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悪役王女に転生しました。でも、パパは何故か私を溺愛してきます。  作者: 下菊みこと


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パーヴィドとセンシビリタの冬休み

流暢に話すパーヴィド

僕はパーヴィド・リート。今日は婚約者のリタと一緒にデートをしにきている。デート先は動物園。リタは初めてくる場所にわくわくしている様子。僕も、こういうところは初めてだからとても楽しい。


「ヴィド!見てくださいませ!本物のキリンですわよ!」


「本当だね。目がつぶらで可愛らしいな」


「ええ、とっても!あ、ご飯を上げることも出来るそうですわ!」


「やってみようか」


「ええ、もちろん!」


僕達の手から食べ物を食べるキリン。なんだか面白いな。


「そういえば」


「うん?」


「ヴィドはどうして、私と話す時だけ、吃らずに話せますの?」


…え、無意識だった。


「そう?」


「ええ、そうですわ」


「うーん?リタだからかなぁ」


「まあ、なんですの、それ」


「リタに対しては、変に緊張しないっていうか…なんだろう、落ち着く?」


「まあ、それは…婚約者冥利につきますわね」


くすくすと笑うリタ。本当のことなんだけれどな。


「まあ!あっちには象が居ますわ!」


「行ってみようか」


象の展示に行く。象はちょうど美味しそうに餌を食べているところだった。


「まあ!豪快な食べ方ですわね!」


「鼻を使って口元まで運ぶんだね」


面白いなあと思いながら見ていたら、リタが突然手を繋いできた。


「リタ?」


「せっかくのデートですもの。たまにはいいでしょう?」


「…もちろん」


リタの方から手を繋いでくれたので、僕は強く握り返す。


「ヴィド、今日は誘ってくださってありがとう。私、ヴィドのこと、とても大好きですわ。婚約者として、信頼しておりますわ」


「リタこそ、来てくれてありがとう。僕も、リタのことが大好きだよ。婚約者として信頼してる。お互いに、お互いの一番ではないけれど。それでも、君が大切だよ」


「ヴィド…」


「リタ…」


僕達は人目も憚らずにキスをする。そっと触れ合うだけのそれは、確かにリタの存在が僕の中で大きくなっていることを教えてくれた。


「さあ、では次はフクロウを見に行きますわよ!」


「ハシビロコウも見たいところだね」


リタに手を引かれて鳥類の展示場に行く。猛禽類は、その見た目の美しさからは想像も出来ないくらいに獰猛で激しい性格だと知った。


「やっぱり生で見ると面白いですわね」


「知らなかったことを知れるのは楽しいね」


「ハシビロコウ、聞いていたより割と動きますわね」


「面白いね」


こうして僕達は、デートを楽しみました。

収まるところに収まった感じ

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