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ユニーク賢者物語(修正版)  作者: ハヤテ
第6章 動き出した「運命」

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第210話 ステータス確認とスキル入手


 それから春風は、レナの家で夕食をご馳走になった後、「白い風見鶏」へと戻った。


 その際に、


 「春風、今日は()()()()()と戦ったから、レベルもかなり上がったと思う。だから、帰ったらステータスをキチンと確認して、新しいスキルも手に入れておいた方がいいよ」


 と、レナにそう言われた。実際、レナも仕事が終わった後はキチンと自身のステータスを確認していて、つい最近新しく「斧術」のスキルを入手したそうだ。


 (ああ、だから今日のデッド・マンティスとの戦いの時、魔力の斧を作ってたのか)


 と、レナの話を聞いた春風がそう納得すると、


 「うん。わかったよ、レナ」


 と、レナに向かってそう言って、彼女の家を後にした。


 その後、「白い風見鶏」に戻った春風は、


 「今日、夕飯どうするんだい?」


 と、レベッカにそう尋ねられたので、


 「すみません。今日はレナのところでご馳走になりましたので……」


 と、申し訳なさそうにそう答えると、


 「へぇ」


 と、レベッカは何故かニヤニヤし出したので、


 「ちょ、ちょっと! 変なこと考えないでください! 夕飯ご馳走になったっていうだけですから!」


 と、春風は大慌てでレベッカに向かってそう言った。ただ、それでもレベッカのニヤニヤは止まらなかったが。


 部屋に戻ると、春風はすぐにシャワーを浴びて寝巻きに着替え、ベッドにゴロンと横になって、


 「あー、今日も色々と疲れたぁ」


 と、枕に顔を埋めながらそう言い、


 「お疲れ様です、春風様」


 と、近くに置いたマジスマ内のグラシアが、春風に向かってそう言った。


 その後、


 「よし、ステータスを確認するか……」


 と、春風はそう呟くと、ゆっくりと仰向けになって、


 「ステータス、オープン」


 と、自身のステータスウィンドウを出した。


 すると、


 (あ、レベルが30になってる!)


 なんと、自身レベルが一気に30にまで上がってたのだ。ヘリアテスのもとから出発した時点ではレベルはまだ10で、あれからもレナやアーデ、そしてエリック達と魔物と戦ってたので、結果、12、13と少しではあるがレベルも上がっていた。


 しかし、今回デッド・マンティス、それも「血濡れの両目」化していたものとの戦いを経て、一気に30にまで上がっていたので、


 「あいつ、どんだけ強敵だったんだよ」


 と、春風はデッド・マンティスとの戦いを思い出して遠い目をしながらそう呟いた。


 その後、春風は首を左右に振って気持ちを切り替えると、


 (じゃ、久しぶりに新しいスキル入手といきますか)


 と、心の中でそう呟いて、


 「スキルリスト、オープン」


 と、小さな声でそう言った。


 次の瞬間、春風の目の前にステータスウィンドウとは違ったウィンドウが現れた。


 そこには数多くのスキル名が記されていて、それらを見た春風は、


 (さーて、どれにしようかなぁ)


 と、心の中でそう呟きながら、どのスキルを手に入れようか選び始めた。


 そして熟考の末、春風は次のスキルを選んだ。


 スキル「大剣術」……剣系スキルの1つで、両手持ちの大剣を用いて戦う武術。高い威力を誇る一撃を放つことを得意とする。


 スキル「棒術」……棒を用いた武術。長いものから短いものまで含まれ、打撃と一部の刺突技を得意とし、敵単体だけでなく広い範囲を攻撃することが出来る。


 スキル「槌術」……ハンマーを用いて戦う武術。片手持ちのものから両手持ちのものまで含まれ、どちらも高威力の打撃を繰り出すことが出来る。

 

 スキル「槍術」……槍を用いて戦う武術。長いリーチを活かした刺突を得意とし、極めれば相手の防御を貫くことが出来る。


 スキル「殺気操作」……「殺気」を自在に操る為の技術。極めればちょっと睨んだだけで相手を殺すことが出来る。


 「……うん。まずはこの5つかな」


 と、選んだスキルを見て春風がボソリとそう呟くと、


 「あ、レナ様と同じものを選んだのですね?」


 と、マジスマ内のグラシアがそう尋ねてきたので、


 「うん。今回のレナの戦いを見て、俺もやってみようっと思ったんだ。いつ何処で剣が使えなくなるかわからないからね」


 と、春風はコクリと頷きながらそう答えた。


 その答えを聞いて、グラシアが「なるほど……」と納得したが、


 「ですが春風様。最後の『殺気操作』はどうかと思うのですが……」


 と、すぐに微妙な表情を浮かべながらそう言ってきたので、


 「……必要なんだ。こいつも」


 と、春風は「はは」と苦笑いしながらそう答えた。


 その答えを聞いて、グラシアが「そ、そうですか……」と呟く中、


 (そう。こいつも必要なんだよ)


 と、春風は自身が選んだ「殺気操作」のスキルを見つめながら、心の中でそう呟き、更にとある「記憶」を思い出し始めた。


 余計な話ではあるが、実は、春風は元いた世界「地球」で、「師匠」と呼ぶ女性と旅をしながら「殺気」の扱いについて学んでいて、それ以降は何度も危険な相手をする際に、殺気を放って相手をビビらせながら戦ったことがあった。


 しかし、


 (ただ、オーディン様と契約した際にも、「殺気」関連のスキルを入手出来なかったんだよな)


 と、現在春風はそう考えながら、契約の際に「殺気」関連スキルが手に入らなかった理由について考え始めた。


 (うーん、殺気を放った回数が少なかったのか? それとも、身につけるのをオーディン様が許さなかったのか?)


 と、春風は何度もベッドでゴロゴロとしながらその理由を考えていたが、


 「駄目だ。何度考えても答えが浮かばないや」


 と、ボソリと呟きながらそう結論付けると、


 「よし、もう寝よう! そして、明日も頑張ってハンターやるぞ!」


 と、そう言って、その日はもう眠ることにした。


 そして翌日。


 (……な、なんで?)


 ギルド総本部に来た春風とレナは、


 (なんで俺達、()()()()()()にいるんだ!?)


 そのギルド総本部内にある、()()()()()()()()()()()()()()()()()に招かれていた。

 


 


 


 


 


 

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