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最良の結末  作者: 上方葵
3/7

第3話

待ち合わせの5分前に着いた。

昨日別れたはずの彼はそこに居て、私を見つけると、久しく見ていなかったとびきりの笑顔を浮かべた。

「ごめんね、待たせちゃった?」

「全然!だって約束の時間前だし」

遅れちゃった時は少し不機嫌そうだったけど、今日は凄く嬉しそう。

彼も私も、本当にお互いのことが好きだったから、会えるだけで幸せだったなぁ。

彼は今日のプランを教えてくれた。

お昼ご飯を食べて、映画を見て、少しブラブラしながら遊ぶ予定らしい。

当時は私が遅刻したせいで映画を観れなかったけど、今日は観れる。

お昼ご飯を食べるために、彼のオススメのお店に連れて行ってくれた。オススメって言いながらも、初めて来た店だと知ったのは付き合い始めてからだった。でも、余裕がある今ならすぐ分かっちゃう。キョロキョロし過ぎ。

昔の自分も緊張してたから、そんなことも気付かなかったんだなぁ。彼と自分の初々しかった頃を目の当たりにしてくすぐったくなった。

他愛のない話をしながらご飯を食べて、映画を観に行った。

映画を観終わってからは喫茶店で感想を言いながらお茶して、日が沈んで少したったぐらいに帰る。

確か、駅で告白されるはず。駅は目の前。

すると彼は急に真面目な顔になって切り出した。

「今日はとても楽しかった。来てくれてありがとう。」

来た。これだ。彼は続ける。

「実は今日言おうか悩んでたんだけど、この気持ちを抑えられなくなったから伝える。

好きです。僕と付き合ってください」

この真っ直ぐな目、気持ちは二回目の今ですら凄く眩しい。

私は前と同じセリフを言った。

「私も貴方のことが好きです。こちらこそよろしくお願いいたします。」

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