第49話:ユーエリアの巨大鬼の調教と雷の大精霊ラウームド登場
<ユーエリア視点>
「さあ、どっからでもかかってらっしゃい!!」
「うごおおおおおおおおおお!!!!!!」
私は魔法で巨大化して巨大鬼に向かって拳を構えた。
鬼は咆哮を叫び戦う気まんまんのようだ。
「な、なんなんだその魔法は!!!!」
「オリジナルの無属性魔法よ」
「お、オリジナルだと・・・・・;」
ノヴァエビルも私の魔法に驚愕していた。
まぁ、地球のTVの知識と魔法の融合だもんね;;;
見たことないのは無理はない(笑)
「さ、始めましょうか!!!勝負!!!」
「うごおおおおおおおおおお!!!!!!」
私は巨大鬼に向かって力比べをした。
プロレスのように両手でお互い押しまくっている。
力が拮抗しているので鬼もなかなかのパワーの持ち主のようだ。
「まだまだこれからが私の本気よ!!!!」
「うぎぎぎぎぎ・・・・:」
私はさらに両手に力を込め鬼を押し始めた。
「必殺!!!ジャイアントスイング!!!
爆裂お父●んver!!!!!!」
どっからかノリの良い音楽が鳴ったと思ったら
私は鬼を思いっきりジャイアントスイングした。
鬼は海に飛ばされていった。
「うごおおおおおお;;;;;;」
鬼は島の岸辺に寄りかかり這い出そうとした。
ドカッ!!!!
「・・・!!!!」
私は鬼の頭上を踏みつけぐりぐりとなじった。
ドカッ!!!
「うごっ!!!」
そして鬼を勢いよく蹴りあげた。
空中に飛ばされた鬼をパンチとキックのコンボでボコボコにした。
「うがあああああああ!!!!!!」
すると鬼は頭の角から雷のビームを至近距離で飛ばした。
「ふう・・・危ない危ない;」
「うごっ!!」
それを五行の陰陽術のシールドで防いで、私はさらに渾身の力で殴った。
「くごっ!!」と口からよだれを吐きだしくずれ込む鬼。
それに足を上から踏みつけてぐりぐりとブーツで踏みつけた。
「どう?私のブーツの踏みにじるお味は?
屈辱でしょ?ほれほれほれ?」
「ぐうううう・・・・・;」
私は言葉攻めをしながら鬼を踏みつけている。
「最強の式神って言っても大した事ないのね?
ただの紙切れだものね?
いや、ゴミの間違いだったかしら?
この世で価値のないゴミくず!!!!
術者がいなきゃ何もできない存在のくせに!!!!」
「ぐううううううああああああ・・・・(涙)」
私の言葉に鬼は泣きはじめました。
「このゴミ!!!カス!!!紙切れ!!!!
燃えるごみの日に焼却場で燃やしてあげましょうか?
このトイレットペーパーで拭かれるぐらいしか
価値のない紙!!!!!!!!!!!」
「うわああああああああああああ!!!!!(号泣)」
私のとどめの言葉攻めに鬼は号泣して泣きはじめました。
そして私を怖いと思ったのか後づさりし始めました。
「これで終わるなんて思わない事ね。
泣いても許さないんだから。
四つん這いになりなさい!!!!」
私は鬼を四つん這いにさせました。
そして、鬼のパンツをまくりあげ半ケツにさせました。
「うごっ/////////////」
鬼は柄にもなく恥ずかしがっているわねw
その鬼を空間魔法で固定させました。
そして私はムチを取り出しました。
「お~ほっほっほっ!!!!!
さぁ、お泣きなさい!!!!!!!!」
ビシッバシッ!!!!!
私はムチで鬼をしばきはじめました。
いきなり始まったドSなプレイに鬼は涙目になりました。
ビシッバシッ!!!!!
「さあこの木偶の坊!!!!!!!
ムチの味はどうかしら???
さぁ、声をあげて鳴きなさい!!!!このブタ!!!!」
「うごおおおおおおおお!!!!(号泣)」
ビシッバシッ!!!!!
「うごっじゃないでしょ?!
ブヒーーーーーーーーーーーーってお鳴き!!!!
このブタ!!!!!!!」
「ぶ、ぶひーーーーーーーーーーー!!!!!(号泣)」
ビシッバシッ!!!!!
「なんか品のない声ねぇ~。
もっと上品にお鳴きなさいブタ!!!!!!」
「ブヒーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!(号泣)」
ビシッバシッ!!!!!
「その調子で海に響くぐらいお鳴きなさい!!!!
このブタ!!!!!!!」
「ブヒーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!(号泣)」
ビシッバシッ!!!!!
「ふふふふふ・・・良い声で鳴いたお礼に
ムチの強力なしばきをプレゼントするわwwwww
くらいなさい!!!!!」
ビシィィィィィィィィィィイイイイイイイ!!!!!!!
「ブヒーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!(号泣)」
こうしてしばらくの間、私は鬼にドSなプレイをし続けた。
「プレイも飽きたわね~。
みんなのとこも心配だしこれでとどめにしましょうか?」
「うごっ?!!!!!!」
私はとどめとして空間魔法で鬼を張り付けにしました。
そして、霊力で水を司る青龍を呼び出し拳にその力を宿らせました。
「お情けよ!!一撃でとどめを刺してあげるわ!!
『青龍清濁水波拳』!!!」
「ぐああああああああああああ!!!!!!」
ボンッ!!
私は水でできた巨大な拳で殴りつけて鬼の腹を貫通した。
巨大鬼は紙の札に戻って消えた。
「ふう・・・終わった~www
ってノヴァエビルがいないわ;;;;
どこに行ったのかしら?」
私は島中を見渡してノヴァエビルを探した。
どこに行ったのかしら?
<ノヴァエビル視点>
く・・・;
なんでこうオリジナル魔法を使う予想外な奴がここにいるのか;;;;
しかし、『雷神丸』と
高価そうなティアラが手に入ったんだし、
小生は逃げさせていただきますよ。
小生はそんな事を考えつつ森の中を疾走していた。
すると、小生の周りに水でできた檻で囲まれた。
と、閉じ込められた・・・。
「おっと、逃がさないぜ」
「ちなみに霊力使っても無駄だからな。
俺の霊力もその檻に込めてあるし」
銀髪の男と雷信が茂みから出てきた。
くそ・・・追ってきたのか;
「さあ、秘宝のティアラを返してもらいましょうか!」
「御屋形様の刀もですぞ!!!」
赤髪のメガネの男と忍者の頭領の伝蔵も武器を持って詰め寄って来る。
「ティアラ返して・・・」
「さぁ、年貢の納め時やで!!!」
「大人しく宝を返しなさい!!」
「野田!!!覚悟しやがれ!!!」
「イノちゃんの髪飾り返して」
白い子供と訛った口調の男と眼帯の娘、
忍者の副頭領の拓海と頭領の孫娘まで集まってきた。
「ふふふふ・・・これで勝ったと思うなよ!!!!
『雷神丸』!!!」
小生は『雷神丸』に霊力と魔力を注ぎこんだ。
周りに雷のプラズマが発生して水の檻を弾けさせた。
「この刀の力さえあれば無敵!!!!!
まとめて始末してやる!!!!!!!!!」
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!
電流の渦が周りの魔力や霊力を吸収してその力で小生を浮かせた!!!
プラズマの力を貯めて放出させる!!!!!
「く・・・なんて力なんだ!!!!」
「う、動けない・・・・;」
「これが『雷神丸』の真の力ですか;;;;」
「こんな力は見た事ありません;;;:」
「きゃああああ!!!!」
「ち、力が抜けてまう・・・・;」
「このままじゃみんなやられてしまうわ;」
「野田の奴め・・・・!!!」
「・・・助けて」
どうやらみんな動けないようだね。
じゃあ、まとめて倒してしまおう!!!!
その雷の力を放とうと刀を振り上げた。
しかし・・・。
ドカーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!
「うわああああああああ!!!!!!」
上空から紫色の落雷が小生に落ちて吹っ飛ばされた。
な、どうして・・・?!
その落雷の勢いで『雷神丸』と
ティアラが空中に弾き飛ばされた。
「麻呂が守護する一族の刀とついでに髪飾りは返してもらうのじゃ」
な!!!!!
空中に飛ばされた『雷神丸』と
ティアラを謎の青年が受けとめていた。
そいつは平安貴族が着るような烏帽子と着物を
身に付けていて身体に電気が走っている。
鬼のような2つの角からは電気が発生していた。
まさか・・・この雷の魔力のオーラ!!雷の大精霊なのか?!!!!
<ウィキ視点>
まさか、あれは雷の大精霊ラウームドか?
魔王時代、会った事なかったが;;;;
魔力のオーラが大精霊の物だと感じられる。
「ほれ。刀を大切にするのじゃぞ。
そこの女子の髪飾りも返しとくのじゃ」
ラウームドは『雷神丸』の刀を雷信に
ティアラをイノーゼに返した。
「あ、ありがとうございます。
もしかして、神霊雷森羅様ですか?」
「いかにも、麻呂は雷森羅じゃ。
この世界ではラウームドと呼ばれておるがの」
雷信はおそるおそるラウームドにお辞儀していた。
どうやら雷森羅国の人には
雷森羅という名前を名乗ってるらしい。
「ま、まさか・・・;
雷の大精霊ラウームドか?」
ノヴァエビルはラウームドが恐ろしいのか後ずさりしてた。
「いかにも麻呂は雷の大精霊ラウームドじゃが
雷森羅国の民からは雷森羅と呼ばれておる。
その名前の方が馴染みがあるのう」
身体を雷に変化して見せたラウームド。
「ひいっ」とノヴァエビルは驚いてた。
「さ、麻呂が守護する一族に歯向かう愚か者め!!
