表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
尺八吹きの異世界無双  作者: こんちゃん
1/2

1話

初投稿になります!

よろしくお願いいたします。

2ー3日で1話投稿ペースでいきたいと思います。

 「うっ、ここはどこだ。」

見たこともない草原が眼前に広がっている。確か舞台が終わってそのあとに…。ああ、思い出した、道路に飛び出した4、5才くらいの女の子が車とぶつかりそうになったのに気づいて、慌ててダッシュして女の子をつきとばしたんだっけ、それでそのあとテンプレ通りにかわりにひかれて。なるほど、つまりって全然わからん。病院でもないし、草原って、そもそも日本にこんな草原あるのか。見渡すかぎりまったいら、山がない山が、俺はなんでこんなところにいるんだろう。

うーむ、考えても答えはでそうにないな、よしとりあえず歩くか。なんかひかれた割にはすごく身体が元気なんだよね。傷一つないし。

ぼーっと10分ほど歩いていると


「そこの少年、鎧も武器もないのにふらふら歩いていると危ないよ」


振り替えると、馬車にのっている少しふっくらとしたおじさんが、何をしてるんだと心配そうな顔でこちらを見ていた。


「すいません、事故にあって記憶が混濁してまして」


状況がわからない俺は、できるだけ不自然にならないようにそう答えた、歩いてわかったことだがどうやらここは日本ではないようだ、草も木もみたことのない形をしている。海外だとしても、このおじさんはなんで日本語を喋れるんだろう。


「ああ、それはかわいそうに、見たことのない服装をしているね、もしかしたら、旅芸人かなにかなのかな?とりあえず、そんな軽装ではモンスターに襲われたらひとたまりもないだろう。よかったらユンファンの町まで乗せていってあげようか。私は、ジン、行商人だ。」


モンスター?なんのことだろう。ライオンみたいなものなのだろうか、それともこの辺の方言かなにかか、しかし危ないのならこのおじさんの言葉に甘えるのもありか。ただ、この人は初めてあった俺になんで優しいんだろう。信じられるのだろうか。


俺が返事に困っていると


「不安なのかな、事故で記憶が曖昧なら心細いだろう。それとも、私のことが信用できないのかな?」


心を読まれた、いや、顔に出ていたのか。


「いえ、そうじゃないんです。でも、なんで初めてあう私にそんなに親切にしてくれるのですか?」


「なんだ、そんなことか。見る限り君には殺気もなにもない。だから、言ってることは本当のことなんだろう、あとは君の服装だね。私はこう見えてもいろんな国で行商をしているんだ、旅芸人が変わった服をきてるといってもそんな服は見たことがないだからちょっと気になってね。商売人としての勘かな。君にはなにかあると。」


ジンが嘘を言ってるようには見えない、でも今来ている服はいたって普通の物だ、ユニ○ロのインナーに、英語のかかれた赤のTシャツ、延びやすいジーパン。カバンの中にはステージ用のスーツが入っているはずだがそれも珍しいものではないだろう。そうおもって、改めてジンを見る。綿素材?のどういったらいいだろう、某ゲームのトルネ○みたいな服に手の長さほどの剣だろうかそれを御者台にたてかけている。いやっおまえのほうがコスプレやろっとつっこみたいが


「ああそうなんですね。私の服そんなに変ですかねー。あの、変なこと聞くようですがここはなんて国なんですか?」


「そんなことも忘れたのかい、ここはトーラの国だよ。」


トーラ?聞き覚えがない、やはりここは異世界なのだろうか。

それなら


「ジンさん、よければ町までつれていってもらっていいでしょうか?私は、飛鳥(あすか) (そら)といいます。」


「アスカか、もともとそのつもりだ、もしよければ途中君のもちものを見せてくれないか、その大きな袋みたいなものも見たことないし。なにかあれば買い取らせてくれないか。」


そう言われて、大きめのリュックを確認する。演奏会帰りだから、尺八と譜面台、あとはスーツとお菓子、筆記用具、ティッシュ、スマホ、お菓子くらいしかない、でもここが異世界なら、買い取ってもらえるものはお金にしたほうがいい気がする。


「いいですよ、道すがらお見せします。」


道すがら、ジンさんにいろんなことを教えてもらった、この辺はトーラの北部であるユンファンという草原で、ゴブリンやワーウルフなどの小型モンスターが出るらしい。ジンさんは、元冒険者なので問題ないらしいが、普通の人にとっては命の危険がある相手らしい。

この辺の話から、俺はここが異世界だと確信した。なんで、こんなところにいるのかはわからないが、まあ来てしまったものは仕方ない。

とりあえず、ここでなんとか生きていかないと。


「ジンさん、荷物の話ですが、お菓子はどうでしょう?」

俺は、リュックのなかから、たけのこの里をだした。


「なんだか、甘い香りがするな、うっなんだこりゃめちゃくちゃうまいじゃないか、あるだけ買うから出してくれないか」


とりあえず、もってたお菓子、たけのこの里二箱と飴2袋をジンさんにわたした。


「これは、砂糖か?アスカ、おまえさん旅芸人じゃなくて貴族か商人だったんじゃないか、それにしてもこれは質がいい。金貨5枚でどうだ。」


異世界あるあるでここでの貨幣は硬貨らしい価値は


銅貨 100円

銀貨 1000円

大銀貨 10000円

金貨 100000円

白金貨 1000000円

くらいらしい。お菓子が50万か、もっともっておけば良かった。


「いいですよ」


「いい取引はできた、やはり声をかけてよかったよ。」

ジンさんは屈託のない笑顔でそう答えた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