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ドS伯爵令嬢の異世界転生漫遊記(またの名を悪魔のドM下僕受難記)  作者: ねこもどき(ラルク)
列車ジャック編
66/126

第52話:2年後、機関車の開通式

<ユーエリア視点>


雷森羅ライシンラ国が私のものになって2年が経ちました。

私、ユーエリア・アークレイは12歳になりました。

雷森羅ライシンラ国とエンジェルム王国は

お互いに貿易や親交が進みました。

衣服も着物と洋服両方とも両国で見られるようになりました。


政治の方も雷森羅ライシンラ国にエンジェルム王国の政治顧問が入り、

両者が合議しあって調和した法律の政治体制になってます。

最初、雷森羅ライシンラ国の文官たちは

エンジェルムの法律内容を見て驚いていました。

消費者(民衆)に優しい商法になっていたので

(クーリングオフ制度など)斬新に思ったようです。

雷森羅ライシンラ国の商法も楽市楽座らくいちらくざの法律に

エンジェルムの政治顧問の人は新しく感じたようです。

結局折衷案で商売をする人は雷森羅ライシンラ国ではタダでどんな人でも

商業ギルドに登録する形式を取りました。

それでも自由に商売ができるのでかなり商売はやりやすい国になってます。

順調に雷森羅ライシンラ国を運営できてるのでこれでよかったと思います。


食べ物も日本食がかなり浸透しました。

肝心なのは玄米や白米などのお米が食べられるようになった事です。

今までは麦飯で代用してましたが堂々とお米が食べられます。

パエリアやチャーハンやおにぎりなどなどお米の料理でお腹いっぱいです。

王国の方ではおにぎりが雷森羅ライシンラ国のほうでは

パエリアが新鮮に感じたらしく。

どっちもお米料理ブームになって良く食べられているようになりました。

(ちなみに魔道具の炊飯ジャーも商会でバカ売れしました。)

それと、エンジェルム王国でも稲作がされるようになりました。

雷森羅ライシンラ国から農民を稲作の指導者として

呼んでいろいろ試行錯誤しました。

私の商会の方でもノッレが植物を操る『ウッドグローブ』の魔法で

稲を品種改良して寒さに強く二毛作できるものに改良しました。

味もコシ●カリ並みにおいしく両国とも評判の良いできと評判です。


あと、エンジェルム王国の赤の騎士団とオニワバン調査団と

雷森羅ライシンラ国の菊林忍軍で

お互い交流することもありました。

お互いのスパイ技術を勉強し合って、

情報を集めやすい体制になって連携ができています。

オニワバン調査団の変装道具(主にコンタクトレンズ)や

雷森羅ライシンラ国の菊林忍軍の忍術や

赤の騎士団の連絡網の魔道電信技術など

(魔道電信技術は魔道具でモールス信号に近く

 それで遠くから連絡を取り合う)

お互いに刺激になったようでなによりでした。


あと、エンジェルム王国と雷森羅ライシンラ国で

棋院をつくることにしました。

囲碁課と将棋課とチェス課をそれぞれ作りました。

お互いが競い合って切磋琢磨し

年に1回トーナメントも行われるようにしました。

課ごとにトップになると棋聖の勲章が国から貰えるようになりますので、

棋士たちははりきってボードゲームに励んでます。

あと3つの課連合で戦争のシュミレーションなどを討議する機会も与えました。

将来、軍師が両国で生まれるかもしれません。

余談ですが雷の大精霊のラウームドがこれらのボードゲームに強く。

文句なしの棋聖レベルの腕前の持ち主でびっくりした。

ふざけて、ラウームドが「神の一手を極めてください」と

棋院生たちに言った所みんなはりきっちゃったみたいです。

姿がまんま某棋士のゴーストにそっくりだもんな(笑)

