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俺の異世界への常識を返してくれ

結構走り書きで書いたのでわかりにくいかったりするので表現のしかた、書き方を教えていただけると助かります。

ちょくちょく更新していきます・・・目指せ13万文字(空欄除く)




諸君 俺は異世界物語が好きだ

諸君 俺は異世界物語が大好きだ!!



転生物が好きだ

無双物が好きだ

チート物が好きだ

戦争物が好きだ

魔物が居る世界が好きだ

魔物に生まれ変わる世界が好きだ

老後に備えて備蓄をする話が好きだ

異世界人に料理を振る舞う話が好きだ


・・・と思っていた。


だって~ぇ、そうじゃん、ニートだって筋トレしてれば異世界に行っても死んだらセーブポイントに戻れたり、社畜だったら過労死でチート能力で隕石降らしてレベル上げしてたり、料理で異種族を懐柔させたり、あの電気街でエロゲー買って帰った帰りにトラックに挽かれて女神を仲間にしたりして楽しい異世界生活が過ごせるとしたら最高の楽園だと思うだろ。


〇〇太郎とか次郎とか三郎とかランク付けられたりするけど自分が好きに生きられえる、そう・・・異世界なら!っと考えていた。


そうだ異世界に行こう!と思って行けるならどんなに行きたい事かずっとそんな事ばかりを考えながら生きてきた。


あの時までは・・・


桜舞い散る中、俺は無駄とも思える専門学校生活の卒業証書や抱えていた荷物をコンビニで手に入れたペットボトルコーヒーの箱に詰め込み自宅の住所を書き宅急便で送る


二年間の専門学校生活の思い出や荷物がこのくらいにまとまると呆気ないものだとしみじみする


手荷物を無くし、晴れ晴れとした気持ちになれれば良かったが、式も終わったと言うのに苦味が残る、記憶の苦味というやつだ

クラスの中でも陰キャだった俺には友達と呼べる物はほとんどいなかった

多分、クラスのカースト上位の奴はほとんど···いや、俺を除いた全員と卒業パーティーを行っているだろう

本当むしろいなくてよかったと思える


ただでさえ苦い思いをしてると言うのに



クラスの何人かが先行して就職先が決まっていく中、で居心地が悪くなってきていた・・・そして、卒業しても、結局就職先は決まらず、コンビニの深夜バイトをしていく底辺になった。


実家暮らしだし別に生活に困らないっと我ながら腐ってる根性を嘆きつつ、現実逃避の為に手ぶらになった俺の足が向かう先は本が読み放題の漫画喫茶だ


リクライニングソファーで無制限に楽な姿勢で、飲み物、アイスも食べ放題、おしぼりも使いたい放題とわずかな時間だが、現実を忘れさせるのには十分な空間だと思ってる

逃げ場ともいえるが、俺にとっては楽園だ。

その楽園のドアを開く

漫画喫茶特有の匂いに包まれながら足を一歩踏み出すと俺は・・・



真っ逆さまに落下していった




・・・



「イラッシャマセー」


外国人の店員の声は僅かに流れているBGMとまざり虚空になり響いていた

スマホから目を上げて受付のカウンターから入口を確認したが、ドアに取り付けてあった安物の鈴の音だけが鳴っていた

今・・・誰か入ってきたヨナ?気のせいか?

外国人店員は持ってたスマホに再び目を落としフェイスブックを無表情で眺めていた




・・・


一瞬、落ちていると言う感覚はあったが、


今は、左も右も上も下もわからない暗闇の中に留まってる感じがする

ドアを開けた瞬間にあの漫画喫茶は工事中で俺が入った瞬間に床板が取れて落ちたのか・・・

それとも、核爆発が起こり、蒸発してか・・・と色々考えたが、漫画喫茶への道すがら、異世界物のラノベや漫画を読むためにファンタジー脳になってた俺には、異世界への誘いだと言う考えしか思い浮かばず


