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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第7章 対決、「断罪官」

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第223話 初めてのパーティ戦?

 遅くなりました。1日遅れの投稿です


 


 フレデリックから「ご褒美」をもらい、双子の兄妹ディックとフィオナと「パーティ」を組むことが決まり、更には生産区で「鍛治師」夫婦のバージルとミラとの出会いから翌日、春風とレナは早速ディックとフィオナと共にフロントラルの外に出ていた。


 バージルとミラの家を出た後、春風とレナはエリック達と共に食事をしながら、春風がハンターになった理由(嘘)や、レナのハンターとしての仕事ぶり、そしてエリック達がどのような経緯で出会い、ハンターとなったのかなどを語り合ったりして、楽しいひと時を過ごした。


 ただ、そんな感じで過ごしていくうちに、


 (なんだか、今日はもう仕事どころじゃないな)


 と、春風はそう感じたので、レナと相談してその日は仕事を受けないことにした。幸いなことに所持金には余裕があったので、1日仕事をお休みしても特に問題はなかった。


 翌日、春風、レナ、ディック、フィオナの4人は、フロントラル近くの森ーーといっても、デッド・マンティスと戦った森とは別の森だがーーにて、ハンターの仕事を開始した。今回の仕事は、お互いの実力を知る為ということで、その森に現れる魔物の討伐をすることになった。


 そして現在、


 「よし、これで最後!」


 と、レナは春風、ディック、フィオナと別れて1人、昨日は出来なかったポイズン・マンティスの討伐をしていて、丁度今、目的の数である5匹目を倒したところだ。


 その後、レナは倒したポイズン・マンティスを解体し終えると、


 「ふぅ、漸く終わった」


 と、額にたまった汗を拭う仕草をして、


 (さて、春風達はどうしてるかな?)


 と、春風達のところへと向かった。


 一方、レナと別れた春風、ディック、フィオナの3人はというと、


 「2人共、準備はいいですか?」


 「は、はい!」


 「こっちも出来てます!」


 と、今まさに戦闘態勢に入ろうとしているところだった。


 今、春風達の目の前には、本日の討伐対象の魔物である「サーベル・ハウンド」が5匹いて、その全てが「グルル……」と唸り声をあげながら、ギラリと刃のように鋭い牙を剥き出しにして3人を睨みつけていた。


 そんなサーベル・ハウンド5匹を前に、春風達の方はというと、春風は落ち着いた表情で目の前のサーベル・ハウンド達を睨みながら、自身の武器である刀、翼丸を構えて、ディックは少し緊張した表情を浮かべながら、自身の身長くらいの長さを持つ杖を両手でグッと握り締め、最後にフィオナもディックと同じく少し緊張した表情を浮かべながら、右手に小振りの片手剣、左手には円型の小型盾を持っていた。


 これは出発前に聞いた話なのだが、双子の兄のディックは魔術師系職能の「水術師」で、水属性の攻撃と回復の魔術を扱うそうだ。一方、妹のフィオナは前衛戦闘系職能である「軽戦士」で、こちらは片手持ちの武器の扱いに長けていて、攻撃を重視するなら両手に片手武器を持って二刀流スタイルに、逆に防御を重視するなら、利き手と反対の手に盾を持って戦うという。因みに、フィオナが選んだのは後者だそうだ。


 ディックとフィオナの説明を聞いて、


 (へぇ、お兄ちゃんが後衛で、妹さんが前衛かぁ。漫画やゲームだと、普通こういうのって逆になってるんじゃ……?)


 と、春風は少しだけ疑問に思ったが、すぐに首をブンブンと横に振ると、


 (ま、現実はそうじゃないってことでいいよな)


 と、納得の表情を浮かべながら、心の中でそう呟いた。


 まぁそれはさておき、現在、春風、ディック、フィオナの3人は、サーベル・ハウンド達を前にそれぞれ武器を構えていた。陣形的には、春風とフィオナが前に出て持っている武器で物理攻撃、その後ろにいるディックは魔術で攻撃兼回復役となっている。


 そんな春風達に対して、サーベル・ハウンド達は「グルァ!」と叫ぶと、一斉に3人に向かって突撃した。


 相手は5匹。対して春風達は3人。


 数はサーベル・ハウンド達が多いが、春風はそれを気にすることなく、襲ってきたサーベル・ハウンドの首を翼丸で斬り飛ばした。


 ディックとフィオナはというと、フィオナが前でサーベル・ハウンドの攻撃を盾で防ぎつつ、右手の片手剣で攻撃、そんな中襲ってくる別のサーベル・ハウンドを、ディックの水属性攻撃魔術で倒していくといった感じだ。


 そんな2人の戦闘スタイルを見て、


 (へぇ、2人共中々やるなぁ)


 と、春風がそう感心していると、前方から新たな魔物が現れた。


 それは、春風と同じくらいの大きさをした蛇の魔物で、今まさに春風を丸飲みしようとして口を大きく開いた。


 それを見て、


 「あ、危ない!」


 と、ディックがそう悲鳴をあげたが、


 「問題ないよ」


 と、春風は目の前にいる蛇の魔物を見ながら、ディックの悲鳴にそう返事すると、襲ってきた蛇の魔物の攻撃を躱して、その魔物の側面に素早く移動し、


 「ふっ!」


 と、素早く、そして何度も翼丸を振るった。


 その結果、蛇の魔物はバラバラになってしまい、残されたのは血溜まりに沈んだそのバラバラになった蛇の魔物の死骸だけだった。


 それを見て、


 「「す、凄い!」」


 と、ディックとフィオナが声に出してそう感心し、その後、春風のもとへと駆け寄ろうとした、まさにその時、


 「あ、ちょっと待って!」


 と、突然春風が「待った」をかけてきたので、それにディックとフィオナが「え、何!?」と驚いていると、


 「ふっ!」


 と、春風はそう鼻を鳴らして、その場から上空にジャンプした。勿論、翼丸は手に持っている状態だ。


 突然のことにディックとフィオナが、


 「「え、何事!?」」


 と、驚いていると、


 「お待たせ!」


 と、先程上空にジャンプしていた春風がスタッと地面に着地してきて、そのすぐ後、春風の周りにドサドサと何か大きなものが落ちてきた。


 ディックとフィオナは「なんだろう?」とよく見ると、


 「え、これって……」


 「シーフ・ファルコン!?」


 それは、鳥型の魔物である「シーフ・ファルコン」の死体だった。しかもご丁寧に首、右の翼、左の翼、そして胴体に分けられていた。


 そんなシーフ・ファルコンのバラバラ死体を見て驚く2人に向かって、


 「丁度、コイツが俺達を狙ってきたのがわかったんだ」


 と、春風が笑顔でそう説明すると、


 「おーい!」


 と、笑顔のレナが駆け寄ってきたので、


 「あ、レナも終わったみたいだ」


 と、その存在に気付いた春風がそう口を開くと、


 「おーい、レナァ! こっちこっち!」


 と、レナに向かって腕を振りながらそう返事した。


 因みに、ディックとフィオナはというと、


 「「……」」


 2人共、未だにポカンとしていた。





 


 


 


 

 


 


 

 

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の展開を考えていたら、その日のうちに終わらせることが出来ず、結果1日遅れの投稿となってしまいました。


 本当にすみません。

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