現実は世界とつながっている
「明日もここに来る予定なので、もし来られるのでしたら、お話しましょう。
あ、それとアプリのGrobal BnBでシンガポールで検索いただいたら、私の写真付きでホテルが出てきますよ。
まー、それは探すの手間だと思いますが haha
こちらも今日はすごく楽しかったです。
久しぶりに日本人の観光客の方とお話できましたし、一緒にいて、すごく気持ちよかったです。
こちらこそ、またお話してください。」
とても素敵な笑顔でお別れの挨拶をしながら、その人は行ってしまった。
あの永遠に続いて欲しかった時間が、終わりを告げた。
周りはにぎやかだったが、私の心の中は、さっきまでの幸せな時間と現実に戻されたんだという実感が入り混じっていた。
明日もここに来ることはできるけど・・・
連絡先教えてもらえなかったな。
ま、初対面だから当然か。
でも、一緒にいて、すごく気持ち良いって言ってもらえた。
Grobal BnB ね・・・
さっそくスマホで調べてみたら、海外のいわゆる民宿のようなサービスだった。
いろんな人が部屋貸し出している・・・
国籍もシンガポールや中国、アジア系の人が多いように感じるが、欧米系の人や、わずかに日本人らしき人も見られる。
シンガポールって、すごく綺麗なコンドミニアム多いな。
プール付きや夜景が綺麗なコンドミニアムの写真がたくさん目に飛び込んできた。
さすが、世界一生活費が高い国。
値段設定も、各自で決められるようで、数千円から数万円となっていた。
綺麗なコンドミニアムは、並のホテルよりはるかにきれいだった。
その時、「あっ」
あの人だ‼︎
豪華なコンドミニアムの写真と共に画面に現れた。
「えっ・・・」
驚いたことに・・・