お仕置きせねばならぬのう・・・」
ラウームドはノヴァエビルを睨んでいた。
「に、逃げる・・・・」
ノヴァエビルは懐から式神の札を取り出し掲げた。
そして、上空に鳥の式神に乗って逃げた。
「逃げる気かのう・・・仕方ない、『トールハンマー』」
ラウームドは空中に巨大な雷のハンマーを出現させて
思いっきりノヴァエビルを式神ごと殴り飛ばした。
「ぎゃあああああああああ!!!!!!!」
ノヴァエビルは痺れながら遠くに飛ばされ星になった。
「我が家の神霊、雷森羅様ありがとうございます」
雷信は感激してお礼を言った。
どうやらラウームドは織田家の神霊という扱いらしい。
「いやいや、麻呂が守護をする一族を守っただけの事じゃ」
そう笑顔でラウームドは言った。
するとラウームドは俺を見て
「お主は・・・」と顔をしかめた。
やっぱ、俺もことも知ってるのか;;;;;
俺に緊張が走った。
「おーーーーーーーーーーい!!!
みんなーーーーーーーーー!!!!!!」
その時、空から風魔法で飛んできたお嬢様がみんなのとこに降り立った。
あ、巨大化魔法は効き目が切れたみたいで元の大きさに戻ってる。
「あ、刀とティアラ取り戻したみたいね。
よかったわw」
お嬢様は雷信とイノーゼを見て刀とティアラを取り戻していたので安心した。
「お主・・・そのペンダント。
水の大精霊と契約しておるな」
お嬢様のペンダントから水の大精霊の魔力を感じたラウームドは驚いていた。
「ええ、そうよ。
今、ウンディーネは故郷で王都を守ってるけど。
ってあなたも大精霊?」
「いかにも麻呂は雷の大精霊ラウームドじゃ」
お嬢様はラウームドの正体を聞いて少し驚いていた。
「まさか平安貴族みたいな大精霊がいるなんておもわなかったわ;」
「麻呂は異世界の狭間を越えて普段は日本の京都に住んでおる。
それに戦国時代から尾張の織田家とも懇意にしておる。
たまに、この世界の様子を見に来ておるがな」
どうやらラウームドは地球の日本の京都人らしい。
織田家とも懇意にしているようだ。
「ん?そこの男も水の大精霊の魔力を少し感じる。
なぜじゃ?」
「それはまぁ、私の下僕だからじゃないの?」
「下僕とな;;;;;」
ラウームドは俺を哀れそうにまじまじと見つめていた。
「そこのウィキと私は下僕と主人の関係よ。
私が主人だから下僕であるウィキにも
水の大精霊の契約の影響が出たんじゃない?」
「なんと・・・!!!!」
ラウームドはお嬢様と俺を見て驚いていた。
そうしてラウームドは真剣な顔して口を開いた。
「そこの男が何者なのか知っておるのか?」
「もちろん承知の上で下僕にしてるわよw
もしウィキが悪さしたらムチでお仕置きして調教するからご心配なく」
お嬢様はムチを取り出して地面にぴしっとしばいた;;;
俺は調教される未来しか想像できないようだ(涙)
下手な事はできないな・・・・;;;;
「あ、ちなみにこの国は私の物になったから。
近々、そこの信長の息子の雷信だっけ?
雷信と結婚するかも?」
「祝言とな?!!!それはめでたい!!!!」
「・・・それは決定なんだな;;;;」
お嬢様の発言にラウームドはめでたいと喜んでいた。
雷信はがっくりと肩を落としてた。
「それなら麻呂と契約せぬか?
将来、織田家の嫁になるのならそうした方が良い」
「そうね、じゃ、契約するわ」
ラウームドの申し出にお嬢様は契約する事を了承した。
「では、契約するぞ。お主、名前は?」
「ユーエリア・アークレイよ」
「分かった。
『汝、ユーエリア・アークレイに
我が大自然の雷の大精霊の魔法の力と我自身を託さん。
大精霊契約』」
そうラウームドが契約の呪文を唱えると
ペンダントに紫の宝石が嵌まって契約は完了した。
「これで麻呂もユーエリア殿の仲間じゃ。
これからよろしくなのじゃ」
「よろしくw」
こうして、雷の大精霊ラウームドとお嬢様は契約した。
杏槌城に戻ると信長や織田家の家臣がラウームドを見て腰を抜かした。
しかも、ラウームドとお嬢様が契約した事を
織田家のみんなが知るとお祝いの宴をして城中大騒ぎになった。
こうして雷森羅国の騒動は終わった。
つづく
巨大鬼を調教するとはさすがユーエリアはドSですね(笑)
そして、ノヴァエビルは雷の大精霊のラウームドによって星になりましたw
それとラウームドはあっさりユーエリアと契約してますねw
こうして、雷森羅国の騒動はひと段落しました。
次回はエンジェルム王国と雷森羅国の終戦調停式ですw