恐怖のエアメール
久々に風画シリーズを書きます。このところ「イブ」ばっかり書いてたので、その反動からか文章が乱れまくったりしてます。その点を黙殺していただければ、クスリと来ること間違いなし!!ごゆっくりどうぞ。
クリスマスイブの朝、風画の家に一通のエアメールが届いた。
「なんだこりゃ?」
歯ブラシを口に突っ込んだ風画は、おもむろに封筒の封を解く。
「……」
便せんを手に取り、何気ない表情で読み進める。しかし、ある一文を読み終えたとき、風画の顔が見る見る蒼白していった。
「ん、風画じゃん。どした、借金の取り立て電報でも読んだツラして」
風画の兄・海雅もまた、歯ブラシを口にくわえて現れた。海雅は風画から便せんを取り上げると、風画と同じように内容を読んだ。
「……。あ! なんだこれ……。 おい! なんだこりゃ!」
海雅の顔も蒼白してゆく。
「兄貴……。ヤバイよな、これ……」
風画は首だけを海雅に向けると、弱々しく訊いた。
「ああ……。軽く……、いや、かなりヤバイ……」
某缶ビールのCMの様に言って、海雅は便せんを落とした。それを空かさず、飼い犬のレックスが鼻先で探る。
「くぅ〜〜ん?」
その便せんのある一文とはこうだった。
『12月24日 家に帰ってくる 父より』
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ではでは、第二話へ。