ちなみに、某棋士のゴーストの漫画をラウームドも日本で読んでたらしい。


次に教育の面で学校も作りました。

両国の国と連携して義務教育として2年、小学校を各地に作りました。

寺子屋の教師を商会のコネでスカウトして教員にしました。

教科は国語、数学、魔法、社会、道徳、体育(保健体育も含む)の6教科で

教科書もウィキと相談して作りました。出版社から出版もしてます。

あと、高校と大学も作りました。

高校は2年間で両国とも8校づつあります。

第1高校~第16高校まで番号で高校は呼ばれています。

大学は3年間で両国とも1校づつしかなく

ユーエリア大学(王国校と雷森羅ライシンラ校と2種類ある)と

呼ばれています。

ユーエリア大学を出た者は優先的にユーエリア商会から

就職の紹介をされその各商会の子会社に就職できます。

しかも、成績優秀な人は商会の幹部クラスにまでなれます。

さらに、特待生で成績が良い人は学費はタダという大盤振る舞い。

なので、大学を目指す人がかなり増えつつあります。

学歴社会の始まりだねw


次に、茶道もお互いの国で流行はやりました。

王国式のアフタヌーンティーは雷森羅ライシンラ国の人にとっては斬新で、

ティーセットもかなり綺麗で豪華なので、

それを王国式のマナーでお茶を飲むのが流行はやったみたいです。

ちなみに信長もたいへんティーセットを気に入りコレクションし始めたそうだ。

王国の方でも日本式の茶道が流行り、畳の茶室を増築する人が増えた。

なので商会で工事を頼む人が続出して儲かりさせていただきました。

正座は厳しいと根をあげる人が続出したけど;

和菓子や独特の雰囲気などが王国の人に受け入れられて

一大ブームになっています。


次に王国や雷森羅ライシンラ国のほうで交通網が整備された。

コンクリートの道路を敷く計画がここ2年でだいぶ進んだ。

コンクリートは『アクアサンドコンクリート』の魔法で整備して作らせた。

王国の王都を通る縦の国道はルート666、

横の国道はルート777って名付けた。

ちなみにルート666の名前は某L’バンドの曲名から取った;

ルート777は単に7並びで語呂が良かったからである。

細かい国道も建設済みで街から街へ行きやすくなった。


次にワープポイントも両国の首都から各領地の主要都市まで設置しました。

一般人は利用するのにどの都市を行くのにも1回5万イエンかかります。

ただし商業ギルド員は1回ごとにAランクならタダ、

Bランクなら1000イエン、

Cランクなら3000イエン、Dランクなら5000イエン、

Fランクなら1万イエンで利用できます。

なので流通がしやすくなって商品の仕入れが楽になりました。

なので商人にはワープポイントは大助かりで喜ばれています。


次に乗り物では魔道式自動車を商会で発売した。

外部からは、聖水(劣化した物を商会で開発した)の燃料と、

それに対し適当な量の空気(風魔法魔法陣で入れた)を

エンジン内部へ供給する。

聖水は気化しやすいように風属性の魔法陣で微粒子化しながら使用される。

まず、シリンダー内に吸入した空気を、ピストンにより圧縮する。

その圧縮空気中で聖水にエンジンに内蔵されてる

火魔法と無魔法の混合魔道石で着火し、

シリンダー内で急速に(時には爆発的に)燃焼させる。

充分な強度を持つシリンダー内で、

高温高圧の燃焼ガスが膨張してピストンを押し出す力となる。

このようなエンジンの仕組みで魔道式自動車は動く。

王国中や雷森羅ライシンラの国でも

聖水スタンドが設置されていていつでも給水できる。

でも、あまりに速度が速すぎて事故るといけないので

50キロに速度を制限してストッパーをかけて魔道式自動車は売っています。

魔道式自動車の交通法も発令したし、

魔道式自動車を運転するには教習所で免許を取らないと

自動車を買えないし乗れないようにしています。


最後に鉄道も国中に走らせる事にした。

魔道式機関車も開発できた。

聖水の燃料を設置されてる火の魔道石で効率よく燃やして、

高温の魔力の燃焼ガスを作る火室。

火室で発生した魔力の燃焼ガスの持つ

熱エネルギーを利用して水を沸騰させ、高温高圧の蒸気を作るボイラー。

シリンダーに送る蒸気の方向や量を制御する各種弁装置。

蒸気のエネルギーを往復運動のエネルギーに変えるシリンダー。

シリンダーの往復運動を回転運動に変換し駆動力を発生させるロッドと動輪。

雷森羅ライシンラの国では火室を霊力でも

稼働できるよう陰陽術の真言を刻んで燃やして魔力の燃焼ガスを作ってる。

こうしてできた魔道式機関車を走らせるべく鉄道網を作った。

各街に繋がるようエンジェルム王国の領地や雷森羅ライシンラ国の

街ごとに行きわたらせるよう整備したし。

こうして文明開化が両国で進んだわけである。


「で、今日は鉄道の開通式って訳ねw」


「お嬢様、何一人でブツブツ言ってんだ?」


はっ;またメタ発言しちゃったわ;

