キミの見る月は僕の見る月。
『僕は誓うよ! キミをずっと愛していこう! これからもずっとずっと、、、。』
僕の名前は 『イクサー』20歳。
僕は貧しい生活をしている! お父さんは僕が16歳の時に事故に遭って
半身不随になり寝たきりになってしまった...。
生活を支えているのはお母さんで、毎日僕と弟の為に一生懸命働いてくれている。
僕より2つ下の弟はやんちゃでケンカが強くて、しかも喧嘩早いから何時も誰かと
喧嘩をして家に帰って来るとアザだらけでね、、、。
でも本当は心優しいから弟はボクサーを目指して毎日頑張って練習をしていた!
僕もそんな弟の支えになりたくて、学校には行かず働いて少しでも弟の為にと思い
学費を稼いでいる。
▽
そんな時に彼女 『ニーナ』と出会う。
ニーナは、どこどこの名のある王家の娘で、到底僕なんか相手にされないだろうと
思っていたが、ニーナはどんな人にも優しく接してくれる女の子だった。
気取らない気さくな笑顔が可愛い女の子。
ニーナはこんな僕にも優しく話しかけてくれた。
僕はニーナを見た瞬間、、、彼女に【一目惚れ】をする。
ニーナが僕に初めて話しかけてくれた言葉は、、、?
『あら? あなた顔が黒くなってるわよ!』
...そう言うと? クスクスと笑った!
僕はニーナにそう言われて、、、【顔が真っ赤になった!】
凄く恥ずかしかったけど、、、凄く嬉しかったんだ!
【この感情は何なのだろう?】
心臓がバクバクして、体が小刻みに震えて、極度に緊張している...。
【これって? 何??】
▼
その頃、、、ニーナも僕と同じように感じていてくれた。
【彼の顔は少し黒く汚れていたわね! お仕事頑張ってるんだわ!】
そう想うと、、、?
なんだか心臓がドキドキして、胸が苦しい...!
...でも彼の事を考えると幸せになれた!
【あら? 彼の名前を聞き忘れちゃったわ!】
▽
ニーナもまたイクサーに恋心を抱いていたのだ!
二人の間には身分の差があり、なかなか二人で会うのが難しかった...。
僕とニーナが最後に会えた時、、、僕がニーナに言った。
『ねぇ? ニーナ! もし僕の事を思い出したかったら、、、夜空に浮かぶ
お月さまを見て! 僕も同じお月さまを見ているから、、、!』
『ホント、、、!?』
『あぁ、約束だ!』
『ふたりだけの約束よ!』
『うん。』
僕とニーナは指切りげんまんをした。
【二人だけの約束!】
▼
僕とニーナはもう二度と会う事が出来なかった...。
ニーナは親が決めた人と結婚する事になったからだ!
それでも僕は毎日、ニーナとの【約束】を今もこれからも続けていく...。
『夜空に浮かぶお月さまを見る事を、、、きっとニーナも僕と同じお月さま
を見ていると信じて! これからも変わらず、ずっと愛しているよニーナ!』
最後までお読みいただきありがとうございます。