朝日に焼べる
龍の足跡みたいな夕日に
砂の風と青い植物の香り
雲は右回転をしながら
夕方の月に挨拶をしている
夜に乗る様は
屈服した騎士のようで
首を垂れて歩く人の影を
星達が助けることは無い
深く埋もれて
見えなくなることを理由にして
愛情を疑い始めたら
動くパズルの絵みたいに
完成することの無い音楽を
聞かされているのと同じになる
貫けないから
朝になることに恐怖を感じる
絵空事は彼方此方にあり
信用と嘘と本当の三者が
生きている間中
睨み合っているだけである
火を付けようか
壊してしまう理由は無いが
壊れてしまった方が諦め易い
それを
くだらない理由としているなら
燃やして仕舞えば良いのである
朝日に焼べる意思を持て