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感想を聞かせてよ、捨てた現実世界に花が咲き始めた状況の!(リメイク版)  作者: カラーコーン人間
第6章、吾輩はヲタクである!! 一般人として認められる気はさらさらない!!
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番外編、丑三つ時のラブホテル

「香帆さん大丈夫ですか……?」

「えぇ……、ありがとう。吐いたおかげで少し楽になったわ」

「へぇ、そういうものなんですね……」

「あなたも大人になって見れば分かるわ。もっとも、真似してはいけない代表だけど……、アハハ」


洗面所で吐いて、そのままついでにお風呂に入っていた香帆。脱水症状になることのないよう薫の介抱もあって無事に事を終えた。コスプレも脱いで元の香帆に戻っていた。


「あれ……、カスキさん寝てる」

「良い度胸ですね、美女2人を前に寝ていられるなんて」

「確かに……、カスキさんも立派な男性ですのにね……。私たち……、というより私って魅力ないですか?」

「そんなわけないでしょ! 私より可愛いんだから!」

「香帆さんよりってそんな……」

「ただぁ……、もうちょっとだけメイクを学んだほうが良いんじゃない? いくら元が良くてもナチュラルすぎるわ」

「わ、分かるんですか……?」

「もちろん! コスプレしてたら嫌でもメイクの技術が上がるものなのよ。せっかくだから教えてあげる!」


そして、女子トークならではの化粧トークが始まる。


「へぇ……、参考になります!」

「でも私が教えたのって、汗とか水とかで滲むことのない、炎天下でも大丈夫なものばかりだから、その分高いし、普通の生活だとワンランク下げても問題ないはずだけど、そもそもお金のほうは大丈夫なの?」

「家が化粧品会社だったら融通は利くんですけど、女のたしなみってことなら父も納得してくれるかと……」

「うんうん、親の言いなりって辛いわね」

「あ、いけない……! もうこんな時間、ついつい熱く語っちゃった! さすがにもう寝たほうが良いわ、化粧よりも何よりも、寝不足はお肌の敵!」

「で、でもどこで寝るほうが良いですか……?」


ツインでない1つの大きなベッド、しかもカスキは真ん中に寝ちゃっている。


ソファで寝るという選択肢も、コミケで買ったものやコスプレ道具やメイク道具であふれていて今から片付けるのは面倒、3人で寝られなくもないベッドで寝るのが一番か……。


「とりあえずカスキさんは端っこのほうへ……、ゴロゴロゴロ!」


端へ寄せるためカスキの身体を動かしたが、カスキは起きなかった。


「熟睡ね……」

「もともとそこまで身体の調子が良くなかったを無理して来てもらった感じでしたから。熱がぶり返ってなければ良いですけど……」

「じゃあどうする? 私かあなたか、どっちが彼の隣で寝るか」

「えっ……!?」

「もちろん先に決めて良いわよ、彼の隣か一番端か」

「えっと……」

「ふふっ、顔真っ赤! やっぱりね。何か師弟を超えた関係があると思ってたけど、いつから意識するようになったの?」

「さ、最初から……、と言いますか」

「え~一目惚れ!?」

「香帆さん声大きいです……! 起きちゃいます」


それから寝ることも忘れて恋愛トークが始まった。


「なるほどねぇ、2学期に助けてくれた時からわりとグッと来てたんだぁ」

「はい……。他にも私にヲタクのことやゲームのこととか丁寧に教えてくれるし、それに対して一生懸命な姿を見ちゃうと……」

「青いねぇ! 私からの視点だと、薫ちゃん可愛いから、でも対するカスキさんは見た目は陰って感じだから高嶺の花な恋をしてるって思ったけど、ふふっ! 何か面白いわね」

「面白がられちゃった……」

「それでどうするの? 告白するの?」

「それは……、カスキさんが私のことをどう思ってるのか分からなくて……」

「あ~怖いわよねぇ、それは分かるっ!」

「少なくとも分かるのは、カスキさんにとって私は手のかかる弟子だとは、思ってますね」

「いやぁもっと他の気持ちくらい芽生えるでしょぉ」

「他のって……?」

「悪くても友情、良ければ向こうだってちょっとは下心があっても、ねぇ……」

「か、カスキさんが……、友情だとしたら自信ないです……」

「どうして?」

「カスキさんには、これ以上にない親友が3人いますからね。彼らと比べたら、私なんて……」

「ふ~ん、だったらもっと上を目指さないと、ね?」

「そ、そうですかね……」

「というわけで、あなたがカスキさんの隣で寝なさい!」

「えぇっ!? そんないきなり……」

「もうこんな時間! お休みなさ~い!」


電気を消して、香帆は寝てしまった。


「……っ!」


暗くなりながらも、カスキの寝顔をまじまじと見てしまう。しかし我に返って、もう寝てしまおうという気持ちに切り替えた。


たまたま寝返りを打って背中を向けるカスキに、自分の背中を向けて寝るようにした。


(まだ付き合ってもないのに同衾なんて……、でも、好きな人の隣で寝る、か……)


男でも女でも、憧れるシチュエーション。薫は身をゆだねて、カスキの隣で寝ることにした。もっとも、寝付けるかどうかはまだ数分先の話であった。

【プチメモ】


カスキと薫、2人揃ってラブホテルにあったゴムを自分の財布にこっそり入れている。

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