ウィキの言葉にはっとなる私だった;


「いえ;自分が作った汽車に乗るのがちょっと楽しみでねw」


「たしかにな~。SLに乗るなんて思ってもみなかったぜ」


ウィキもSLを見て感嘆してます。

今、私たちは王都エンジェ駅のターミナルにいます。

ターミナルは広く待合スペースとしてレストランやカフェが約10軒。

大きなパブもあります。

アンテナショップとして王国各地のおみやげを売ってるお店もあります。

ホームの天井は広く水晶のガラスで作られていて

日が差して七色に輝いて綺麗です。

駅のホームは主要駅として作られたので15番線まであるわ。

だだっ広く、さまざまな魔道式機関車がホームにずらりと並んでいます。


で、鉄道の開通式なのでエンジェルム王国のリムニスタ陛下が演説しています。

偉い人の話は長い!!!!!

なので、小説ここではカットするわ。


「~~~~~~というわけで今日の開通式の演説を終わらせていただく。

 では、信長殿」


「うむ」


やっと陛下の演説が終わったようだ。

それで陛下と雷森羅ライシンラの織田信長がくす玉を割ると

『祝!!エンジェルム王国&ライシンラ国、鉄道網開通!!』

という垂れ幕とともにリボンと紙吹雪が舞った。

拍手をぱちぱちと人々が鳴らした。

異世界で鉄道に乗れるなんて感慨ひとしおだわねw

それで式が終わり、鉄道に乗る事にした。

私たちが乗るのは1番線のホーム。

アークレイ伯爵領に向かう列車に乗る事にしたのだ。

ちなみに、ハイにゃんはお留守番でいない。

放置にゃ~wって喜んで送り出してくれた;;;

帰ったらたっぷりプレイしないと怒られるな;


「それにしても鉄道って乗り物ってカッコいいよなw」


「そうだよな!!こう重厚って言うか威圧感があるよなw」


「ユーエ先生方の技術の結晶ですねw」


「列車カッコいいw」


リックとニッキーとキラとマークスが口ぐちに魔道式列車を褒めた。


「男ってこういうカラクリ系の乗り物好きよね;」


「ニッキーなんて写真魔法で撮りまくってたし;」


「でも、列車って少し怖いね」


「初めて見た時生き物かと思った;

 しゅーしゅー言ってるし;」


ロザンナとノッレははしゃぐニッキーたちに呆れていた。

イノーゼとおはつちゃんは少し列車に怖がってた。


「それにしても優絵はすごいな。

 こんなものまで作れるとは」


「まぁ、仕組みは前世で調べておいたからね」


雷信に感心されて私は少し胸を張った。

私の胸は2年でFカップになってます。

身長も165cmになりました。


「でも、蒸気機関車を作れる優絵はすげえよw

 SLなんて高校の遠足以来だ・・・」


「ん、拓海は列車に乗った事あるのか?」


「ああ、あれもかなりカッコ良かったw」


「あ、高校の1年の時のあれね」


「そういえば、拓海と優絵は同郷だったな。

 うらやましい」


どうやら拓海は日本でSLにのった事あるらしい。

雷信は拓海を見て、うらやましがってた。


「むむむ・・・お姉様に近づけません;」


「アル様;婚約者同士の邪魔をしてはいけません」


「そうですよ、アルフォンス。無粋というものです」


「・・・アルフォンス俺もくやしいんだ。

 我慢しろ;うううううううう(号泣)」


アルフォンスは遠目から姉である私を取られた恨みから

婚約者である雷信と拓海を睨んでいた。

シスコン、まだ治って無かったのか;

それをドーソンと義母のドヌーブがたしなめていた。

父のグレンもアルフォンスと同じ気持ちなのか号泣していた。

婚約して2年経つのにまだ悲しいんですか?父よ;


「グレン殿、まだ娘離れできないのか?;」


「の、ノブナガ殿・・・;

 理屈では納得できたのですが感情が納得できないのです!!」


「僕は理屈でも感情でも納得できません!!」


父とアルフォンスの様子に信長はため息をついた。


「家族仲が良い事はいいのだが・・・;

 あと8年後、優絵殿が結婚する時までには

 気持ちの整理を付けておいてもらわぬと困るな」


「そんなの・・・付けれませんよ!!(涙)」


「僕もです!!」


「あなた!!アルフォンスも!!

