表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FS.桃山-戦国時代で俺は天下統一を目指します-  作者: 束間由一
第一章:いざ電脳戦国の世へ
1/16

はじまりの日

 今日は、神埼高校文化祭の日……

 10月25日(土曜日)正午。


 ここ神埼高等学校は、熱く沸いていた。

 我が校伝統の「響辰(きょうしん)祭」は、文化祭としてはここいら近辺で群を抜くクオリティの高さで、他校や近隣住民等外部からの来訪者も呼び込み毎年大盛況。今年もそれに洩れず、宣伝の効果も重なって、どっかのマンガフェスタ並みに校舎内は人でごった返していた。


「ったく、パシりは楽じゃないぜ」


 俺は、屋台がそんな人ゴミの中を何とか買う事の出来たフランクフルト&やきそば&シロコロホルモンを持って()(くぐ)る。あまりの暑さに汗が込み上げ、制服を体に張り付かせた。頭も回らない。とにかく前進するので精いっぱいだ。



 ドオン。



 メタボなお腹のおじさんに弾かれて、俺はふらついた。

 思わず天井を見る。紙で作った色とりどりの輪飾りがゆらゆら揺らめいているのが見えた。



 「いってぇ……畜生、たまったもんじゃねえな。」



 昼ご飯の買い出しを賭けた紙相撲の対決で俺はビリになった。

 本当に誤算だった。まさかあの3人ともがあそこまで紙相撲が強いとは思わなかったのだ。台の叩き方が絶妙だった。やっぱり、実力があまり伴わないジャンケンで決めた方が良かったと後悔したが、既に後の祭りだ。



 俺、徳川(とくがわ) 康一(こういち)は見事にこうしてパシリをやらされているのだった。






 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