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49 敵軍を追い返せ

 開戦から数時間が経過した。結界は二度破壊され、二枚追加してある。兵士たちの疲労は時間を経過するほど顕著に表れてきた。それもそうだろう、何もないところをひたすら攻撃しているのだ。中には座り込んでしまう者もいる。


 俺は、敵軍の後方に積んであった兵糧を破壊して回る。いわゆる兵糧攻めである。もちろん、敵のすぐ近くを普通に歩いている。敵は攻撃している俺を見つけて切りかかってくるが、完全に無視する。直接俺に攻撃できるのはせいぜい俺の周囲の数人だ。味方もいるので矢も魔法も飛んでこない。その程度の攻撃で俺の結界が破壊されることはない。敵軍のすべての水、食料を焼き尽くした俺はそのまま上空に舞い上がり、また拘束の結界を追加する。


 しばらく砦に戻り様子を見る。


「シルフィー、なんとか敵軍を足止めできているな。」

「はい、アレク様の結界はすごいですね。」

「ご主人様が、まさか敵軍を包囲するくらいの結界を張れるとは思いませんでした。。」

「うん、かなり魔力を消費するので連続では使えないのだけどね・・・。」


 シルフィーもニーナも褒めてくれている。

 俺は、シルフィーにお願いして魔力が少しずつ回復する支援魔法をかけてもらった。これから夜に向けて魔力が回復する度に結界を増やしていくつもりなのだ。


 あれから俺は、結界を6枚増やした。

 その時、電波レーダーで後方から近づいて来る部隊を発見した。慌てて飛んでいくと、どうやら兵糧を積んだ支援部隊のようだ。戦闘経験のない農民が荷車を引いている。俺は農民たちに荷物を置いて去るように命じた。勇敢にも立ち向かってきたので、威圧をすると気を失って倒れてしまった。すこし、強すぎたようだ。

 俺はシルフィーを抱えて戻ってくると、敵軍の兵糧を全部シルフィーに収納してもらった。これは、敵が降参した時に帰りの分として渡してやろうと思う。


 敵軍の方を見ると、どうやら魔法使いを集めて魔法で結界を集中攻撃しているらしい。俺は、すでに10枚ほど包囲結界を重ねている。すでに半日くらいは何もしなくても外には出てこれないだろう・・。少し気の毒だが死ぬよりは良いだろう。俺は、今日することは終わったと考え、シルフィー達のもとに戻った。


 その日は、町の中でログハウスを出してゆっくりと休んだ。明日も沢山結界を張らないといけない。




 翌日、目が覚めると俺は敵の様子を見に行った。

 敵軍は、だいぶお腹がすいてきたのか元気がない。あちこちから糞尿の匂いもしてきて臭い。衛生上かなり問題がありそうだ。俺は、上空に舞い上がり空からウォーターボールをどんどん落として地面を洗った。自分にかかった水を慌てて飲もうと吸い付いている男もいる。すでに結界を攻撃している者もいなくなっていた。1日くらいでこれほど疲弊するものなのか。。


 何やら指揮官らしい者が喚いているが、まだ交渉する気はない。俺はさっさと結界を張って砦に戻った。


 一度、土魔法で大きな容器をつくり、その中に水をたっぷりと出して敵のど真ん中に置いてきた。これで死にはしないだろう・・。それからは、何度か後方支援の舞台を襲い、兵糧を奪う事と、結界を張る事を繰り返した。


 開戦から三日が過ぎた。

 水が全然足りなかったらしい。何人か倒れている。そろそろ交渉時期かと思い、俺は指揮官を呼び出した。


「そろそろ降参しますか?」

「く・・・、貴様汚いぞ。それでも軍人か。。戦いもしないなんて。」

「いえ、私は軍人なんて一言も言っておりませんよ。私は冒険者ですよ。セレネティア王国から敵を追い返すように依頼を受けたのです。」

「な!?」

「それに、結界すら壊すことができないあなた方は、私と戦う資格すらないと言う事です。降参して自国に帰ってください。私は誰も殺すつもりはありませんので。」

「戦争で殺すつもりがないだと? 何を甘いことを言っているのだ。」

「いえ、私にとってはこれは戦争ではなく、ただの指名依頼ですよ。。ただ一方的に拘束しただけですし・・・。ただ単に冒険者として依頼を達成するためにがんばっているだけです。」

「く・・・、くそぅ」

「まだ降参しませんか? ではまた数日後来ます。さようなら。」


 すると、敵の指揮官は焦ったように引き留めようとする。

「ま、まてっ。まってくれ。分かった、降参する。このままでは、全く戦うこともなく全滅してしまう。。我が軍の恥だ。。」


 結局は敵軍は降参した。


「女神様に降参すると誓いますか?結界を解いたとたんに攻めてきたりはしませんか?」

「しない。女神様に誓おう。」

「分かりました。それでは、すぐに撤退してくださいね。その後のやり取りは国同士でやってください。私は知りませんから。」


 俺は、そのまま上空に飛びシルフィーを連れて戻ると兵糧を返してやった。

 結界を解くと、敵の軍隊はしばらくその場で兵士に食事を与えて休ませると、そのままぞろぞろと撤退を開始した。


 どうやら、約束は守ってくれるようだ。少し安心した。

 これで、今回の依頼も達成で良いだろう。


 俺達は、今晩はタリアにログハウスを出してゆっくりと休むことにした。



戦争の部分の話が無茶苦茶だったので、書き直しました。すみません。2019/3/21

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