に変化は無い。このいくさはあくまで上杉と東禅寺のいくさで国衆を巻き込む考えは無い。むしろ……。」


 活躍されては困る。

 数で上回る東禅寺側が仕掛ける事により開戦。当初、東禅寺側が先手を取ったかに見えたのでありましたが……これに付いて来る者は無し。態勢を立て直し逆侵攻に打って出る本庄繁長と大宝寺義勝。敗色濃厚を悟った東禅寺義長は本庄繁長の本陣目掛け突進し玉砕。これを見た弟の勝正は……。

大宝寺義勝「ちっ!父上!!」

本庄繁長「ん!?お前は!!」

単身本庄繁長の本陣に潜り込み本庄繁長に斬りかかる東禅寺勝正。

大宝寺義勝「父上!!しっかりなさりませ!!!」

本庄繁長「義勝。心配するな。斬られたのは兜。私は無傷だ。案ずるでない。それより今は……。」

大宝寺義勝「勝正を逃がすな!!」

とその場で成敗。いくさは上杉方勝利で終わったのでありました。


大宝寺義勝「父上。御無事で何よりであります。」

本庄繁長「油断しておった。心配掛けてすまなかった。しかしこれで……。」

大宝寺義勝「はい。義理の父の無念を晴らす事が出来ました。」

本庄繁長「急ぎ国衆に対し安堵状を。」

大宝寺義勝「はっ!!」

本庄繁長「わたしは……。」


 庄内から最上の痕跡を除去してくる。


 本庄繁長は休む事無く兵を北へ向け動かしたのでありました。

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