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四季

四季(風)

作者: Libra


冷たい空気と温かい空気から、ふうが生まれた

まだ、小さくて弱い風

サラサラ流れる小川と一緒にかけっこ

メダカがビックリしている

桜吹雪を起こしたくて、頑張る風

ひらひらと花びら一枚落ちる

たんぽぽの綿毛は、風に吹かれて旅立った





夏のふうは、少し大きくなりました

草原を動物達と一緒にかけっこします

負けないぞ!

遠くに、麦わら帽子をかぶった男の子

風は、ちょっといたずらしたくなりました

麦わら帽子を、飛ばします。

風に吹かれた麦わら帽子、男の子が追いかける

風は男の子と鬼ごっこ。追いかけても追いつかない麦わら帽子。

泣いてしまった男の子、

「ごめんね。」

風は、優しくあやまります。





少し冷たいふうになりました

パンパスグラスが風にふかれ、

お空を掃除しているみたいに揺れてます

コスモス畑のピンクの花もいっしょにゆらゆら

揺れてます

雲に隠れたお月さま

こまったこまったお月さま、うさぎが雲に隠れてる

風は、思いっきり強い力で雲をけちらします

うさぎが、喜び跳ねてます

満月お月さまニコニコ笑顔で

「ありがとう」




冬のふうとても冷たく、風が吹くとみんな家に入ってしまいます

風は、怒って強い風になります

木枯らし舞い散る冬の風、とっても寒くて冷たいです

ひとりの赤いマフラーをした女の子、風は一緒に遊びたくて、風をふかせます

そこに、遅れてやってきた男の子、冷たくなってしまった女の子の手を優しく握って、温めます。女の子も男の子も、真っ赤になって嬉しそう。


風もなんだか、とっても温かい気持ちになりました。




少し暖かくなった風

春がそこまできてるかな


挿絵(By みてみん)


読んで頂きありがとうございました。



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― 新着の感想 ―
[良い点] こんばんは! とっても可愛らしいお話でした。 四季の特徴を誰もが分かりやすいように表現していて子供にも読ませてあげたくなりました。 四季を感じながら私も成長していきたいですね。 可愛ら…
[良い点] ふうの成長が楽しみになりました。 1年1年、少しずつ大人の風になっていくんですね。 でもきっとまだしばらくはいたずらっ子な気がしますね(笑)
[良い点] 「四季」というタイトルで春夏秋冬の詩を書いたことは私もありますが、本作は「風」くんの一年の成長を季節と共に絵が描かれていて巧みだと思いました。 最終節の二行にほっこりしますね^^
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