 こんな調子だから!!ユーエリアさんに引かれるのですよ;

 婚約してから気を使って本邸に来づらくなってるみたいですし

 受け入れたらいかがですか?!」


義母の一言に父とアルフォンスは涙目になった。


「・・・かなしい;娘にドンかれる自分が悲しい(涙)」


「・・・お姉様(涙)」


「ああ、もう!!!泣いてないで列車に乗りますよ!!

 ほら立って!!!!」


義母にしょっぴかれ父とアルフォンスは信長と共に列車に乗った。

ドーソンにいつもの光景にため息をつきつつ後に続いた。

私たちも列車に乗った。


「客車は木製でレトロな雰囲気ね」


「まぁ、その方が文明開化らしいけどな」


ウィキは列車内を見て明治時代っぽい文明開化をイメージしているようだ。

私たちは客席に座ると売り子から列車内で売ってる駅弁を買った。

あとで、列車内で食べるのが楽しい旅の楽しみ方である。

そうこうしているうちに列車が動き出した。


ポッポーーーーーーーーー!!!!!!


汽笛が鳴ってシュポシュポと列車は走り出した。


「すっげーーーーーー!!!!!」


「汽笛カッコいい!!!!」


「文明開化の瞬間ですねw」


「しゅぽしゅぽw」


リックとニッキーとキラとマークスは動き出した汽車にはしゃいでいる。


「風が心地いいわw」


「風景も最高ねw」


「綺麗w」


「わ~すごい動いてるよw」


ノッレとロゼッタとイノーゼとお初ちゃんは

窓を開けて風景とそよぐ風を楽しんでた。


「うむ、早いな;

 馬以上の乗り物があるとは」


「そうですな、これが文化の発展でしょうな」


「時代が動いている証拠ですね」


「お姉様が時代を作ってるんだねw」


「同感です」


信長と父と義母は列車の時代の発展に感慨深そうにしてた。

アルフォンスとドーソンは私の功績に喜んでた。


「それにしても、もぐもぐ・・・。

 列車の中は暇だな」


「って拓海;もう駅弁食べてるし」


拓海は駅弁の鮭弁当をもう食べていた。


「暇でもないぞ。景色が綺麗だ。

 しかも、流れるような景色なんて初めて見たぞ」


「まぁ、異世界人ここのひとならこの光景も珍しいけどね;」


「俺らは見慣れてるからな・・・;」


拓海や私から見たら雷信は異世界人だからこの光景は珍しいけど。

うちら日本人には列車のスピードに慣れてるから珍しくないんだよね。

なんて、緩やかな時間が流れつつ1時間が立った頃。

私はうたた寝してた。


「お嬢様寝てるよ・・・;」


「優絵は寝顔かわいいなw」


「こうして見ると普通の女の子なんだな」


なんて、ウィキ達が口ぐちに感想なんか言ってるのを知らず私が寝てると・・・。


ドカドカドカ・・・。


なんか足音がする。


「この列車は我々、『インセクト団』が占拠した!!!

 動くと魔法で攻撃する!!」


なんて声がしたので薄眼を開けると剣や杖を持った

覆面をした男たちが客車内にいた。

ん?覆面の変な男が私の側にやってきた。

杖で私を叩いている。


「おい!!起きろ!!このボイン!!!」


ボイン?セクハラ発言してくれやがりましたね!!

私は怒りで拳を握りしてアッパーをした。


「うごっ!!!」


「このセクハラ野郎どもが!!!!!!(怒)

 『ホーミングショット』!!!!!」


私は続いて無属性魔法で圧縮した魔力弾を

ホーミング弾にして敵に打ち込みまくった。


ドカッ!!バキッ!!グシャ!!!ガンッ!!!


気が付くと『インセクト団』は気絶していた。


「・・・ふん;たわいない;」


「お嬢様・・・;」


「・・・やっぱ起きるとおっかねぇ;;;;」


「寝てるままでよかったのに;;;;」


ウィキと拓海と雷信は私を見てはぁ・・・とため息をついた。

失礼ね!!!!おっかないってどういう事よ拓海!!!!

ウィキと雷信も後でムチでしばくわよ!!!!

この下僕!!!!!!!


つづく


ユーエリアの胸はここ2年でFカップまで成長しました。

背も前世より5cm伸びてるし;

でも、列車ジャック犯にボインと言われるとは・・・;

セクハラですね;;;;

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