アルディートのノービレの婚約
婚約
俺はビビと婚約した次の日、早速プロフェツィーアにビビを連れて帰った。そして父上に早速報告しに来た。
「父上。アルディートです」
「入れ」
ドアをノックし、名乗って、許しを貰って父上の私室に入る。ビビを連れて。
「そこの娘がお前の婚約者候補か」
「はい。ビビ、挨拶を」
「プロフェツィーアの栄光があらんことを。お初にお目にかかります。ノービレ・ジーリョアムレートです」
「事前にお伝えした通りの女性です」
「そうか。どこかの公爵家の養女になることを条件に、認めよう」
「ありがとうございます、父上」
「あ、ありがとうございます!」
「ではもうよい。下がれ」
「失礼致します」
「失礼しました!」
ふう、と息を吐く。緊張した…。
「アポカリッセの国王陛下にお願いして、どこかの公爵家の養女にしてもらえるよう手配していただこう」
「いいのかな、国王陛下にそんなこと頼んで…」
「でも、他に当てもないだろう?」
「そうだね…」
「大丈夫。国王陛下とティーレ王女殿下にはあとで二人で礼をしよう」
「う、うん!」
こうして俺たちは、アポカリッセにとんぼ返りした。その日のうちに王宮に行き、ティーレ王女殿下にお願いする。
「ティーレ王女殿下。国王陛下にお願いがある。アポイントメントを取らせて欲しい」
「じゃあ今会っちゃいなよ。私からお願いしてみるから」
「ありがとうございます、ティーレ様!」
「いいっていいって」
終始ニコニコ笑顔のティーレ王女殿下。なんの話なのか、なんとなくわかっているようだ。
「パパぁ!私のお友達とちょっとだけお話してあげて!」
「ふん。いいだろう。呼んでこい」
「もうそこにいるよ!ほら、二人とも!」
ティーレ王女殿下に引っ張られて国王陛下の前に出る。
「お初にお目にかかります。クルデーレ・レ・アポカリッセ国王陛下におかれましては、ご機嫌麗しく。俺は、プロフェツィーア王国のアルディートという者です」
「お初にお目にかかります。クルデーレ・レ・アポカリッセ国王陛下におかれましては、ご機嫌麗しく。私は、ノービレ・ジーリョアムレートです。この国の男爵令嬢です」
「ふん。お前達がティーレの話していた…。なるほど、魂の色も悪くはない。発言を許す」
「俺たちは婚約することになりました。しかし身分違いの恋です。父から、ビビがどこかの公爵家の養女になるなら認めると言われました」
「なので、その…お力添えをいただきたくて…」
ドキドキする。なんと言われるだろうか。国王陛下のことだからおそらくビビのことは把握しているはず。可愛い姪のお願いということで一つ、叶えてくださればいいのだが…。
「かまわない」
「えっ」
「いいんですか!?」
「ティーレの友人の頼み事ならば、聞いてやる。それに、プロフェツィーアとの友好関係も築けるチャンスだしな」
「ありがとうございます!」
「心より感謝を申し上げます!」
「アルベローニ公爵家に掛け合っておく。待っていろ」
「はい!本当にありがとうございます!」
「感謝してもしきれません!ティーレ王女殿下もありがとう!」
「ううん、私はなにも!二人とも、おめでとう!」
「ありがとう!」
「ありがとうございます!」
ー…
数日後、ビビは正式にアルベローニ公爵家の養女になり、俺の正式な婚約者になった。もう一度プロフェツィーアに行き、ビビのお披露目会を開く。ビビに敵対心剥き出しのご令嬢方には、悪いが睨みを効かせた。ビビを徹底的に悪意ある者から守りつつ、俺の婚約者として大々的に発表した。
「ビビ、愛してる」
「アル…私も、愛してるよ」
俺たちは本当に幸せ者だと思う。これからもこの幸せが続くよう、精進せねば…。
おめでとう




