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愛情物語

作者: 早乙女淳

奈美のケータイが、鳴った。(もしもし)(あ、奈美?母さんだけど)(あ、母さん、おはよう)(奈美、いいわね、昨日言った通りにやってね?じゃあ、よろしくね)(分かった)ケータイを切り、奈美は、隣のベッドで寝ている、ゆりを起こす。(ゆり、ゆり、朝よ、お父さんが大変って、今、母さんから電話があったよ)(え?なあに?)(お父さんが大変だって)(あ、いいわよ、あんなクソ親父、早く死ねばいいのよ)(ゆり!!)(別にたいした事ないんだから、もう少し寝かせてよ)(ゆり!!早く起きな!)(んー、全くもう、何よ、あのクソ親父。ナイフか包丁で刺されて、死ねばいいのに。全く人騒がせな親父だよ)(ゆり!!そんな事言うんじゃないの!) 奈美と、ゆりは急いで実家へ向かった。20分くらいで実家へ着いた。ドアを開けると、慌てる母親が言った。(あ、ふたりともよく着てくれたわね)(それで、父さんは?)心配そうに奈美が言う。(お父さんが、お父さんが)奈美とゆりは、キッチンで倒れている姿を見た。腰にナイフが刺さっていた。(嘘でしょ?)ゆりが驚いて言う。(父さん!!お父さん!!)泣きながら、ゆりが言う。ゆりは、父親のそばに行く。(父さん、ごめんなさい。わたしが変なことを言ったせいで。ナイフで刺されて、死ねばいいなんて言ったせいで。お父さん!!)(フ、フフッ、フフハハハハハハ!!)(え?)父親は、ゆっくりと立ちあがり、ゆりに言った。(ごめん、ゆり)(父さん、生きてる)ゆりは、言った。(ごめん、ゆり、実は、3人でゆりをダマそうと、芝居をしていたんだ)(何だ、もう、こっちは本気で心配したんだからね、もう)(ごめん、ごめん、でも、うれしかったぞ。お前が本気で心配してくれて)(だって、ほんとに死んでいると思ったから)(ああ、そうか、うんうん)(父さん、腰にナイフが)(ああ、これか?ダンボールで作った、偽物だよ。もう、こんなものいらないな。じゃあ、パーティーをやるか。お父さんが作った料理、食べてくれよ)(母さんも、奈美も、さあ、みんなで、ゆりと仲直りのパーティーをするぞ)こうして、この一家の騒動は、終わった。これがこの一家の愛情物語なのであった。                    

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