エリザ転生する?
「そこに座れ」
そう命じられるがままに木の椅子に座った。
「これを見ていろ」
見せられたのは穴が開い小さくて丸い金属にひもが一本通してあったのをゆらゆらと目の前で揺らされている。
「何がしたいのよ。全く」
エリザは訳が分からなかったのでそっぽを向いた。こんなあほみたいな命令になんて従いたくないし、第一なんかこいつらの命令の仕方がむかつくんだよね。自分がモルモットになったような気分。
「仕方ないな、無理矢理でもさせるしかないな」
ニンジャはエリザの顔をおさえて瞼を無理やりこじ開け、それしか見えないようにしてもう一人が目の前に揺らした。
「見て何になるってわけ?離しなさいよ!目が乾いて痛いじゃない」
「おとなしく見ていろ。そうすればすぐに離してやる」
冷たく言い放される。しょうがなく、しばらくゆらゆらと左右に揺れている物を見ていると頭がぼーっとしてきた。眠いのかな?さっき寝たはずなんだけど……
そうしてエリザは深い眠りについた。
「おはようございます。エリザお嬢様」
目を覚ますとそこは見覚えのあるようなないようなところだった。寝起きでよくわからないがなにやら女の人がカーテンを開けている。窓から差し込む朝日がまぶしくてレースの天幕が張られたふかふかのベットから体をゆっくりと起こすと彼女がメイドであることが分かった。気が付くともうトレーを持ってきて紅茶を素早い手つきでかつ上品に入れていた。
「今日はスリランカ産のアールグレイでございます」
シンプルな白いティーカップからでる湯気が鼻孔をかすめる。カップを手渡されすぅっと匂いをかいでから口に運ぶ。
「あ、おいしいわ」
「今日はすこし香辛料を入れてみたんです。お口にあってなによりです」
カップを無造作に手渡すとトレーに置いた。
「では、お召し物を変えますね」
ベッドの隣にある木でできた大きくて立派なクローゼットからドレスや他の物を選んで近くの椅子にかけた。
「お嬢様、どうかされましたか。窓をぼうっとご覧になられて」
「いえ、何でもないわ」
「あの、お着替えの時間ですので、そろそろこちらに来ていただかないと……」
「そうねすぐいくわ」
エリザはベットからおりてメイドのいる椅子のほうへ向かった。パジャマのボタンを上から順々にはずされズボンも脱がされ、あっという間にすっぽんぽんになってしまった。
「では手を壁につけてください」
いわれるがままにするとコルセットをウエストにまかれ後ろから紐を引っ張られた。腕には赤い跡があったが気にはならなかった。そしてあまり裾が広がっていない白を基調としたドレスに身を包まれヒールもはかせてもらい今度はドレッサーの前に座れされ髪をくしできれいにといてもらった。金色の大きなリングのピアスをつけて少しお化粧もしてもらい身支度が完了した。