これから起こる恐怖を知らずにいた



・・・



突然の眩暈と光、耳に空気の感触が頭を揺さぶる


「本当にこんなのが使い物になるのか?」


「うわぁ、一瞬オークかと思わったわ」


「あ~、あのちょはっかいってこんな感じなのかな?」


「え?外れクジやない?うわぁ、無いわ・・・」


「若いからまだ何とかなるだろ?」


複数人の声が入り混じって聞こえると思い顔を上げると

いつの間にか地面に座っていた・・・暗闇から明るい所へ出たためか目がまだ慣れない

人の声が聞こえるが無音の場所から急に音を感じ取った為に鼓膜が痛く考えることができない

なんとかうすぼんやり目を開けるとスーツ姿の女性や巫女、スーツ姿の各年代の男性数名が10m程先から俺を見下ろしていた


金属で囲われた広い空間、手がひんやりしてしていてそれが何の物質かはわからなかったが真っ先に思い出したのが人造兵器を所有する特務機関のネ〇フみたいだと思った。

 

コツコツコツ


テンポよくヒールで歩く音が近づいてくる


「はじめまして・・・そして、ようこそ日本帝国へ、私はあなたを歓迎します。」


20代後半?30代くらいのキャリアウーマン風の女性の言葉を素直に聞いていた


日本語で話してる・・・異世界系では当然のことながらクリアしていた言語障害だが・・・


なんて言った?


日本帝国???


「あ・・・あのぉ」


ひっかかりながらも俺は口を開き真偽を聞いた


「ここは日本なんですか?」


女性はそっと手を差し伸べ、俺を立つように促し

しっかりと俺の目を見てこう言い放った


「えぇ、日本です、ただ貴方が居た日本とは世界の違う日本です・・・最近の言葉では「異世界」と言うのでしょ?」


軽く微笑む女性にまだ思考が追い付いていない


「い・・・異世界なんですか?」


俺はオウム返しのように確認した


「えぇ、異世界ですよ。」


異世界なのに日本と言う言葉に思考が追い付かない

そして目の前の女性は言葉を続ける


「遅れましたが、私は日本帝国諜報庁一課長(にほんていこくちょうほうちょういっかちょう)の「甲午こうご」と申します、まだ混乱なされてると思いますので、まずは現状把握の為にこちらへどうぞ。」


と手を差す出す方へと歩き出した。

黒を基調としたスーツの男のを何人か横目に通り過ぎ「甲午こうご」」と名乗った女性の後を大きく深呼吸した後、一歩を踏み出した


数メートル、歩きながら落ち着いてきたところで

俺は正直「これ、ドッキリ的な何かじゃないか」とさえ思い始めた

あらすじは 漫画喫茶で罠を仕掛け拉致をし動画投稿者(ユー〇ューバー)的な奴が演技で騙そうとしているんではないかと・・・


ドアを開けた瞬間に薬品をかがせて眠らせてここへ連れてくる

でも、それだと今まで意識がはっきりしていることにも疑問が出てきてしまう


そんな事を考え疑心に満ちながら役所の廊下を歩いてるが、鉄筋コンクリートの重々しい感じと言う言葉が当てはまる感がある

窓が無いからだと気づくが、まだ思考が定まらないまま連れてこられた部屋に通された


会社役員が座るような椅子が重々しい椅子がいくつも並び、コミケで並んでるようなテーブルじゃない良い机があり、委縮して立ち止まったが先行していた黒服の男性に椅子を引かれ座るように促される


