闇カラ光 序章
闇カラ光
この投稿をぉ、最初の投稿とするっ!(ドドンッ)
序章を今載せるなって感じですよねハイ
ある亜人の女性は恨んだ。
不甲斐ない自分を。頼りない自分を。いつも妹に頼られて、満足にさせてあげられていないかも知れない自分を。
ある亜人の女性は願った。
姉のためになれる、今とは違う自分を。自己を攻め続ける姉に寄り添って、以前の明るい姉を取り戻せる自分を。
ある亜人の男は疎んだ。
殺したくないのに、殺さなくてはならない司令。そして、それを守れない自分を。
ある人間の男は願った。
眼の前にいるたった一人の少女が、仮面をつけずに明るく振る舞えるようになる。その一時の成長を。
ある人間の少女は願った。
いつか現れるはずの、仮面を取った自分の顔を、臆さずに見せることができる誰かを。
ある人間の少女は願った。
自分を愛してくれる人を、自分を受け入れてくれる仲間を。その全てを、守れる力を。
ある人間の青年は願った。
たった一人の最愛の少女と、自分が大切に思う姉、妹、仲間たちと明るく暮らすため、悪魔と呼ばれた自分が、光の満ち溢れる世界で暮らせることを。
あなたは、何を恨んでいるの?
あなたは、何を望んでいるの?
あなたは、何かを疎んでいるの?
あなたは、何かを願っているの?
そして僕は、 を願った。