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ドS伯爵令嬢の異世界転生漫遊記(またの名を悪魔のドM下僕受難記)  作者: ねこもどき(ラルク)
ツンドラーレ神聖超帝国編
126/126

第100話:写真がきっかけで;

<ケント・ノースヴィレッジ視点>


俺の名前はケント・ノースヴィレッジ。

大陸の北にあるツンドラーレ神聖超帝国の

ツンドラーレドリーフ神聖騎士団の一騎士だ。

俺は姉のアンナから届いた手紙と写真を

騎士団の寄宿舎の自分の部屋で読んでいた。


「エンジェルム王国ではライヴっていう

 楽しい事やってたんだな~w

 俺も見たかったぜw」


俺のねーちゃんのアンナはエンジェルム王国の

アークレイ伯爵家のメイドをやっている。

姉って言っても母親が違って

ねーちゃんは妾の子供だった

(しかも母親が人間なのでねーちゃんはハーフエルフ)。

なので国内で就職先が見つからなかったから国外に出てった。

ツンドラーレ神聖超帝国ではエルフ以外の種族は

差別対象だから肩身が狭かったんだと思う。

俺はそんな事気にしないけどな。

で、時々、式紙って言う鳥で手紙のやり取りをしてるわけ。


「ああ、ユーエリア様が素敵だ・・・w」


俺はねーちゃんから送ってもらったユーエリア様の写真をうっとりと見つめた。

ライヴでのユーエリア様の写真を見つめて俺はうっとりしていた。

ユーエリア様はねーちゃんの主人でユーエリア商会の社長だそうだ。

ユーエリア商会はもはや大陸一の商会と言われている超大金持ちだ。

美人でお金持ちでしかも巨乳なんてすさまじすぎるwwww

俺は写真に頬ずりしながらいつもの日課でユーエリア様の巨乳に拝んだ。

ああ・・・良い乳だwwwww


「なんだお前、起きてたのか」


「さ、サクラ;」


同じ騎士で同室のサクラが部屋の中に入ってきた。

俺は慌てて写真を隠した。

サクラはダークエルフで褐色の肌の筋肉質の男だ。

しかも珍しく黒目黒髪で周りからやっかみがられてるが

持ち前の身体能力で平民から騎士に成り上がったすご腕である。

俺は剣も運動神経もうまくないから正直羨ましい;


「またその巨乳美人の写真を見てたのか;」


「悪いか!!巨乳は正義だ!!」


「たしかに良い乳だけどな」


サクラはため息をついた;

サクラは美乳派だ。

巨乳に関しては普通らしい。


「で、乳はいいとして、早く食堂行かないと他の騎士どもに朝食盗られるぞ;」


「あ、それはアイーンに確保させてるから大丈夫だ」


サクラに朝食の事言われて俺がアイーンに朝食を確保している事を言った。

ちなみにアイーンは俺とサクラの後輩でハージメ男爵家の息子だ。

背が190センチあるノッポだ。

俺たちが並ぶと大中小になるなぁ;

(ちなみにサクラ(175センチ)が小で俺が中(180センチ)で

アイーンが大)


「後輩使いもほどほどにしろよ。

 さっさと食堂に行くぞ」


「分かった」


俺はサクラと一緒に騎士の寄宿舎の食堂に向かった。

食堂のメシ今日はなんだろな~?

なんて考えつつも食堂に着いた。


「ケント先輩!!サクラ先輩!!こっちです!!」


アイーンが席を確保してくれたのか

短い金の短髪を揺らしながら手を振っている。


「アイーン、ありがとなw

 今日はベーコンとスクランブルエッグか」


「俺はもうちょっと肉なタンパク質がほしいけどな」


俺はアイーンにお礼を言って俺たちは朝食を食べ始めた。

サクラは肉が食べたかったようだが食堂の食事は質素なので文句は言えない。


「そういえば先輩。

 今日は年初めの騎士団の全訓練ですね」


「うう・・・めんどくさいよな~」


アイーンから今日は年初めの騎士団の全訓練があることを聞かされた。

毎年、年初めになるとツンドラーレドリーフ神聖騎士団全員で

お城の訓練城で訓練するんだよ。

俺、運動神経悪いから訓練苦手なんだよ・・・。


「俺はうれしいぞ。身体を思いっきり動かせるからな」


「サクラはそうだろうけどさ;」


「サクラ先輩だけですよ・・・;」


サクラは持ち前の肉体で乗りきるんだろうけどさ;

