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新発田重家の最期

 色部長実隊が待ち構える陣の手前で動きを止める新発田重家。そして……。


新発田重家「色部殿!其方がここを守ると信じておった!!」


 隊に制止を命じる色部長実。


新発田重家「我らの願い!景勝に伝えていただけた事感謝致す!!」


 静かに頷く色部長実。


新発田重家「我に思い残す事は無い!!!親戚の誼である!!其方に我が首を与える!!!誰かある!!我が首を取って手柄とせよ!!!」

と甲冑脱ぎ捨てるや否や真一文字に腹を切る新発田重家。


色部長実「重家を苦しめてはならぬ!誰か急ぎ!!」

嶺岸佐左衛門「わかり申した!!!」


 色部長実の命を受け、一目散に新発田重家の下へ駆け寄る色部家臣峰岸佐左衛門。そして……。


「新発田重家!討ち取ったり!!」

の大音声。これを聞いた新発田家臣は続々と殉死。浦城は陥落したのでありました。


 上杉景勝本陣。


上杉景勝「峰岸!見事であった。感状をつかわす。」

峰岸佐左衛門「有難き幸せ!!」

色部長実「重家の首につきまして……。」

上杉景勝「うむ。重家の首は……。」


 丁重に供養せよ。


色部長実「それで宜しいのでありますか?」

上杉景勝「いくさは終わった。検分も終わった。重家は……。」


 もうこの世に居ない。


上杉景勝「これを私が確認した以上、重家を辱める必要は無い。故に丁重に供養せよ。」

色部長実「有難き幸せ!!」

上杉景勝「直江。」

直江兼続「はっ!!」

上杉景勝「皆に伝えよ。越後は上杉の管轄故新発田領内での乱取りを禁じる。と。」

直江兼続「違反した者は厳罰で以て対処します。」

上杉景勝「そう長い期間では無かったが、新発田領を封鎖していた。領内で不足している物があると考える。至急民に要望を聞き、応えるよう。」

直江兼続「迅速に取り組みます。」

上杉景勝「1つ問題として残っているのが……。」


 赤谷にある堰。


上杉景勝「これを作らなければならなくなったのは私の不徳が原因。民を苦しめるわけにはいかぬ。しかしいづれ放流しなければならぬ時が来る。作物の刈り入れは……。」

直江兼続「大至急確認し、問題が無ければ堰を取り除きます。」

上杉景勝「細心にも細心の注意を払ってくれ。」

直江兼続「わかりました。」


 そこに藤田信吉が到着。


上杉景勝「藤田殿の働き。この景勝。終生忘れる事は無いぞ。」

藤田信吉「勿体ない御言葉。」

上杉景勝「新発田領を其方に託す。」

藤田信吉「えっ!?」

上杉景勝「それでは不満かな?」

藤田信吉「いえ。私で宜しいのでありますか?」

直江兼続「今後、蘆名の反撃が予想されます。これに対処出来るのは藤田殿をおいて他には居ません。」

上杉景勝「私の願い。聞き入れてくれぬか?」

藤田信吉「……わかりました!粉骨砕身取り組ませていただきます!!」

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