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ドS伯爵令嬢の異世界転生漫遊記(またの名を悪魔のドM下僕受難記)  作者: ねこもどき(ラルク)
レオンバロン皇国編
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第82話:炎と水とときどき氷の激戦!!

<ユーエリア視点>


私たちは火の大精霊のサラマンディーと戦う事になった。

お互い、戦闘態勢で戦いが始まった。


「よっしゃああああ!!!!

 こちらからいくぞーーーーーー!!!!!!」


サラマンディーが身体中を熱く炎を猛らせて火の魔力の勢いが上がった。


「『ストライクバーンズ』!!!!!」


サラマンディーが魔法で灼熱の炎に焼かれた隕石が無数に落ちてきた。

ウンディーネは空から落ちてくる隕石を睨みつけた。


「これはいけませんね」


「ウンディーネ!!水の膜で防御を!!

 私たちも結界で援護するわ!!ウィキ!イノーゼ!頼むわ!!」


「分かった」


「まかせて」


「分かりました。『アクアヴェール』!!」


「「「『ガードフィールド』!!」」」


指示して私とウィキとイノーゼの無属性魔法の結界と

ウンディーネの水の魔力の籠った膜で炎の隕石を防御した。


「むむむ・・・オレの魔法を防ぐとはやるな。

 じゃあ、これならどうだ!!!

 『ファイヤトルネードアタック』!!」


サラマンディー自体が炎の竜巻になり

回転して私たちに襲いかかった。


「陰陽術『青龍』!!

 みんなを水の霊力で守るんだ!!」


雷信が陰陽術の『青龍』を呼び出して

水の霊力で私たちをガードした。

水の防護幕が私たちを包む。


「ナイスだぜ!!雷信様!!

 これで大精霊に近づける!!

 忍法『水遁すいとんのクナイ』!!」


拓海がクナイに水の霊力を込めて複数投げた。


「なんだ!!この水に覆われた変なナイフは?!

 俺の炎の勢いが削がれるぞ!!!」


どうやら水の霊力も火の大精霊に効いているようだ。


「この隙に攻撃のチャンスだ!!」


「うん、『フリーズエンチャント』」


拓海がそう叫ぶとマークスが氷の付加魔法を

みんなの武器にかけた。


「マークスありがとよ!!

 氷の『水平斬すいへいざんかい』!!」


ニッキーが氷の魔力が付加された剣で水平に

サラマンディーを切りつけた。


「ぬおっ!!!」


サラマンディーは弱点の氷属性にたじろいだ。


「次は私ね!!『唐竹割からたけわり』!!」


ロザンナも剣で竹を割るような立ち筋でサラマンディーを切った。


「ぬおっ!!氷に負けてばかりではたまらない!!!

 さらに炎をみなぎらせるぞ!!!!

 『マグマストレートアッパー』!!」


「きゃっ!!!」


サラマンディーはマグマを吹き出させる勢いのように

アッパーを繰り出してロザンナを殴った。


「ロザンナ!!」


ニッキーは火口に落ちそうになった

ロザンナを間一髪キャッチして救った。


「気を付けろ!!」


「ごめん、油断したわ」


ニッキーから叱られロザンナは謝ってサラマンディーに向き合った。


「オレの戦いの炎は誰にも消させん!!

『ブラストバーニング』!!」


すると、炎が辺りに浮かびあがり次々と爆発した。


「今度はバクダンかよ!!

 『水龍双牙縛斬(すいりゅうばくがざん』」


「援護するぜ!!『ブラッドスプラッシュ』!!」


「ハイにゃんもにゃ!!『水の雨』にゃ!!」


リックとヒデトとハイにゃんがそれぞれ

水龍の衝撃波と血のしぶきと水の雨を降らせて

爆弾を勢いを防いだ。


「ウンディーネ!!あれ、いくわよ!!」


「分かりました」


私とウンディーネが手をかざして体内の水の魔力を集中させた。


「「『セイントアクアドラゴン』!!!」」


私はウンディーネと力を合わせて水でできた巨大な形の水龍を作り上げた。

1人で魔法を使うより巨大な物となっている。

(ちなみに私も無詠唱で神話魔法を使えるようになった)


「久しぶりだな!!

