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生徒会長編5-2

生徒会長と別れて、寮に戻る。


そういえば、ロゼララってなんだったんだろう。

どうせ怒られるなら今のうちに知っておこうかな。

coocleでロゼララと調べるとバーチャルユーチューバーのロゼとララのコンビと書いてあった。バーチャルユーチューバーとは2Dや3Dのキャラに声を充ててゲームの実況や雑談などをおこなうユーチューバーだ。しかもかなり人気のようで両方ともチャンネル登録者数が20万人以上いる。

事務所にも所属しているようでかなり有名なようだ。

動画を見てみるとロゼのほうが先ほど話していた声と同じだったので間違いはないだろう。

中の人は声優や有名な動画配信者などがやっている場合が多く、高校生でこれ程人気なのは凄いと思う。


堀江学園はアルバイトが禁止されているわけではないので、他の人にばれても活動をやめないといけないということは恐らくないだろう。

でも、こういう活動で一番恐いのは身ばれをすることだ。ネットに書かれるとすぐに拡散されてしまうのでなるべく誰にもばれたくはなかったんだろう。不可抗力とはいえ、申し訳ない事をしてしまったな。

とりあえず、夜に話す時に謝って絶対に口外しないということを誓おう。

そうすれば多分許して貰えるんじゃないだろうか。


そういえばやけに部屋に来いと言われた時間が遅いと思ったが、夜から配信をするからなのか。


夕食を食べ終わり、生徒会長の部屋にいく時間にはまだまだ余裕があったので、ロゼララの配信を見てみる。


一言でいうと人気があるだけはあり、かなり面白い。ただ、普段の生徒会長とは声も性格も全然違い明るく楽しそうだった。


ロゼララのゲーム実況が面白すぎて20時くらいから見始めたのにあっという間に22時半になっていた。

配信も終わったし、とりあえずシャワーを浴びにいくか。


シャワーを浴びながらどんな顔して会いに行くかを考える。なんか配信を見てしまったせいで有名人に会いに行くような感覚になってしまっている。それ以前の問題でそもそも夜に女性の部屋に入るの自体が初めてなので緊張してしまう。


ただでさえ、浴槽に入らないでシャワーだけなのであまりゆっくりできないのに、余計なことを考えていたせいで全くくつろぐことができなかった。


まあしょうがないか。とりあえず着替えて部屋に戻ろう。


浴室から出ると、さも当然かの様に生徒会長が更衣室にいた。

服を脱いでいる途中で、上だけ下着姿だった。

イメージ通りの黒いシンプルなブラだったが今はそんなことはどうでもいい。

いや、僕が裸であるという今の状況に比べれば、他のことなど全てどうでもいいのだ。


「ああ、あなたもいたの。お風呂に入るの随分遅いわね。まさか私の配信…」


彼女は話しながら僕の姿を見て絶句した。


「生徒会長。これは、その…」


なんと言い訳をすればいいかわからず言葉が出ない。

いや、最早状況がゲームオーバー過ぎて、話す言葉が無いのだ。


これで退学決定で警察に突き出されるのか。呆気ない人生だったな。


走馬灯の様に思い出を振り返っていると、僕から目をそらして小さく笑みを浮かべる。


「これは、ラッキーだね」

「ラッキー?」


ラッキーって何のことだろう。

しかもいつもと口調とか雰囲気が違うような。


「いや、こっちの話よ。予定通り23時半に私の部屋に来なさい」

「え?警察に突き出さないんですか?」

「その辺りも部屋で話し合いましょう。とりあえず風呂入るからあなたは出ていって」


いつもと同じ雰囲気に戻り、部屋から出ていく様に言われたので急いで服を着て更衣室からでる。

この期に及んで何を話すと言うのだろう。まあ、もうどうあがいても終わりだしもう生徒会長に任せることにしよう。

読んでくださりありがとうございます。


週に4,5話のペースでだしていくので話が面白いと思って頂けたらブックマークと評価をお願いします!


追記

4-2の後書きで「次回から唯一の寮生の天野回」と書いてしまいましたが正しくは「5-1から唯一の三年生の寮生の天野(生徒会長)回」でした。

4-3にも登場してないし、唯一の寮生でもないし、意味わかんないこと書いてしまっていてすみません。

現在は4-2の後書きは修正しています。

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