甲午と名乗った女性が俺の真正面に座り、右横に巫女服の10代の赤みかかった髪の少女、少々強面の短髪をで可能な限り立ててる男性、左には黒服の男性が二人立っていた。


「それでは、まず・・・貴方の名前をお教えいただけますか?」


甲午が口を開くが、なんかこの雰囲気が会社の面接みたいで、少々面接にトラウマ気味の俺が口を開くには重た過ぎた。


「あ・・・あや、・・・綾島幾人あやしまいくとです」


つっかえながらも名前を言い終わると


俺の隣、ドア側から女性がお茶を持って入ってきてくれそっと置き、そのまま後ろへと下がった。


甲午こうごは 「では、綾島あやしまさん、年齢は?」 と聞いてきたので俺は「20(ハタチ)」と素直に答え終わると


背後に居た黒服の男がコンサートや映画館に売ってるようなパンフレットを自分の前に差し出した。


綾島あやしまさんまず、あなたにはこの日本帝国を始めとするこの世界、歴史を知っていただきます」


甲午こうごの目に前にも同じような本が置かれ1ページ目を捲る


俺もその行動を真似するようにページをめくると日本地図、や人口が書いてあった。


日本帝国の人口が約5000千人であり、世界人口は10億人と書いてある数字が目に飛び込んでくる、領土内を示す地図をみると日本列島の他にも大陸の一部が領土の印になっていた。


勉強こそ嫌いだが、そこそこの一般常識は持ち合わせているつもりなので、俺の居た日本の人口より少なく、領土が多い事に内心驚く


きっと自称政治団体の方々が見たらこれを喜ぶだろうなと


「歴史の事はさておき、まず綾島さんが何故こちらの世界に来たかについてですが・・・」


喋ってる最中に茶菓子も出され、巫女姿の少女はさっと手を伸ばしバリバリと音を出しながら食べ始めた

んッ、と少し咳ばらいをし口を開いた甲午こうごを見ると言葉が続く


「あなたの世界でも同じように約300年前、アメリカ合衆国からの使者、黒船来航があり徳川幕府は開国をしろと言う要求を受けたの・・・ただ貴方の世界と違ったのは鎖国している間に経済力と魔術や陰陽道の研究が進んでいたと言うことね。」


俺の眉がピクッと反応する

魔術?や陰陽道?

やはりドッキリで俺の反応を隠しカメラで見て楽しんでるだけじゃねぇかと思った瞬間


「忘れてました。」


甲午こうごは椅子から立ち上がり腰に付けていた硬化質のポーチから札を三枚取り出し隣でお菓子をむさぼり食べている巫女服の少女を見下しながら


「以前にも陰陽道や魔術の事に関して実践と説明を忘れ、酷く嘘つき呼ばわりをされた事があったので先に見せておきますね」


と言い取り出した札の一枚を指先に持つ


その所作を見た甲午こうごの周りに居た数人は後ろに下がり間を取っていた


えん


言葉を発すると部屋の空気が紙に集まる感覚があり紙が急に燃え始めた

いや、あの火力で燃えていたなら紙なぞ一瞬で灰になってるだろう

炎を灯したまま消えないのを見せたまま、もう一枚の紙に言葉を乗せる


ひょう


燃えてる紙を包み込むように氷の柱がバリッバチッと音を立て立ち上がる

炎を纏った札は既に持っていた手を離れたので3枚目の札を持ち



唱え終わると風が氷柱を粉砕し部屋の中の気温が一気に下がりった


「へくちっ」


茶菓子をつまんでた巫女の少女は小さいクシャミをすると


甲午こうごさん、なんでわざわざ寒ぐずるんでずが!!」


壁際まで下がりお菓子を片手にクシャミをしたのは巫女の少女だった

鼻水が詰まったのか鼻声になっていた。

パフォーマンスを終えた甲午こうごは少しムスっとした顔をした後、呆れた表情で少女に伝えた


「5年前にあなたが来た時に、説明だけでは納得しないと言って暴れまわった挙句備品を壊すわ、一兵卒達を倒していってしまい、黒木隊長までが出張るハメになったんじゃないですか・・・」


少女を小言のように諭すように言っているが確かに寒い、甲午こうごさんの言う通り手品やCG、プロジェクトマッピングのたぐいでは無いみたいだ・・・となるとこの展開は俺も魔術などが使えてしまう事になるんじゃないかと期待をしてしまう