俺とアイーンはダルいだけである。


「で、皇帝も見に来るんだろ・・・;」


「あのG様だろ・・・;」


「ケント先輩失礼ですよ;;;

 一応、あの方はこの国のTOPですよ;」


サクラの話だとこの国の皇帝も見に来るらしい。

皇帝の名前は

セルゲイ・ガクト・カームイ・ロクサーヌ・フルシニコフツンドラーレ。

俺は皇帝のミドルネームのガクトから皇帝をG様と呼んでいる。

皇帝はすごい美形で俺が影で妬んでいるからかもしれない;

最近の流行語で「リア充爆発しろ!!」というのがあるけど

まさに皇帝はソレだ。

皇帝は王妃は作らず後宮にハーレム100人作って

性欲を満たしているらしいからな。

俺が妬んでる様子にアイーンはため息をついていた。


「なんでG様が訓練を見に来るんだよ・・・;」


「まぁ、最近、騎士団もたるんでるからなぁ・・・;」


「「「コメット部隊長!!!!!」」」


俺は訓練に来るだろう皇帝に文句を付けていると

うしろから上司のタークヤ・コメット部隊長が呆れながら現れた。

俺たちは話を聞かれていた事に慌てた。


「この国は貴族主義(血統主義)だからなぁ・・・。

 実力が低下してるのも事実なんだよ。

 陛下いわく『へっぽこ』らしい。

 で、危機感を感じた陛下が急遽今年は視察に来るらしい」


「俺たちがへっぽこだって言うんですか・・・;」


「なんか嫌ですね・・・;」


「ああ・・・なんかスゲー凹む」


コメット部隊長の言葉に俺たちは凹んだ。

へっぽこってもしかしてG様に舐められている?


「まぁ、お前らがんばれよ!!

 訓練で目立てば近衛まで引き上げられるかもしれないし。

 使える物は使うのが陛下のお言葉らしいからな」


「「「はぁ・・・・;」」」


コメット部隊長に励まされ、

俺たちはため息をついた。

・・・どう目立てって言うんだよ;;;;

俺たちはやりきれない気持ちを抱えつつ朝食を終えた。


<セルゲイ・ガクト・カームイ・ロクサーヌ・フルシニコフツンドラーレ視点>


今日はツンドラーレドリーフ神聖騎士団の新年の全訓練の日だ。

最近の騎士団はたるんでいると騎士団長の

チョウ・ドリーフから報告を受けている。

誇りあるエルフの騎士団の能力低下は死活問題だ。

さっそく見に行って仕置きせねばなるまい。

俺は訓練場のお立ち台の上にあがり新年の言葉を述べる。


「諸君、ごきげんよう。

 今年も誇りあるエルフのツンドラーレ神聖超帝国で

新年を迎えられて嬉しく思う。

 しかし、貴様らはたるんでいる!!!!

 月1の身体能力テストも諸外国と比べて低下しているというではないか。

 なので、今年は我自ら視察を行う事にした。

 もし、無様な姿を見せたら貴族の位の降格もあるという事を心得よ!!!!

