表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
高良フェノミナン/phenomenon〜キイロバナのまわりに咲く  作者: ライターとキャメル
第3章:ツガイ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/209

決戦ダイエットコース

「幸平くんてさ、この時間あたしたちを死んだ魚みたいに見るよね」

「千種に怯えてる時よりましだけどね」

 ずいぶんな言われ方をされる放課後。俺は学校の室内プールにいた。近くには水着姿の例の3人。


 地域に開放するプールの理念とかで、水中教室と名付けられたスポーツクラブが主催する一連のコースに派遣されていた。場所は我が高校の室内プール。

 関連団体の打ち合わせやら各コースのヘルプ説明だとか高校生の部活と思えないような過程を経て、俺は週一の昼❇通称スケベジイコース❇と夕方に不定期に開催される体験コース❇通称ダイエットコース❇に、毎日の競泳コース❇橋本コース❇を担当することになった。ちなみに千種はほぼ同じで週一昼❇通称浮気人妻コース❇だけが違う。昼が逆だったら良かったのにとこぼしたら、千種が清姫化したのは良い思い出。ちなみに各コースの命名は千種な。

 だいたい高校が生徒をスポーツクラブに派遣して、さらにスポーツクラブが高校に生徒を派遣する構造って悪徳派遣会社だろ。一応必要に応じて公休扱いになるし、時給も発生するけども。

 そんでダイエットコースの2回目。そんな素敵な響きをJKが聞き逃すはずもなく、例の3人が前回に続いて参加したのだった。

 今日初めての参加者は………G組の女の子が一人いるらしい。他は…ちらほらと前回からの引き続きに一般参加者だ。

 今日は千種が家の都合で不参加だけど、この人数ならヘルプは俺一人で大丈夫かと油断していた。


「こーくん?」

「校訓?知らないな。俺の家なら家訓は姉を崇めよ、だ。千種家ならUSAだ。分断前かよ。しかもゆさでもないし」

「こーくん馬鹿なの?」

 我に返る。

「あ、どなた様?」

 眼前には見事なロリ巨乳がひとり。

「やっぱこーくんだよね?」

「こーくんなんて呼ばれたこと…」

 あ、昔いたな。

「若葉か?」

 ロリ巨乳は涙を浮かべて俺に飛び込んで…

「はい、そこまで〜」

 これなかった。

 ヒメさんが割って入る。

「変な予感がするから幸平くんを見張っててって千種に頼まれたんだよね」

「あんた誰?」

 若葉が昔のまま変わっていなければ気性が激しかったはず。

「邪魔するの?ロリババアのくせに?」

 誰もが思ってても言わなかったことを、若葉、おまえ。

「はーん?自己矛盾が胸に詰まったからそんなにパンパンなのかい?」

「いやらしいことばっかり考えてるから色気ありすぎるのよ、あんた」

「子供は仲良くしないと………」

「「はあ〜!!??」」

 巨乳とババアが絡みついてきた。千種の清姫に比べたらこんなもの…………。


「落ちた?」

「みたいだね」

 のんびりとマロさんとキントキさんが救出してくれたのはその後だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