表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
123/141

すり替え

 能登小丸山城。


中条景泰「此度の事。おめでとうございます。と言って宜しいのでしょうか?」

前田利家「結果、加増となりましたので構いません。」

中条景泰「改めまして、加賀二郡の加増。心よりお慶び申し上げます。」

前田利家「ありがとうございます。今回、わざわざお見えになったのは……。」


 織田の情勢を探ってくるように指示されたのですね?


中条景泰「正直に申せば。」

前田利家「構いません。まずお詫びしなければならないのが……。」


 敦賀で荷が止まっていた件。


前田利家「でありますが、順次京に運ばれています。」

中条景泰「ありがとうございます。ところで北陸の再配置に付きまして、教えていただけますでしょうか?」

前田利家「越中は佐々でそのまま。御承知の通り私は元々管轄していた能登に加賀二郡が加わりました。加賀の残りの地域と越前には丹羽長秀。丹羽が治めていた若狭には木村定重がそれぞれ入りました。」

中条景泰「荷物の行き来に付きましては……。」

前田利家「既に話は付いています。問題ありません。」

中条景泰「ありがとうございます。ここからはお尋ねして宜しいのかどうか迷っているのでありますが?」

前田利家「事前に話があったかについてでありますか?」

中条景泰「申し訳御座いません。」

前田利家「単刀直入に言えば……。」


 ありました。


前田利家「で無ければ、あのような動きはしません。ただわかる人にはわかると思われますが……。」


 勝負の分かれ目になったのは事実。


前田利家「世間から見れば私の主君は柴田。私は裏切り者以外の何者でもありません。此度の加増は

『北ノ庄攻略に貢献したから。』

となっていますので尚の事と思われます。その事を羽柴も懸念していまして……。」


 事実とは異なる話を京を始めとした織田領内に広めています。


中条景泰「どのような事でありますか?」

前田利家「2つあります。1つは佐久間盛政が軍令を犯し、突進してしまったから。ここで私が孤立。陣所の維持が困難になったからと言うもの。そしてもう1つが……。」


 佐々成政の裏切りにより北ノ庄は落城した。


中条景泰「えっ!?」

前田利家「はい。佐々は越後や飛騨を見るため越中に留まっていました。主戦場は近江と越前。彼がどうする事も出来ない場所で敗戦。人質を供出する事により越中を安堵されています。これは紛れも無い事実でありますが……。」


 越中から遠く離れた畿内で、佐々の行動を把握している者は居ない。


中条景泰「前田様の知られたくない事実の部分を……。」

前田利家「はい。佐々もまだその事を知らないと思います。思いますが……。」


 いづれ大きな問題となる恐れがあります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