表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
112/143

佩刀

 春日山城。


直江兼続「盛隆が大庭を抱え込んだぞ!」

中条景泰「大庭の仕事は?」

直江兼続「佩刀となっている。」


 佩刀とは、上司が部下に与える太刀や脇差。献上品の刀剣等を管理する役目。


中条景泰「用心棒ですね?」

直江兼続「『厄介な奴が入りました。』

と報告が入っています。」

中条景泰「これで(調略した方々も)滅多な事は出来なくなりますね?」

直江兼続「二本松から

『一日で三度の働きをした。』

と称賛された人物でありますので。ただ……。」


 そんな彼を何故二本松が手放したのかを盛隆は把握していない。


中条景泰「しかしこうなりますと蘆名盛隆が……。」


 新発田重家への支援を強化するのは必須。


直江兼続「それが狙い目の1つでもある。」

中条景泰「と言われますと……。」


 常陸太田城。


佐竹義重「上杉景勝から書状が届いたぞ。」

和田昭為「久方ぶりでありますね。」

佐竹義重「確かあの時は……。」


 春日山城。


直江兼続「ちょうど中条殿が魚津で織田と戦っていた時、殿は佐竹義重に対し……。」


『自分は良い時代に生まれた。六十余州を相手に越後一国をもって戦いを挑んで対峙し、滅亡する事は死後の思い出である。』


直江兼続「との書状を送られている。」

中条景泰「殿も死を……。」

直江兼続「はい。其方らを見捨てる事になってしまった殿は以後……。」


 笑顔を見せる事が無くなってしまった。


直江兼続「私も同じ思いであります。」


 太田城。


和田昭為「織田家の内紛もありましたが、その後の立ち振る舞いは見事。信濃において着実に権益の拡大に成功していますが……。」

佐竹義重「越後国内で手間取っているのであろう?」

和田昭為「新発田でありますか?」

佐竹義重「うむ。これを支援している蘆名を牽制して欲しい。と来ている。」


 春日山城。


中条景泰「佐竹と蘆名は同盟関係にある。と聞いていますが?」

直江兼続「盛隆と義重の間に問題は無い。ただ義重には懸念すべき材料があります。それは……。」


 太田城。


佐竹義重「二階堂の男児が早世したため盛義の未亡人が切り盛りしている。それ自体に問題は無いのだが気になるのが……。」


 春日山城。


直江兼続「彼女の実家は伊達家。しかも彼女は……。」


 伊達家当主輝宗の姉。


直江兼続「今、伊達と蘆名の狙いはここ越後にある。しかし彼らが狙っているのは越後だけでは無い。」


 太田城。


佐竹義重「伊達輝宗は田村と縁戚関係を結んだ。これに危機感を抱いたのが長きに渡り田村と対立している岩城常隆。今は小康状態を保っているが、もし越後が収まったら……。」

和田昭為「次狙われるのは岩城?」

佐竹義重「これに蘆名も絡んだら厄介なのは確か。保険を掛ける。上杉とも連携する必要があるな……。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