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キミの見る月は僕の見る月。

作者: 七瀬


『僕は誓うよ! キミをずっと愛していこう! これからもずっとずっと、、、。』



僕の名前は 『イクサー』20歳。

僕は貧しい生活をしている! お父さんは僕が16歳の時に事故に遭って

半身不随になり寝たきりになってしまった...。


生活を支えているのはお母さんで、毎日僕と弟の為に一生懸命働いてくれている。

僕より2つ下の弟はやんちゃでケンカが強くて、しかも喧嘩早いから何時も誰かと

喧嘩をして家に帰って来るとアザだらけでね、、、。


でも本当は心優しいから弟はボクサーを目指して毎日頑張って練習をしていた!


僕もそんな弟の支えになりたくて、学校には行かず働いて少しでも弟の為にと思い

学費を稼いでいる。



そんな時に彼女 『ニーナ』と出会う。

ニーナは、どこどこの名のある王家の娘で、到底僕なんか相手にされないだろうと

思っていたが、ニーナはどんな人にも優しく接してくれる女の子だった。

気取らない気さくな笑顔が可愛い女の子。


ニーナはこんな僕にも優しく話しかけてくれた。


僕はニーナを見た瞬間、、、彼女に【一目惚れ】をする。

ニーナが僕に初めて話しかけてくれた言葉は、、、?


『あら? あなた顔が黒くなってるわよ!』

...そう言うと? クスクスと笑った!


僕はニーナにそう言われて、、、【顔が真っ赤になった!】

凄く恥ずかしかったけど、、、凄く嬉しかったんだ!


【この感情は何なのだろう?】


心臓がバクバクして、体が小刻みに震えて、極度に緊張している...。


【これって? 何??】



その頃、、、ニーナも僕と同じように感じていてくれた。

【彼の顔は少し黒く汚れていたわね! お仕事頑張ってるんだわ!】


そう想うと、、、?


なんだか心臓がドキドキして、胸が苦しい...!

...でも彼の事を考えると幸せになれた!


【あら? 彼の名前を聞き忘れちゃったわ!】



ニーナもまたイクサーに恋心を抱いていたのだ!

二人の間には身分の差があり、なかなか二人で会うのが難しかった...。


僕とニーナが最後に会えた時、、、僕がニーナに言った。


『ねぇ? ニーナ! もし僕の事を思い出したかったら、、、夜空に浮かぶ

お月さまを見て! 僕も同じお月さまを見ているから、、、!』

『ホント、、、!?』

『あぁ、約束だ!』

『ふたりだけの約束よ!』

『うん。』


僕とニーナは指切りげんまんをした。

【二人だけの約束!】



僕とニーナはもう二度と会う事が出来なかった...。

ニーナは親が決めた人と結婚する事になったからだ!


それでも僕は毎日、ニーナとの【約束】を今もこれからも続けていく...。


『夜空に浮かぶお月さまを見る事を、、、きっとニーナも僕と同じお月さま

を見ていると信じて! これからも変わらず、ずっと愛しているよニーナ!』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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