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高良フェノミナン/phenomenon〜キイロバナのまわりに咲く  作者: ライターとキャメル
第3章:ツガイ

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葉の危機感:幕間

 私は詐欺師だ。

 ご両親との話のなかでひとつ嘘をついた。

 それはこの地で巫女全員が亡くなってはいないと言うこと。

 そして当時のことを思い出す。

 巫女見習いの途中、歴代の巫女の名前を書き写すだけでおかしな気分になった。1800年も前からの名前だ。どうにかしてる。

 そして母の名もあった。高校途中で見習いを始め卒業と同時に逃げ出した私とは違い、母は正式に巫女になってから辞したのだ(還俗みたいなイメージしたけどあってるかどうか)。そしてすぐに亡くなった地域が母に追加されていることに気が付いた。新しく追加されたことが分かる墨の色だった。

 ふと気になり、歴代の名前の添え書きを確かめて気がつく。姓の変わった(と思われる)人には亡くなった地域が書いてなく、亡くなった人は姓の変わったと記載がある人がいない。

 つまり…姓が変われば安全なのだ。

 小学生でも分かる帰結に苦笑する。

 しばらくして気がつく。両親の車に脇からぶつかってきた自動車のナンバーはここを含む陸運局の地名を示していた…。

 明日から口伝書の写しだ。げんなりする。

 確か最初のタイトルは旧事紀伝…だったかな。


 あ、当時の思い出なんかより明日。少しでも寝ないと。千種ちゃんを巫女にしない、それでもダメなら幸平を遊佐にするだけ。

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