 では、訓練を開始しろ!!!貴殿らの働きに期待する!!」


「「「「「「「ははーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」」」


俺はそう述べると騎士たちは各々訓練を開始した。

剣を持つ者を剣を槍を持つ者は槍を魔法を使う物は魔法を

それぞれ訓練している。


「では、視察するか。

 ロスプーチン、ドーリフ、行くぞ」


「「はっ」」


我は宰相のロスプーチン・ザハーリエヴィチと

騎士団長のチョウ・ドーリフを連れて騎士団の視察を開始した。

見ると玉石混合という感じで騎士の実力の落差が激しいな・・・。

我はため息をつきながら騎士団の堕落っぷりに頭を痛めた。

このままだと隣国のエンジェルム王国や

新興国のライシンラやレオンバロンにやられるぞ。

我の覇道の妨げになるかもしれぬ・・・。


「・・・ここまで能力に落差があるとはな」


「す、すみません陛下;不徳の致す所でございます」


我の呟きにドーリフは恐縮しながら頭を下げた。


「ふむ、騎士団の構造改革が必要ですな

 いくら血筋が良い者たちとはいえどここまでヒドイと

 貴族位の移動や降格もあり得ますぞ」


「ロスプーチン殿;そこまでやるのですか」


「はい・・・ツンドラーレのためです」


宰相のロスプーチンも渋い顔をして構造改革に乗り出す方針のようだ。

ドーリフも冷や汗をかいている。

そんなやりとりもありつつも騎士団の第7部隊の所を視察した。


「ほう、かなりやるものがいるようだな・・・」


「あれは、サクラというダークエルフですね。

 平民ながらかなりの実力の持ち主です」


ドーリフの説明に俺はサクラというダークエルフに感心した。

かなりの剣の立ち筋と動きだ。


「血筋が低いのがおしいですな・・・;

 貴族の位を与えたいほどすごいですのに」


「ふむ、考えておこうか・・・」


ロスプーチンもサクラに関心を寄せている。

我もサクラの貴族位昇格を頭に留めておいた。


「他はまあまあと言った感じだな」


「あ、そのサクラとノースヴィレッジ伯爵家の息子が

 模擬試合を行うみたいですよ」


ドーリフによるとサクラとノースヴィレッジ伯爵家の息子の

ケントが模擬試合を行うようだ。


「ふむ、すぐ決着がついたようだな」


「伯爵家の息子は弱いですな」


「いや、サクラの実力が強すぎるのです」


サクラの剣の一閃でケントはすぐ倒された。

軟弱だな・・・;

しかし、それほどサクラの実力がすさまじい事なのか?

ドーリフもそれが分かってるようだった。

すると、訓練場にすさまじい北風が吹いた。

(ちなみに訓練場は城の野外にある)


「ぶっ!!なんだ?」


「陛下?!」


「ごみでも飛んできたのですか?!」


我の顔面に何やら紙が飛んできた。

いや、写真か?

我は飛んできた写真を見た!!!


「・・・・!!!!!!」


ぶーーーーーーーーーーーー!!!!!!

我は写真を見て鼻血を吹いた。

神だ!!女神がいる!!!

その写真には長い金髪で金の眼の女神が写っていた。

美しい・・・。こんなに美しい女は初めて見た。

し、しかもビキニ姿の写真・・・む、胸が・・・!!!


「陛下ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」


「誰か衛生兵を呼べ!!!!!!」


我が倒れたのでロスプーチンとドーリフが真っ青な顔をして慌てた。


「ああああ!!!!

 俺のユーエリア様のビキニ姿の特別写真がない!!!!!!」


「さっきの北風で飛んでいったようですね;」


「訓練の時まで写真を持ち歩くなよ・・・;」


ん?どうやらさっきの写真はケントが持ち主のようだった。

周りの騎士たちもそれを見て呆れている。

ユーエリア・・・それが女神の名前なのか;;;;

後でケントに詳しく聞く必要があるな。

我は薄れゆく意識の中でそう思った。


つづく


新章です;;;

なにやら新キャラが登場してユーエリアに目を付けた模様;;;

なにやら騒動の予感;

次回に続きます。

(この章から更新がランダムになるのですみません。

 ストックが尽きました;)

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