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悪役王女に転生しました。でも、パパは何故か私を溺愛してきます。  作者: 下菊みこと


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お見合いです!

お見合い

ご機嫌よう。ジェンティーレ・プリンチペッサ・アポカリッセです。今日はスピリトとのお見合いです!


「そんなにそわそわしてどうした」


「パパ、あのね!スピリトって素敵な人かなぁ?」


「あのアストゥートの息子だからな…俺は警戒しているが」


「そっかぁ」


オネストが口は悪いが腕は立つ、短く切った銀髪に鋭い蒼の瞳を持つ美青年に成長するのに対して、スピリトはプラチナブロンドに柔らかい翡翠色の瞳を持つ美青年に成長する。…が、柔らかい美青年というのは見た目だけ。実際は腹黒い青年になる。主人公には甘々だけど、敵には容赦がない。もちろん、アストゥートの息子で将来の女王の王配ということもあり、それを周囲に隠すのは上手い。でも魂の色が見えるパパにはバレバレだろうけど。


「でもなんでアストゥートがあんなに推してるのにスピリトを私の婚約者にしなかったの?」


「言っただろう。俺はあいつの息子を警戒している。アストゥートは隙あらば甘い蜜を吸おうとするやつだからな。息子も信用ならん」


「そっかー…あ、来た!」


アストゥートがスピリトを連れて中庭に入ってくる。オネストは何故か面白くなさそうな顔でスピリトを見ている。けど、ちゃんと側に控えていてくれる。おかしいな、乙女ゲームではオネストとスピリトは結構仲良しだったのにな。パパは面倒臭そうに椅子に座ったまま。私は椅子から立ち上がってご挨拶。


「クルデーレ・レ・アポカリッセ国王陛下におかれましては、ご機嫌麗しく」


「お初にお目にかかります。クルデーレ・レ・アポカリッセ国王陛下におかれましては、ご機嫌麗しく」


「ジェンティーレ・プリンチペッサ・アポカリッセ王女殿下におかれましては、ご機嫌麗しく」


「はじめまして。ジェンティーレ・プリンチペッサ・アポカリッセ王女殿下におかれましては、ご機嫌麗しく」


「ご機嫌よう、スピリト」


スピリトはパパには丁寧に、私には少し柔らかい調子で挨拶してくれました。


「ジェンティーレ王女殿下は、花のようにお美しい方ですね」


わあ!社交辞令なんだろうけれども嬉しい!


「スピリトこそ、柔らかい笑顔が素敵だね!」


「ありがとうございます」


「おや、早速仲良くなりましたね」


「…ふん。お前と同じく腹は黒いが、お前と違い私欲に走るタイプではないようだな」


「パパもスピリトのこと気に入ったの?」


「お前を守るなら多少清濁併せ持つことも必要だ。そういう意味では悪くない」


「ねえねえ、オネストはどう思う?」


「俺ですか?」


急に話を振られたオネストは瞳を見張る。でもそのあとすぐにいつもの調子で返す。


「…腹黒そうでいけすかない奴、ですかね」


「おや、専属護衛騎士君はスピリトがお嫌いですか?これから長い付き合いになるというのに、困りました」


「ふん。まだ決まった話でもないのによく吠えることだな。オネストはティーレのお気に入りだぞ」


「これは失礼致しました」


「ティーレ様、結局どうするんですか。婚約の話、受けます?」


「うーん」


「ジェンティーレ王女殿下。どうか私に、貴女の隣に立つ栄誉を与えてください」


「うーん…とね。じゃあ一個だけお願い」


「はい」


「私達だけの時は、無理しないで」


「え?」


「無理していい子で居なくていいんだよ。アストゥートに色々言われてるんだろうけど、私、無理して笑ってるより心から笑って欲しいな」


スピリトの笑顔は確かに素敵だけど、主人公に向けた甘やかな笑みとは全然違う。


「…貴女は」


「なあに?」


「貴女は、この笑顔に騙されてはくれないのですね」


ふふふ、と笑うスピリト。ああ、そういえば乙女ゲームでも初見で主人公に偽物の笑顔を指摘されて面食らってたっけ。


あれ?なんか私、また主人公のフラグクラッシャーになってない?大丈夫?


「ふふ、ふふふ。こんなの初めてです。…ティーレ、とお呼びしても?」


「え?うん、いいよ。婚約するならだけど」


「是非お願いします。私のことはリトとお呼びください」


「うん、わかった!リト、これから婚約者としてよろしくね」


「ええ、ティーレ」


ふわっと、花が咲くような、蕩けるような笑み。あ、これ主人公に向けるはずの笑顔だ。


「じゃあ、これからリトは俺の護衛対象だな」


オネストが軽く言います。


「…私は公爵令息なのだが」


「それがどうした?お坊ちゃん」


「お前にリトと呼ばれる筋合いはないし、無礼だろう」


「なんだよ。『これから長い付き合いになる』んだろ?このくらいでちょうどいいだろ。幸いにして俺たちはまだガキで、多少の無礼は許される歳だ」


「…減らず口」


「褒め言葉だな」


「…ふん、とりあえずアストゥートの息子との婚約は認めてやる。教会に申請しておこう」


「ありがとうございます、国王陛下」


「光栄です」


「身に余るくらいのな」


オネストはリトに喧嘩を売るのが趣味なのでしょうか?


「では、未来の息子候補の名前を覚えるために、改めて茶会といこうか」


「はい、スピリトです。国王陛下」


こうして無事に婚約者が決まりました!しかも乙女ゲームとは違って仲良しになれそうです!

スピリトにとってオネストは公爵令息である自分に歯向かってくる珍しい子

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