 ウンディーネの神話魔法を見るのは!!!

 こちらも神話魔法で対抗するぞ!!!

 『フレイムジンマグマ』!!」


するとサラマンディーは自らをマグマで覆い巨大化させて

『セイントアクアドラゴン』に向き合った。

まるで進撃する巨人みたいな大きさになってる。


「「いけーーーーーーー!!!!!!」」


「喧嘩上等!!!

 かかってこいやあああああああ!!!!!!」


私とウンディーネが『セイントアクアドラゴン』で

サラマンディーを飲み込もうとすると。

炎の拳でサラマンディーはそれに対抗した。


「ははははは!!!!水と炎の激突か!!

 これは良い勝負だな!!!」


お互いが拮抗する中、サラマンディーは余裕の表情を見せた。


「だが、こっちのほうが強い!!!」


サラマンディーは『マグマストレートアッパー』で

『セイントアクアドラゴン』を下から上へアッパーをかました。

すると、かなりのダメージを受けたのか

『セイントアクアドラゴン』は消えた。


「くっ;;;神話魔法でもだめなの?;」


「私の力不足です・・・;」


『セイントアクアドラゴン』が破られた事に

私とウンディーネは悔しく思った。


「この400年、オレは修行したのだ!!

ただの水の魔法は効かないぞ!!!」


どうやらサラマンディーは修行して鍛錬したようだ。

さすが脳筋っぽいだけあって

トレーニングは欠かさないタイプに見える。


「水の魔法がだめなら氷だけど;

 氷の神話魔法はまだ覚えてないわ・・・;」


私は悩んだ・・・

どうしたらサラマンディーに対抗できるのかしら?


「そういえば大陸の北の方には

 『氷樹じゅき』と呼ばれる植物があると聞きます!!

 それは火の魔力を防ぐ力があるとか!!」


「ノッレの木魔法ね!!」


遠くの物影に隠れてるキラのアドバイスに私はノッレを見た。


「分かったわ!!!

 『ウッドグローブ』!!」


ノッレは木魔法で『氷樹じゅき』を出現させて

巨大化したサラマンディーの足を縛った。

氷樹じゅき』は透明で結晶化した氷でできた綺麗な木だった。


「な、なんだこの木は!!!!!!

 う、動けん!!!」


サラマンディーは『氷樹じゅき』に足を取られて動けなくなっていた。


「『氷樹じゅき』だろうとなんだろうと

 オレの炎で溶かしてやる!!!」


サラマンディーは身体の炎を燃やして

氷樹じゅき』を溶かそうとした。

炎は赤から青へ変化して温度が上がっていた。


「なんか、『氷樹じゅき』から水蒸気が出てるぞ;;;」


「なんという炎の熱さなのよ!!」


ウィキがサラマンディーの炎で『氷樹じゅき』から

水蒸気が出てるのを見て、私はサラマンディーの炎の熱さに唖然としていた。

さすが火の魔法を司る火の大精霊だわ;;;

一筋縄ではいかないわね。


「氷の魔力が足りないのかしら?!

 マークス!!リンカ!!

 『氷樹じゅき』に氷の魔力を込めるのよ!!」


「分かった」


「分かったわ!!」


私とマークスとリンカは『氷樹じゅき』に

氷の魔力を大量に込めた。

すると、『氷樹じゅき』はますます光り輝いて

透明度を増した。

どうやら氷が万年氷に変わって溶けなくなったようだ。


「な、溶けないぞ!!!!」


「今よ!!!ノッレ!!」


「『アイスウッドニードル』!!!」


氷樹じゅき』が溶けないで焦ってるサラマンディーに

ノッレが『氷樹じゅき』で鋭い木の棘を作って

サラマンディーを串刺しにした。


「うがっ!!!!なに!!!!!

