ブルローネとフローリアの冬休み
ブルローネはフローリアが大好き
私はブルローネ・レゴラメント。本名は、ブルローネ・ティターニア。今は冬休みで、仕事が無くて暇だ。
「というわけで、第二世界の水族館に行こう!フローリア!」
「それはいいですけれど、許可は貰えたんですの?」
「両親から外界許可もぎ取ってきたから大丈夫だぜ!」
「本当にすごい行動力ですわね、貴方…」
ということで早速第二世界の水族館に来た。
「まあ!水族館ってこうなっていますのね!」
「思ったより水槽がでかいな。魚達も自由に泳いでいて、面白い」
まず目に留まったのは、入り口付近のでかい水槽。色んな魚が群れを成して泳いでいる。こりゃあいいな!
「ブルローネ様、こちらの通路では様々な魚や海の生き物が、小さく展示されていますわ」
「可愛らしいが、こんな狭い水槽の中だと可哀想だな」
「あ、蟹ですわ!」
「君今美味しそうだと思っただろう」
「うふふ」
「海老もいるぞ」
「あら本当!」
「お腹が空いたなら、あともう少し進めば飲食店もある。海の幸を堪能出来るらしいぞ」
「まあ!それを先に言ってくださいな!楽しみですわ!」
きゃっきゃうふふと笑うフローリア。本当に、こういうところは昔から変わらない。
「…おお、入り口付近の水槽よりもでかい水槽だな」
「大きいですわね…」
通路を抜けると、まるで小さな海のようなとても大きい水槽が見えた。様々な生き物が思うように動いている。
「まあ!ウミガメですわ!」
「おお、愛らしいな!」
ウミガメが俺たちの方に寄ってくる。可愛らしいもんだ。
「うふふ。ウミガメもブルローネ様の美しさに見惚れていますわ」
「いやいや、君の愛くるしさに見惚れているんだろう」
「もう、お上手なんですから」
照れたようにはにかむフローリアはとても可愛い。
「フローリア、あっちのクラゲの展示場に行こう」
「ええ、わかりましたわ」
クラゲの展示場はクラゲの水槽以外真っ暗だ。ここなら問題ないだろう。
「フローリア」
「はい」
「好きだ」
「えっ」
「愛してる」
キスを一つ、フローリアの髪に落とす。暗くて見辛いが、多分フローリアは今真っ赤だ。
「もう…もう!ブルローネ様ったら!」
「はは、可愛らしい君が悪い」
「ブルローネ様!」
「こらこら、大きな声を出すと周りの迷惑になるぞ?」
「もう!」
こうして俺たちは、デートを思う存分楽しんだ。
フローリアもブルローネが大好き




