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48 開戦

 国境の町タリアに出発する前に、戦争の理由を聞こうと思った。


「国王様、レネア王国は何と言って戦争を始めようとしているのですか?」


「宣戦布告の文章をそのまま信じると、レネア王国は不毛な土地が多く食料がいつも不足しているそうです。毎年多くの餓死者をだしているらしく、我が国の豊かな土地を差し出せと申しております。以前から我が国も食料を支援物資として送っているのですが、国の偉い者にのみ消費され、貧しい国民には行き渡っていないようです。」


 ただ自分の領地を広げたいだけなのか?俺はこの戦争を侵略戦争と判断した。


 俺たちは、先遣隊の部隊と一緒に王都を出発した。スピード重視なので武装は軽装だ。いわゆる、偵察隊である。王都からの本隊はすぐには出発できない。色々準備が必要だからだ。


 俺は、先遣隊の隊長さんに話しかける。


「隊長さん、俺は少し先に偵察してくるので、彼女たちの護衛を頼みます。」

「はっ!」

「えーー、ご主人様私も一緒にいきたいです。。」

「ニーナ、それは私の台詞です。。」

「ちょっと敵の進み具合を見てくるだけだから、すぐ戻るよ。」


 そして俺は結界を二人の娘に張ると、動く馬車から飛び出した。空高く加速していく俺を見て、先遣隊のメンバーは呆然と突っ立っている。そんなに空を飛ぶのが珍しいかな。。


 国王様から任務中は自由に行動しても良いと許しを得ている。なので、好きに動かせてもらう。


 俺は、上空をかなりのスピードで東へ飛行中だ。電波レーダーで確認していると、盗賊らしき人間がぽつりぽつりといるが、軍隊を襲うやつは流石にいないと思われるので無視する。しばらく飛行していると、前方に小規模な街が見えてきた。あれがおそらくタリアだろう。


 タリアは、国境にある小さな町だ。一応、隣国と接しているので石造りの高い城壁もある。砦として機能しているようだ。見たところ、すでに戦争状態になっているようには見えない。俺は少しスピードを落として、ゆっくりと上空を飛んだ。タリアの町の中は畑がたくさん並んでいた。いざと言う時はここで自給自足で何か月も籠城できるようにするためだろう。


 戦争が始まれば、まず狙われるのがここタリアだろう。ここを占拠すれば、ここを拠点に進軍できる。補給基地としても使えるし、王都に進行する中継都市としては最適だ。ここを守ればいいだろう。


 俺は敵国に侵入し、少し高度を上げて飛行を続けた。すると、すぐに敵国の軍隊を見つけることができた。おそらく先遣隊だろう。数は約1000人。そのまま速度を上げて飛行していると、先遣隊から後方に数キロ付近に敵の本隊が進軍中だった。その数は数万だろうか。多すぎてわからない。騎馬部隊に歩兵。重歩兵、弓を持った軽装備の兵士達が沢山いる。その後方には投石の機械も見える。あれで石を投げて砦を落すつもりなのだろう。


 俺は、戦争をするつもりは無い。俺はあくまで冒険者として依頼を受けただけだ。この依頼は、敵を追い返すこと。その為には戦う必要なんてないのだ。


 俺は方向転換しみんなの所へ戻った。


 宣戦布告の内容を信じると、開戦は明日である。俺たちはタリアの町でのんびりとしている。当然、タリアにはもう人は誰も残っていない。全員避難させたのだ。我が軍の先遣隊は、タリアの町の後方に陣を置いている。タリア以外の所から敵が進軍してきた場合、この先遣隊が対処する。そして本体に早馬を出す事になっている。


「いよいよ明日ですね。。」

 シルフィーが悲しそうに言った。シルフィーも人を殺したくないのだろう。

「弱い者いじめはあまりしたくありません。。」

 ニーナも、あまり乗り気ではない。


 そして、俺たちは町の中でログハウスを出してもらい、ぐっすりと眠った。


 さて、開戦の日がやってきた。俺たちは朝ご飯を食べてゆっくりと砦の上に登ると、城壁の外側には敵の軍勢がずらりと並んでいた。いったい何人いるのだろう。おおよそで数えると5万くらいはいるみたいだ。偵察の時に見た敵本隊も合流しているようである。


 俺は、敵軍が綺麗に整列しているうちに上空に飛び上がった。そして、大きく深呼吸すると周囲の自然から魔力を分けてもらう。これでもかと言うくらい魔力を吸収圧縮していくと俺は次第に青いオーラに包まれていく。そして、大きな直方体の結界で敵軍をすべて包囲してみた。この結界は内側から外に出られない。魔法や物理攻撃も遮断する。かなりの魔力を消費したがこれで時間稼ぎができるだろう。しばらく魔力を補給すると一枚目の結界の外側にまた結界を張る。


うん、つまり敵軍を閉じ込めました。


 数時間そのまま待機していると、敵本隊が動き出した。

 雪崩のように迫ってくる人、人、人。その先頭が結界にぶつかった。何もないところに壁があるのだ。敵も驚くことだろう。敵軍は結界を攻撃し始めた。しかし、いくら敵が多くても一度に結界を攻撃できるのは結界の前にいる人間のみ。せいぜい数百人だろう。そして、一枚目が割れると二枚目のすぐ後ろにまた結界を張る。ひたすらそれを繰り返す予定だ。


 俺は、上空に待機してその動きを監視している。ふと目をやると、後方に大きな投石機があった。あれは砦とかの城壁を破壊する兵器だ。そこには巨大な岩がすでに装填されている。あれで結界が破られるとは思わないが、あの岩が結界にぶつかって跳ね返り、真下の兵士たちを押しつぶす所を想像すると背筋がゾッとしてくる。

 俺はすぐさま投石機の所まで飛行し、ファイアーボールで破壊していった。


 上空を飛んでいるとあちこちから矢が飛んでくるが、結界を自らにも張ってあるので傷をつけることはできない。矢はすべて無視をする。


 しかし、数百人で攻撃しているはずなのに、まだ一枚目すら破壊されていない。

 おれ、どんだけ強くなってるんだ。



戦争の部分の話が無茶苦茶だったので、書き直しました。すみません。2019/3/21


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