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ドS伯爵令嬢の異世界転生漫遊記(またの名を悪魔のドM下僕受難記)  作者: ねこもどき(ラルク)
ブルームテンペストサーカス編
27/126

第21話:貴族令嬢誘拐事件解決

<ユーエリア視点>


私は道化師のフロドと対峙していた。

その顔は悲しげに歪まれていた。かなり不本意なのだろう。


「こんな事やめない?

 って言っても脅されてるからムリだろうけど」


「・・・仕方ないんや。かんにんな、ユーエリア様」


そう言ってフロドはナイフで私に襲いかかって来た。

それを避ける私。戦闘の心得があるのか刃は鋭い。


「闘いたくないんだけどな・・・」


「ワイもや、けど、ここで死んでや!!」


フロドがナイフを両手で振りかぶって下ろした。

私はバック転で避ける。

だが、振り下ろされたナイフはそのまま地面に刺さり・・・。


「なっ!!」


電撃の衝撃波が地面から発生した。

私は驚いて雷に痺れる。


「ワイは少しだけやけど魔法が使えるんや。

 これは『雷地波らいちは』や」


そう言うと次々と電撃の衝撃波を撃つフロド。

私はタイミングよくジャンプして避ける。


「地面だけやないで!!」


フロドは『雷地波らいちは』を空中にも飛ばした。

慌てて私は周りに水の膜を作り出してガードする。


「『アクアバブル』」


「水の魔法が使えるかいな;

 やっかいな・・・;こりゃ魔法の相性の力勝負になりそうやな」


フロドは雷の魔力に力押しで『雷地波らいちは』を撃ちだす。

私も水の魔法でガードして『アクアバブル』から水流を打ち出した。

お互いの魔力がぶつかり合う。

けど、私の水の魔力が勝ったのかフロドを弾き飛ばした。


「くっ・・・」


「お願いだから降参して」


フロドはへたり込み悔しそうな顔してた。

しかし、再びナイフを構えた。


「ワイにも譲れんもんがあるんや!!

 子供たちを守るためにも負けれんのや!!

 分かってや!!『ヴォルトタップスピン』」


フロドは自身を回転させてコマのように私に迫って来る。

電撃も周りでガードしてるのか水流を撃っても効果が無い。

やっかいだわ。

私は逃げながら距離を取り、拳を構えた。


「喰らいやあああああああ!!!!!」


「『昇岩拳しょうがんけん』」


ドカッ!!!!!!


叫びながら回転するフロドに土の塊を纏った私の拳がクリーンヒットした。

電撃は私の纏う土の魔力を通して地面にアースになって逸れていった。

ぶっちゃけ某格闘ゲームを参考にしたアッパーだったけど上手くいったようだ。

フロドは空中に飛ばされそのまま地面に落ちて気絶した。

ナイフも空中に飛んで地面に落ちる。


「ごめんね・・・。でも、あなたを脅す卑怯者はなんとかするから」


気絶してるフロドにそう言って私はウィキを助太刀に向かった。


<ウィキ視点>


「なんでだ!!なんで魔族なのにお前は光の魔法を使える?!」


「俺は普通じゃないんだって!!」


光を纏った俺の釘バットの攻撃にヤーミは混乱してるようだ。


「だ、『ダークコア』!!」


ヤーミは負けずに闇の魔力の塊を飛ばしてくる。

俺はそれを野球のボールのごとく弾き飛ばした。


「ぐぼっ!!」


撃ち返した闇の塊にモロに当たるヤーミ。


「こうなったら最後の手段だ『ダークマター』!!」


ヤーミは魔法でブラックホールを発生させて俺を吸い込もうとしたようだ。

しかし・・・。

俺がパチンと指を鳴らすとそれが消えた。


「な、なんで・・・?」


「それぐらいのブラックホール無属性の空間魔法で塞げるんだよ」


俺がなんとなしに言う言葉にヤーミは驚いていた。


「空間魔法って無属性でも伝説級の魔法じゃないか;;;;

 なんで・・・;」


「さあな?じゃあ、飽きたしこれでも喰らいやがれ。

 『グランレイ』!!」


「ぐああああああ!!!!!」


光の魔力の無数の槍がヤーミに襲いかかり奴を張り付けにした。

光属性の魔法なので効果は抜群だ。

俺はズタボロのヤーミを空間魔法を使って空間を切り取って浮かせる。


「風魔法で浮かせてるんじゃないぞ。

 空間ごと浮かせてるんだ。

 お前、しぶとそうだし空間ごと固定して動けなくさせてもらった」


「ううう・・・お前は・・いったい?」


気絶しかけているヤーミに俺は剣を構えた。


「知りたければこれを喰らう事だな。

 『魔王超斬舞皇剣まおうちょうざんぶこうけん』!!!」


「ぐあああああああ!!!!!」


俺は漆黒の魔力を纏った斬撃で最大の攻撃をした。

やっとこの技が使えるようになったぜ。


「ま、まさか・・・あなた様は・・・もしや・・・?」


「そのまさかだよ。ま、俺に勝つなんて400年早いな」


俺の正体に息も絶え絶えなヤーミは気づいたようだ。

あ、向こうから終わったのかお嬢様が近づいてくる。


<ユーエリア視点>


「どうやら終わったようね」


「ま、それなりに楽しかったけどな」


ウィキの楽しそうな様子に、ヤーミはかなりずたぼろになっていた。

血も流れてる。

まあ、ミーロの仇は討てたようだし。

ん?まだ息はあるようね止め刺しますか?

