表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/61

30 竜魔法

 シルフィーとも新たな関係になって、もっと親密になった。ただ一つ問題として名前の事があったくらいで。


「シルフィー、もう対等なんだから、俺のこと『アレク』って呼んでよ。あと、敬語もいらないよ。」

「う、うん。あ、アレク。あー、無理。絶対無理です。」


 結局恥ずかしいと言って、アレクとは呼んでくれず、いまだにアレク様である。


 俺は今日8歳になった。ステータスはまた上がった。数値でだいたい10くらいは上がっている。あと、新しく竜魔法を覚えた。これは竜神族のみが覚える特殊な魔法だと思う。おそらく竜化も竜魔法だと思う。今回覚えた魔法は飛翔。つまり、空を飛ぶ事ができる。でも、村では誰も飛んでいる人を見た事がなかったけど、みんながみんな、覚えるものではないのかな?そもそも、村で竜に化けた村人を俺は見たこともない。俺は、疑問を父さんに聞いてみた。


「父さん、村の人って竜魔法とか使ってるの見たことがないんだけど、全ての人が使える魔法ではないの?」


 すると、父さんは不思議そうな顔で言った。

「何を言っているんだ?竜神族は基本的に魔法は使えない種族だぞ。アレクが特別なんだぞ。」


 な!?なんだと?魔法が使えない?どういう事だろう。

「え?でも、女神様が竜神族は竜に化けることができるって仰ってたけど・・・?」

「女神様が?うーむ、確かに言い伝えには竜に化けて村を救った英雄がいるって、話は残っているけどな。でも、あれは伝説みたいなものだぞ?」


 うーん、おかしい。女神様から聞いた話と違うようだ。それとも、ステータスMAXのおかげで魔法が使えるようになったのかな。ゲームなどは、体内の魔力量の最大値はステータスの精神力値によって増加する。もう一度よくよくステータスを見ると、特殊能力の中のステータス閲覧の横にレベル2と書いてあった。あれ、もしかしてステータスオープンの特殊能力にもレベルが存在してレベルが上がるごとに閲覧できる箇所が増えていくとかかな?


 俺は、もう一度ステータスの項目をよく過去の記憶と見比べる。過去のステータスの項目は、力、素早さ、知能、幸運だった。今現在は、力、素早さ、防御力、知能、精神力、幸運と表示されている。項目が増えているな。もしかしたら、精神力のステータスがMAXになっているため、魔力の量も増えて魔法が使えるようになったのかもしれない。ほかにも、取得スキルの欄も増えている。器用スキルと、錬金術スキルなどがある。器用スキルが10、錬金術スキルが2なので、おそらく最小で1、最大で10なのだろう。


 昼ごはんが済んだ後、俺はシルフィーに飛翔魔法の練習をしてくると言って一人で出かけた。目的地は、この間行った村を一望できる小高い丘だ。俺は丘に到着すると、早速少しの魔力を使って飛翔と唱えた。何も起こらない。使い方が間違っているのかな? 魔力の量が少なかったのかもしれないと思い、今度は五分の一くらいの魔力を使用して飛翔と唱えた。すると、背中がムズムズする。。するとすぐに小さな翼が生えてきた。


「うおー、翼だぁ。」


 ドラゴンの翼ってイメージは現世で言うと傘のような翼だったけど、俺の背中に生えている翼は、どちらかと言うと天使さんがつけているようなモコモコのつばさだった。ただ、かなり小さい。俺は、その場で浮くことができるか試す。空中で静止するイメージをするが浮き上がらない。まず浮き上がるイメージが必要なのか。とりあえず、俺は浮き上がるイメージをする。すると、すーーっと足が地面から離れた。そして少し浮上すると静止した。


「って、翼は動かねーじゃん。。」


 浮上するときに、特にバサバサと翼が羽ばたくことはなかった。本当にエレベーターのように、すーっと浮き上がった。これって、翼を生やした意味ってないんじゃない? そして、どうやら何も考えないとその場所で静止するようだ。今度はもう少し高度を上げて着地したいと心で思う。すると、今度は真下にすーっと移動し地面が近づくと自動で速度が落ちて、地面にゆっくりと着地した。うーん、全自動みたい。自分で地面に近づくと速度を落としたりする操作は必要ないようだ。イメージ通りに動くんだなぁ。


 今度は少し走りながら助走し、思いっきりジャンプし斜め上に飛んでいくイメージをする。すると、ジャンプした瞬間、すごい勢いで上空に向かって加速していった。おかしい、不思議と風の抵抗は感じない。音もしない。そして、このあたりでいいかと思うと勝手に静止した。


「うわー、これ便利。」。


 俺は、そのまま飛んで家まで帰った。家に帰って、困ったことが起きた。翼ってどうやってしまうのだろう。。俺は、とりあえず飛ぶのを止めるとイメージした。すると、翼は消えた。俺は飛翔をマスターしたと思ってもいいだろう。練習する必要もないほど簡単だった。


 それから数日間、空飛ぶ人間の目撃談が多く村に報告された。うん、それは人間じゃなくて、俺だから。


 そして数日後、夏の長期休みの終わりが近づいてきた。今日には寮に帰宅するつもりだ。俺はシルフィーにそう伝えて、荷物を整理してもらってアイテムボックスに入れてもらった。


「それじゃぁ、とーさん、かーさん、行ってくるね。また3月か8月に戻るよ。」

「どうも、お世話になりました。結局、洗濯も掃除もお願いしてしまって、すみませんでした。」


 俺とシルフィーが最後の挨拶をする。


「シルフィーちゃん、いいのよ。ここは自分の家だと思ってゆっくりしていってね。」

「おう、行ってこい。近接戦闘もちゃんと鍛えとけよ!今度帰ってきたら揉んでやる!!」


 母さんと父さんもそれに答えた。父さん物騒なことは言わないでくれ。。


 俺はおもむろにシルフィーと俺を丈夫なロープで縛る。

「え?え?」

 シルフィーが不思議な顔をしている。

「いや、これから飛んで帰るから、落ちたら大変だろう?」

「え・・。」


 おれは、シルフィーをお姫様抱っこすると、

「じゃ、行ってくる!!」


 と言った。


「と、飛んでいくのか?」

 心配そうな父さん。

「だって、飛んだらあっという間だもの。」

「え?え?」

 シルフィーがなんかさっきから同じことしか喋らなくなった。


 俺は、そのまま1メートルほど浮き上がる。

「じゃ、行くね。大丈夫、快適だから。ばいばいーーー」


 俺は、手を振った。そして、リオの町の方角を遠くに思いながら思いっきり早く飛ぶイメージをする。すると、そのまま斜め上に超高速に俺たちは打ち上げられた。


「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

「大丈夫、風とかまったく感じないでしょう?」


 俺たちは、数分後リオの町の門前に無事着地した。兵士さんが目の前で固まって動かなくなった。


 ただいま!!







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