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奇臆(きおく)  作者: 黒兎
3/6

ここは、

眩しいな……

「こら、優輝。早く起きないと遅刻するよ!!」


母の声で目が覚める。

何か夢を見ていた気がする。

そういえば私は……

私は須田優輝(すだ ゆうき)、工業高校に通う1年生だ。少し前までは胸辺りまで髪が伸びていたが、最近髪を切ったため、肩につかないくらいのボブヘアーになっている。そう思いながら髪に手を伸ばすと、松ぼっくりのような寝癖が付いていた。

ふと時計を見ると7時10分を過ぎていた。


急いでベッドから飛び出し、リビングの机の上にあるおにぎりを口に詰め込む。呆れたような母の声を遠くに聞きながらドライヤーを手に取り、松ぼっくり状の髪を整えていく。


ようやく寝癖が治った頃には7時半を過ぎており、急いで制服のボタンを留める。


コップ一杯の緑茶を飲み干し折り畳んでおいたマスクをつけ、行ってきます、と一言呟いて家を出た。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


帰宅。半分満身創痍の状態でリュックを放り投げ、制服のまま床に倒れ込んだ。


まさか落し物かと思って拾ったカバンの中にスズメバチの巣があるとは……。ゆっくり離れようとしたが既に遅く、蜂が明らかに興奮した状態で飛んできたので、走って逃げた。

明日大丈夫かな……。あそこ通学路なんだけど。


今日はもう塾も行かなくていいか。どうせ高校に受かってからは殆ど行っていないし。

ご飯を食べて、お風呂に入って、そしてすぐに寝てしまおう。明日の課題は明日やろう。


着ていた制服をハンガーにかけながら、私はただ今日は何もしないという意志を滾らせていた。

今日はひな祭りですね。

それにしても、深夜に食べるお菓子は何故あんなにも美味しいのでしょうか……。

今日は皆さんも深夜にひなあられを食べましょう。これで共犯です。

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