綾島あやしまさんまず、これでお分かりいただけましたか、こちらがこの世界での力、陰陽道と魔術の融合技です。」


小言が終わり俺へと意識が戻る

そして期待交じりに


「へぇ・・・へぇ、凄いですね。」


と冷静を装った

きっと俺があの札を持ったら轟炎になったり絶対零度の吹雪が吹いたりと主人公補正並みの事が起こると思うとワクワクが止まんねぇっぞと大物声優のモノマネしてるあの口調が脳内で響いている


「話を戻します」


「この時アメリカの主力武器が強力な銃器と使役していた不死の軍団、ゾンビでした」


甲午こうごは表情を変えずゾンビと言う単語を放置したまま話を続ける


「火薬、鉄鉱石など日本には資源があって、加工や錬成の技術もあり威力や数には全くひけを取らなかったんだけど唯一足りなかったのが兵士だったの」


「ゾンビは脳幹を叩いてしまえば終わりなんだけどその場所を重火器で打ち抜けず更に大量に攻め込まれたら負けると思ったさきの陰陽連達が考えたのが、同じ時間軸の流れにある異世界から罪人でも良いから召喚して戦力にしてしまうと言う作戦を幕府の首脳陣は打ち出したの」


「ただ行進するだけのゾンビと違って意思のある人間なら圧倒できる・・・と思っていた所・・・、術の未完成のまま発動してしまって一人しか召喚されなかった」


「しかも、その召喚されたのが罪人でもなく、普通の一般の農民でした」


「そして、そこから5年間、いくら術の書き換えや消そうとしても召還の門は消えずにいたところ、ちょうど5年目の日にもう一人召喚されたの」


「その人は武士で、向こうの世界で言うところの戊辰戦争に向かう途中だった人で正に戦力が欲しかった当時の幕府には最適な存在だった」


「そして、最初の農民と武士の人を研究してわかったのが・・・」


ここで凄い秘密がバーンっと来ると俺は息をのんだ


「全くの無能力だったの・・・」


真顔で無慈悲な宣告が響きが伝わる、別の意味で衝撃だった


「無能力、こちらの世界の人間はもともと巫力ふりょく、陰陽術と言った力を持っているのに対してあなた方の世界は腕力のみ全く術が使えないし、回復術もかけれない、ただ居るだけの人員だと思っていたらしいのね」


「けれど向こうの世界に居なかった餓鬼ゴブリンが農民の目の前に現れた時、触れただけで消し去ったと言う報告があがったの」


「つまり、この世界には存在して向こうの世界に存在していないものを消せると言う能力に気づき、召喚されるタイミングも何故かぴったり5年と言うこともわかりいざ、当時のアメリカと戦う・・・と言う時にあなたの世界と同じように幕府への不満から日本各地を納めていた藩主が反乱、維新を起こし幕府は転覆し日本は開国をしたの」


「少し年代のズレはあるものの命慈めいじ政府を起こし、近代日本の礎を気づいたのね。」


甲午こうごは話し終わると満足気になっていたが・・・つまり・・・っと俺は口を開く


「つまり・・・俺は偶然にこの世界にきてしまったと」


声が震えている俺に対して目の前の女性は


「そういう事ですね」


と被り気味に言い放った

なんか、子供シスターがベランダに落ちてきたあのアニメの主人公の右手みたいな能力だけど


え?異世界にきて、魔法とか術が使えないパターンのラノベは沢山あるけど

こっちの展開できたか・・・と少し脳内で頭を抱えた


「それで、今後のアナタの身の振り方ですが・・・」


「戸籍を作り、この世界のルールを学んでいただく・・・その為に帝国陸軍団へ配属いたします。」


「義務教育は終わってるみたいですし、その後の身の振り方は綾島あやしまさんにお任せいたしますね」


え、俺って異世界に投げ出され、何もできない状態から軍隊に入隊させられるの???

衝撃とだけが駆け巡り、その後 呆然としたまま半日を過ごした。



軍隊の朝は早い


6:00 起床の喇叭ラッパが基地内に鳴り響く


独房とも言える個室にも耳障りな音が届く、特にすることも無く寝ていた





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