番外編、カスキを除いたヲタク組と丸秘翔子の下校時間
「愛姫様、あの男とだけにしてほしいだなんて......」
「まあ2人ん中に積もる話があるんやろ」
「あの男、愛姫様に何をしたのかしら」
「カスキくんが何かしたことが前提なの?」
「いくらカスキ殿でも疑って良いものと悪いものがあるでござるよ。カスキ殿だって一応健全な男子高校生でござるよ」
「わざとやってないスミくん? フォローになってないよ!」
「そんなに嫌ならクリスマスと年末、愛姫さんを独占したらええやないか。俺らは俺らで愛姫さんと関わる暇もないほど忙しいんやし」
「そ、そうね......! あなた漫画の時もそうだけどなかなか良いアドバイスするじゃないの!」
「なんか上からやなぁ」
「え、リョウくんって......、丸秘さんと漫画制作について話し合ってるの? あの時言ってた......」
「いやでもこいつ主観強すぎるし偏見気味の百合描くから、まずは色々漫画紹介しとんねん」
「百合......、ちょっと見てみたいなぁ......」
「百合になると正常にならないでござるなラク殿は。でもリョウ殿そんなに漫画詳しいのでござるか?」
するとリョウがスミの近くへ行って小さな声で話す。
(実はカスキ伝いに教えてんだよ、あいつのほうが詳しいけど、あいつからの紹介じゃ絶対読まないだろ?)
(た、確かに......)
「何こそこそ話してんのよ」
「別にぃ~。そんなことよりいつんなったら同人誌にしてコミケに出すんや?」
「出すわけないでしょあんなキモヲタの巣窟場なところで!!」
「敵に回した発言だなぁ......」
そして数時間後、翔子が薫にクリスマス一緒に遊ばないかと誘う。
『愛姫様、クリスマスイブの日は空いておりますか!?』
『あぁごめんなさい、その夜にカスキさんたちの生配信があるから、その有志を見届けないといけないの』
(お、おのれあかたにぃぃぃ!!)
しかし、めげずに翔子は22日の今日誘おうとする。
「良いですよ今からでも、少し時間はくださいね」
「はいっ!」