夏休み
みんなの恋模様
御機嫌よう、ジェンティーレ・プリンチペッサ・アポカリッセです。夏休みです!今日から生徒会執行部の合宿が始まります!
この夏休みの間に身の回りで結構な変化がありました。多分、主人公であるビビさんがアル王太子ルートまっしぐらなことが影響しているのでしょうけれど、攻略対象者のみんなに婚約者が出来始めたのです。
まず、聞いて驚いたのがネストとミミさんの婚約。いきなりでびっくりしたけど、そういえば二人とも仲も良いし家同士のあれこれもあるし良い感じの婚約なのでしょうか?
次いで、ヴィドとセンシビリタ・インノ伯爵令嬢の婚約発表。二人は発表する前に私に報告に来てくれました。ヴィドにいい人が出来たのがとても嬉しかったので、二人を祝福して、合宿にリタさんも招待しました。ティターニアに帰っていたブルローネ先生とも、どうやっているのか手紙でのやり取りは出来たので許可はちゃんと取りました。
ブルローネ先生の方も、ティターニアで婚約者が出来たみたいです。フローリア・ディヴィナツィオーネ様。ティターニアの男爵令嬢だそうです。なんでも、両片思いだったのに身分の差故結ばれなかったお二人が、ブルローネ先生のゴリ押しで、ブルローネ先生が王位継承権を放棄することを条件に婚約を許されたそうです。
まあそんなこんなでみんなの身の回りのことも落ち着いて、今日から合宿です!合宿は、王家直轄領の王家の別荘で行います。パパにおねだりしました。毎年皆でどこかに行ったり、一緒に遊んだりはしていても、合宿は初めてです。とっても楽しみです。みんなも楽しみにしてくれているようで、とても嬉しいです。
「みんな久しぶり!」
「ティーレ様!ご機嫌よう!」
「ティーレ様、久しぶり」
「ネスト、ミミさん、婚約おめでとう!」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます、ティーレ様。ティーレ様に一番に祝福していただけて、嬉しいですわ」
夏休み中、こうして久しぶりにみんなに会えるのも嬉しいです。ネストとミミさんのことを一番に祝福できたのも嬉しいです。
「てぃ、ティーレ様、お久しぶりです」
「ティーレ様、お久しぶりですわね!」
「ヴィド、リタさん!夏休みの初め頃以来ですね!来てくれて嬉しいです!」
「ネスト、ミミさん、婚約おめでとう」
「お二人とも、婚約おめでとうございます」
「ありがとな。そっちこそおめでと」
「ありがとうございます、ヴィドさんとリタさんもおめでとうございます」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます。嬉しいですわ」
みんな和気藹々としています。
「皆さん、お久しぶりです、ご機嫌よう!」
「久しぶりだな。ご機嫌よう」
「アル王太子殿下、ビビさん!ご一緒だったんですね!お久しぶりです」
「はい、ちょっとしたものを買ってきたんです」
「ちょっとしたもの?」
「まあ、お楽しみは後でな」
アル王太子殿下が悪戯っ子のように笑います。
「ああ、そうだ。そこの四人は婚約おめでとう」
「婚約おめでとうございます!心から祝福致します!」
「ありがとう。二人の婚約も楽しみにしてるよ」
「なっ…ネストさん!」
「もう、ネスト。からかっちゃ可哀想でしょう?ありがとうございます。アル王太子殿下、ビビさん」
「ありがとうございます!嬉しいですわ。ね、ヴィド」
「そうだね。あ、ありがとうございます」
「後はリトとブルローネ先生とフローリア様だけど…」
いつもなら一番に来るリトが中々来ません。どうしたんでしょうか?…あ、来ました。
「ご機嫌よう、久しぶりだね、みんな」
「久しぶり、リト!」
「ご機嫌よう、リト様」
「ご機嫌よう、リトさん」