すると、ヤーミが狂ったように笑いだした。


「くくくくく・・・。

 あなた様が・・・魔神・・と・・同等の・・存在なら・・・

 同じ・・・存在に・・・なん・・とか・・して・・も・・らい・・ましょう。

 出で・・よ!!偉大なる・・魔・・神『アスモデウス』」


どうやらヤーミは流れ出る血を媒介にして悪魔ならぬ魔神を召喚したようだ。

しまった!!ヤーミは童貞だ!!

ピーしなくても童貞の大量の生き血を媒介に魔法陣を発動させる事で

魔神を召喚したんだわ。

黒い闇が魔法陣をおおい何かが出てきた。


「あ~何か用?」


黒髪にピンクのメッシュな髪型で赤目の黒い翼をしたナンパそうな男が現れた。

黒いスーツで安いホストみたいだ;;;;だるそうにしてる;


「あ、アスモデウス・・さま・・どうか・・

ここにいる全員を生贄に・・魔の・・裁きを・・」


うわ~;;;死にそうな事を良いことに

ヤーミは魔神にみんなを皆殺しさせて心中する気だ。


「魔の裁きね~・・・ってあなた様は!!!」


「よう」


アスモデウスは片手を上げたウィキを見た途端、土下座した。

どうやらウィキの知り合いのようだ。ウィキは偉い奴みたいで、

アスモデウスは緊張してる。


「あなた様が居られるとはこんなみすぼらしいカッコで恐縮です;;;;」


ウィキを見て慌ててアスモデウスはくしと手鏡を取り出して身だしなみを整えた。


「あ~呼び出されてお前も災難だったな;

 で、俺も殺すの?」


俺も殺すの?というウィキの言葉にアスモデウスはビビっていた。


「あなた様のような高貴な方を殺すなんて恐れ多いです。

 他の矮小な人間ならともかく・・・」


「あ、俺、人間と契約中なんだ・・・。

 極力殺さないでほしい」


「え?あなた様のようなすごいお方と契約ですか?どなたと?」


ウィキが私を指を刺すとアスモデウスは私を見て驚いていた;


「そ、ソロモン級の魔力のお人ですね;;;;

 さすがです!!」


とアスモデウスは私を見て目を輝かせていた。

悪魔を従えた地球の古代の王と私は同等らしい。


「で、どうすんの?

 私としてはこの呼び出したバカをどうにかしてほしいんだよね」


「あ、そうですよね;」


「ひっ;;;;」


私の言葉にアスモデウスはヤーミを見て思案していた。

ヤーミは私たちに睨まれて超びびってた。


「あ、かなり魔神にこだわり持ってたみたいだから。

 魔界かなんかで調教させるのはどうかな?

 あ、夜の遊び道具もあるよw」


「これは何に使うんですか?」


「これは後ろの秘所に入れてスイッチを入れると・・・」


私はアスモデウスにプレイに使う夜の道具を収納魔法で取り出して説明した。

色々あるんですね~と感心してた。さすが、色欲を司る魔神である。


「分かりました!!この魔族を魔界に連れて行って調教いたします!!」


どうやらアスモデウスは敬礼して了承してくれたようだ。


「ひっ・・やめ・・・!!」


「うるさい!!サキュバスたちにも遊ばせて楽しみますね~」


アスモデウスは瀕死のヤーミを蹴って黙らせた。

新しい遊び道具にアスモデウスはわくわくしているようだ。


「お願いねw」


「頼んだぞ」


「では、お邪魔いたしました~。ほれ、行くぞ!!」


「た、たすけ・・・」


アスモデウスはヤーミを連れて魔界に瞬間移動した。

あの後、ヤーミは性的に調教される事だろう。合掌。


「楽しんでくれるといいわねw」


「少しヤーミが哀れだけどな;;;」


ウィキも同じようなプレイを私から体験しているのを思い出したのか

ヤーミに同情していた。


しばらくすると、がやがやと誰か大勢が地下に降りてきた。

どうやら、緑の騎士団らしい。


「あ、男爵領にいる緑の騎士団の支部に連絡しといたんだった」


「手際が良いわね。さすが下僕。」


どうやら事前にウィキは騎士団に連絡してたようね。さすが下僕。

気絶している男爵とフロドを騎士団は連行していった。


「お疲れさまでした。

 騎士団長には貴族令嬢誘拐事件は無事解決したと連絡しておきましたので。

 本当にありがとうございました」


「いえ、解決できてよかったですわwほほほw」


「「「「「「////////////」」」」」」


「・・・;」


私は騎士のお礼に伯爵令嬢スマイルで対応した。

ぽっと騎士達は顔を赤くしてた。スマイル0イエンである。

ウィキは私の笑顔が猫かぶりなので何とも言えない顔してたけど;

あの後、助け出された貴族令嬢のアフターケアとして

体力や身体の衰弱を治す

全快豆ぜんかいまめ』(この豆は商会の新商品)を

食べさせて回復させたり、

治癒魔法の『マインドヒーリング』で記憶を消して

トラウマを取り除いておいたり、

処女を散らせた令嬢には同じく

治癒魔法の『リジェキュア』で処女膜を再生しておいた。

あ、男爵領の孤児院の子たちも古城に捕まっていたらしく

その子たちにも呪いを取り除いておいた。

アンチカースポーションはどんな呪いも解く事ができる

強力な品なので調合して良かったと思う。

こうして、貴族令嬢誘拐事件は一件落着したのであった。

あ~徹夜で疲れた。別邸の家に帰って早く寝よ寝よwww


つづく


さて、誘拐事件は解決しましたw

よかったwよかったw

次回はフロドたちの処遇について書きますw

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