 か、身体が凍っていく!!!!」


串刺しにされたお腹から氷が広がって

サラマンディーの身体が凍り始めた。

そして、完全にサラマンディーは氷の氷像と化した。


「ここまで巨大な氷の像だとすごいわね;;;」


「札幌の雪祭りみたいだよな;;;

 雪の像がたくさんあるのを思い出したぜ」


「優絵と拓海のいた日ノ本にはそんな祭りがあるのか」


「氷攻めにゃかw新しいプレイにゃねw」


凍りついた巨大なサラマンディーを私たちは見上げた。

拓海は地球の日本の札幌の有名な雪の祭りを思い出したみたいだ。

雷信は日本にそんなお祭りがあるのを感心してた。

ハイにゃんは氷漬けになったサラマンディーを見て

何かのプレイだと思ったようだ;


「とりあえず、写真撮らないか?

 記念になると思うぞ」


「すっかり、観光気分ね;」


「じゃあ、俺、写真魔法で撮る!」


拓海の提案で私たちはサラマンディーの氷像をバックに

写真を撮る事にした。

ウィキがカメラマンになってくれるみたいで

私たちは氷の像の前に並んだ。


「じゃあ、1+1は?」


「「「「「「「「「にーーーーーーー!!!!!」」」」」」


ウィキのお決まりのセリフで私たちは写真を撮ってもらった。

一通り撮り終ると私たちはサラマンディーの氷を溶かす事にした。

氷樹じゅき』から氷の魔力を吸収すると、

サラマンディーの氷は完全に溶けてなくなった。


「し、死ぬかと思ったぞ!!!!!」


「ごめん、ごめん;

 でも勝負だしw」


命の危険を味わったサラマンディーは私たちにそう叫んだ。

私は一応謝った。でも、私は勝負には妥協しない性質たちだし。


「はぁ・・・。オレの負けだ!!

 ユーエリア!!お前と契約するぞ!!!」


「じゃあ、これからよろしくねw」


サラマンディーは仲間になってくれる事をOKしてくれた。


「じゃ、契約するぞ。

 『汝、ユーエリア・アークレイに

  我が大自然の火の大精霊の魔法の力と我自身を託さん。

  大精霊契約エレメンタルソウルコネクト』」


サラマンディーが大精霊の契約の呪文を唱えると

契約のペンダントに赤い宝石が嵌まった。

こうして、火の大精霊のサラマンディーと契約が完了した。


「これからよろしくな!!ユーエリア!!」


「よろしくw

 さっさとラオニール城に帰るわよ。

 薬草を持って帰らないとねw」


こうして、サラマンディーと契約した私たちは

打ち消し火の薬草を持って風魔法で空中を飛んで

ラオニール城に帰った。


「ビオラ!打ち消し火の薬草を持って来たわよ!!

 っていないわ!!」


「どこへ行ったのかしら?」


「食事の時間って訳でもなさそうですし・・・」


リンカと私たちはビオラの部屋に入ると

ビオラは部屋のベッドにいなかった。

熱があるのにどこに行ったのかしら?

キラはビオラがいない事を不審に思ったのか顔をしかめた。


「探しましょ。熱があるのに出歩くなんて心配だわ」


「そうね、手分けして探した方がいいわね」


リンカはビオラが心配なのか顔を曇らせていた。

私たちもビオラが心配なので探す事にした。


「僕とハイにゃんとヒデトくんとリンカ様はお城の中を探します。

 ニッキーくんとマークスくんとロザンナちゃんは離れの後宮を

 ユーエ先生とウィキ先生とリックくんとイノーゼちゃんと

 ノッレちゃんは謁見の間の方を探してきてください」


「分かったわ」


キラに言われて手分けしてビオラをお城中(離れも含む)で

探す事にした私たち。

なにか、嫌な予感がするわね;

事件とか起こらなければいいけど;

そう思いつつ私たちはビオラを探した。


つづく

めでたく火の大精霊のサラマンディーと契約できましたねw

薬草も手に入ったけど肝心のビオラがいません;

どこに行ったのでしょうか?

次回に続きますw

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