「リト、久しぶり」
「リト、久しぶりだな」
「お、お久しぶりです、リトさん」
「お久しぶりです、リトさん」
「今日は遅かったね」
「ごめん、馬車の調子が悪くて、危険だったから新しい馬車を急遽用意させたんだ」
「そうだったの?大丈夫だった?」
「大丈夫ですよ。ティーレにお会い出来るだけで私は幸せですから」
「もう、リトったら」
「お二人とも本当に仲睦まじくて羨ましい限りですわ」
「ありがとうございます」
「ありがとう」
照れちゃうな。でも嬉しいです。
「あら、ブルローネ先生の馬車かしら?」
「あ、来ましたね」
ブルローネ先生とフローリア様の乗る馬車が来ました。これで出発出来ます。
「ブルローネ先生、お久しぶりです!」
「みんなご機嫌よう!久しぶりだな!今日は私の婚約者を紹介するぜ!フローリア・ディヴィナツィオーネ男爵令嬢だ。あ、どこの国の男爵令嬢かは秘密だけどな!」
「はじめまして、ご機嫌よう。フローリア・ディヴィナツィオーネと申します。よろしくお願い申し上げます」
「はじめまして、ご機嫌よう」
「はじめまして、ご機嫌よう。ブルローネ先生の婚約者なんて、毎日が楽しそうですね!」
「ええ。とっても」
「はじめまして。よろしくお願いします」
「はじめまして。仲良くしてくださいね」
「は、はじめまして」
「はじめまして、ご機嫌よう」
こうして私達は挨拶も済ませて、パパの用意してくれた馬車に乗って移動します。
「王家直轄領の別荘にお泊りなんて、楽しみですね!」
ビビさんが目をキラキラさせて、頬を染め、胸の前で手を組みます。
「なかなか出来ない経験だな!こういう時に生徒会執行部のメンバーに王族がいてよかったと思うぜ!」
ティターニアの王族が何か言っています。
「じゃあ冬休みはプロフェツィーアに行きますか?何かと難しい国ですが、精一杯のおもてなしをさせていただきます」
アル王太子殿下がブルローネ先生に言う。
「お!いいな!プロフェツィーアは温泉が有名なんだろ?冬休みにぴったりじゃないか!」
ブルローネ先生はノリノリです。
「わ、私もプロフェツィーアに行ってみたいです!」
ビビさんが何か決意したような目で言います。やっぱり健気で、応援したくなっちゃうなぁ。逆ハーレムルートのない乙女ゲームでよかった。
「私達もそろそろ海外の文化に触れてみるべきですし、いいですね。ね、ティーレ」
「そうだね、リト」
「二人とも真面目だなぁ。もっと楽しもうよ」
「そうですわ!私は、ティーレ様との国外旅行が楽しみですのに」
「私ももちろん楽しみですよ、ミミさん」
「まあ、嬉しい!」
「もう。皆さん気が早いですわ」
「そ、そうですよ。い、今は夏休みの合宿を楽しみましょう」
「お、そうだな!なにをしようか?海だろー?山だろー?」
「はい!私、ビーチバレーがやりたいです!」
ビビさんが手を挙げます。
「お!いいね。あとはとりあえず泳ぐでしょ?」
「バーベキューもしましょうね!」
「あら、花火を持ってき忘れましたわ」
「あ、大丈夫ですよ、買ってきましたから!」
「あら、さっき言っていたちょっとしたものって花火でしたのね」
「線香花火ですけど、面白いと思います!」
「打ち上げはないのか?」
「さすがに打ち上げ花火は危ないですから」
「なんのために大人の俺が引率できてるんだよー」
ぶーぶーと文句を言うブルローネ先生。大恋愛の末結ばれた婚約者の前でもこんな感じなんだなぁ。まあ乙女ゲームでもこんな感じだったけど。…そういえば、乙女ゲームではフローリア様って出てこなかったけど、どうなったんだろう。そもそもいなかった…とか。うーん?なんかちょっと、…いやまあ、そこは乙女ゲームパワー?でも、フローリア様いい人そうだし、二人の想いが報われてよかったです。
夏の合宿




