表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第3章 異世界エルードの「真実」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/261

第58話 「今後について」の話し合い・3

 遅くなりました1日遅れの投稿です。


 「それじゃあ、今後の方針も決まったところで、最後に()()()()のことについて話し合いましょう」


 と、そう言ったアマテラスに、春風、レナ、ヘリアテス、そしてグラシアは「はい」と返事した。


 その後、


 「まず、春風君」


 と、アマテラスが春風に声をかけてきたので、


 「はい」


 と、春風がそれに返事すると、


 「レベルを抜きにしても、あなたは『力』に目覚めたばかりで、まだその『力』を使いこなせてない。それに加えて、この世界のことを何一つ知らないというのが、今のあなたの現状よ」


 と、アマテラスに春風自身の現状についてそう言われたので、


 「そう……ですね。俺、これから一体どうすればいいのでしょうか?」


 と、春風は不安そうな表情を浮かべながら、アマテラスに向かってそう尋ねると、


 「そうねぇ……」


 と、アマテラスは考える仕草をしながら「うーん」と唸った。


 その時だ。


 「それでしたら、私に任せてください」


 と、ヘリアテスが「はい」と手を上げながらそう口を開いたので、それにアマテラスが「ん?」と反応すると、


 「春風さん、これは私からの『提案』なんですが、暫くの間、あなたには()()()()()()()()()()というのはどうでしょうか?」


 と、ヘリアテスが言葉の通りそう「提案」してきた。


 その「提案」を聞いて、春風は「は?」と首を傾げた後、


 「あの……『ここで暮らしてもらう』というのは、一体どういう意味でしょうか?」


 と、ヘリアテスに向かってそう尋ねると、


 「言葉の通りです。あなたにはここで、ご自身の『力』の使い方や『戦い方』を学び、この世界の基礎的な『知識』や『技術』を身につけ、この世界で生き抜く為に必要な『装備』を揃えてもらいます」


 と、ヘリアテスは真っ直ぐ春風を見ながら真面目な表情でそう答えたので、


 「ああ、なるほど。『これから』の為に必要な準備をここでしてもらうって訳ね?」


 と、それを聞いたアマテラスがポンと相槌を打ちながらそう言った。


 その言葉を聞いて、ヘリアテスが「その通りです」と返事すると、


 「ああ、それだったら私も……」


 と、レナが「はい」と手を上げながら、最後に「手伝う」と付け加えると、


 「レナ、駄目よ。あなたは『ハンター』としての仕事があるんでしょう?」


 と、ヘリアテスにそう反対されたので、


 「あ、そうだった」


 と、レナはシュンとなりながらそう呟いた。


 そんなレナを他所に、


 「『武器』……かぁ……」


 と、春風はそう呟くと、制服の上着の内ポケットにしまっていた「お守り」こと黒い扇を取り出した。


 それを見て、


 「あ、そういえば春風、()()があったんだよね」


 と、顔を上げたレナが、思い出したかのようにそう口を開いたので、ヘリアテスもその黒い扇を見て、


 「春風さん、それは?」


 と、春風に向かってそう尋ねると、


 「あー、えっと。俺には『師匠』と呼んでいる人がいまして、これは、その師匠が俺の為に用意してくれた『お守り』なんです」


 と、春風はその黒い扇についてそう説明し、それを聞いたヘリアテスは「はぁ、そうなんですか」と呟いた。


 ただ、


 (そういえば、これって一体何で出来てるんだろう? 剣を真っ二つにへし折ったから、普通の材料じゃないってのはわかったけど……)


 と、実は春風自身、黒い扇のことはよくわかっていなかったので、


 (どれどれ……)


 と、スキル「神眼」を使ってその黒い扇を調べようとした、


 すると……。


 「解析不能! 解析不能!」


 という声が春風の脳内に響き渡ったので、


 (え、『解析不能』って何だよそれ!?)


 と、その声に少し「怒り」をあらわにしつつも、


 (師匠。一体何材料にしてこの『お守り』作ったんだ!?)


 と、内心では「戸惑い」と「疑問」に溢れていた。


 するとそこへ、


 「はいはい、気になるのはわかるけど、今は()()()に集中してね」


 と、アマテラスが手をパンパンと叩きながらそう言ったので、


 (そうだな。『お守り』の正体は気になるけど、今は話し合いの方に集中しなくちゃ)


 と、春風はブンブンと首を横に振りながら、最後にアマテラス達に視線を向けた。


 それから暫くして、


 「よーし、これで大体の話し合いは終了したわね?」


 と、アマテラスがそう言うと、その場にいる者達全員が「はい」と頷こうとしたが、


 「あ、ちょっと待ってください」


 と、レナが「はい」と手を上げながら「待った」をかけてきたので、


 (ん? レナさん、どうしたんだろう?)


 と、春風がそう疑問に思いながら首を傾げると、レナは春風を見て、


 「春風、()()()()()()()()があるんだけど……」

 

 と、言ってきたので、


 「何ですかレナさん?」


 と、春風はレナに向かってそう返事した。


 その返事を聞いて、レナは「あのね……」と言うと、


 「ほら、その、私達、これから『仲間』になる訳だから、出来れば私のことは『さん付け』じゃなくて、『レナ』って呼び捨てしてほしいんだ。後、敬語もいらないからね」


 と、恥ずかしそうに顔を赤くしながらそう言ってきたので、


 (え、えぇ!? ちょっと待って! 幾らなんでもそれは……!)


 と、春風は心の中でオロオロしながらそう呟いた。


 その後、春風はアマテラスやヘリアテスに助けを求めようと視線を向けたが、アマテラスは「ふふ」と笑いながら親指を立てて、ヘリアテスは「むぅ」と頬を膨らませると、プイッとそっぽを向いたので、そんな2柱の女神達を見て、春風は「え、えぇ?」と困った表情になりながら、再びレナを見ると、


 「……」


 と、レナは無言で「お願い」と言わんばかりに目をウルウルとさせていたので、


 (うぅ、そんな目で見ないでください)


 と、春風は思わず後ろに下がったが、やがて観念したのか、「はぁ」と溜め息を吐くと、


 「わ、わかったよ……()()


 と、レナに向かってそう言ったので、それを聞いたレナはパァッと表情を明るくすると、


 「じゃあ、改めて……」


 と言って、春風の前にスッと右手を差し出して、


 「私、『ハンター』のレナ・ヒューズ。固有職能『妖獣士』の固有職保持者だよ。よろしくね」


 と、笑顔でそう言った。


 それを聞いて、春風は「あー」と声をもらすと、少し恥ずかしそうに顔を赤くしながら、差し出されたレナの右手を握って、


 「俺、雪村春風。『雪村』が苗字で、『春風』が名前。固有職能『見習い賢者』の固有職保持者で……」


 と言うと、


 「ちょっとユニークな、()・一般人だ」


 と、最後にそう付け加えた。


 


 

 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ずに、結局1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