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全員集合!! その後・・・

 白狼一家は夜遅くにも関わらず、母親の墓参りをした。途中、ブーブーと不平を漏らす海雅と競賀は、散々風画にどつかれ、宗駕氏もまた、二日酔いで辛い体を風画に散々引っぱたかれた。


 墓参りの際、墓石に花を飾るべき所に、風画は庭で拾った羽を捧げた。


 墓参りを終え家に帰ると、宗駕氏は直ぐさまロサンゼルスへと発った。無論、自宅の庭にヘリが着陸する騒ぎとなったが、『夜の方がすごかったなぁ』と三人同時に呟いた。また、公園での発砲事件は、面倒事を嫌う地元警察の手によってうやむやになり、事なきを得た。


 宗駕氏が経ってから数時間後、今度は競賀が家を去った。次の大学はロシアのムカチャッパ大学と言うらしく、飛行機が一日一便であるというのだ。名残惜しさを噛みしめながら、競賀は自宅を去った。


 競賀に続き、今度は海雅が家を出た。どうやら、『日本全国無銭旅行』という物をやるらしく、どでかい荷物を自転車にくくりつけると、そのまま自転車を漕いでどこかへ行ってしまった。


 最後に、家に残された風画とレックスは、互いに一度見つめ合ってからいつも通りに散歩を始めた。その途中、近所のおじさんや商店街の人とすれ違うと、彼らは快い挨拶を交わした。これが、彼らの日常であり、一日の始まりでもある。


 散歩から帰ると、風画はいそいそと部活に行く準備を始めた。今日は他校での練習試合で、鞄の中にユニフォームとバッシュを突っ込むと、制服に着替える。そして、家を出るときに、テーブルの上の写真、白狼由里と赤ちゃん時代の風画の写真を見てから、「いってきます」と告げレックスに留守番を頼んで駅へと向かう。

 風画は駅へ行く途中、喫茶店でコーヒーを味わう槍牙と出会った。しばらく槍牙と一緒に喫茶店で時間をつぶしている間に、今度は美奈がやってきた。三人でテーブルを囲っていると、他の部員が続々と現れ、彼らは店を後にした。


 その日、風画のチームは男女とも全試合快勝でその日を終えた。しかし、風画の顔に浮かぶ満足そうな笑顔は、試合の勝敗云々ではなく、最高のクリスマスプレゼントによるものだった。 

完結しました。ここまで読んでくれて本当にありがとう御座いました。あらすじに書いたように、最後には感動秘話を書いてみました、初めての試みだったので、その出来映えは賛否両論あるとは思いますが、それでも私は読んでくれただけでも満足です。

今回は、いつも強い風画の裏の部分や過去を全て載せ、読者の方々に、もっと風画を知って貰おうというコンセプトで筆を執りました。私はここまでの話を一旦読み返した上で、書けるべき所は余す所無く書き切れたと思います。

それでは、改めまして、最後まで読んで頂き、誠にありがとう御座いました。

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