プロローグ〜脱出〜
ありきたりな話で頑張って面白くしていこうと思います。
基本的にそんなに長い文章はかかないつもりで読みやすくしていきますのでお付き合いください!!
俺の目の前に見える景色……。この景色はそもそも景色と呼べるのか……。崩れ去る空それはまるでボロボロになって剥がれていくメッキのようだ。壊れていく街その風景は巨人がそこで暴れていてすべてを破壊しつくした後のよう。廃墟と化した世界にはこんな言葉しか出てこない。「絶望」という言葉しか。
何故だか、景色は見えるのに俺の周りにいる人たちはぼやけていてよく見えない。何故だ。しかしこれだけはわかる。この現状に「絶望」している。
この俺の見えるもの、状況、まるでこの景色は「終焉」だ。この世界の終わりなのだ。どこの世界もそうだ。終わりが来るのは早いものだ。俺はつくづくそう思った。
俺はこの状況に動くことも出来ずに、「何も出来ないんだ」と呟きながら目を閉じた。この世界に「終焉」がきた。もう何も出来ない。目を閉じるしかないんだ……。
「うぅ…なんだここは…?」
俺は目を覚ます。なんだここは。見たことのない真っ白い空間。本当に何もない。その言葉に尽きる。
状況も飲み込めないまま起き上がる。しかし、頭が痛くてそれを考えていることもできない。どうしたものか。
俺は、何かを思い出そうと考えてみる。だが、何も思い浮かべることができない。
唯一思い出せることができるのは、自分の名前である「紅井 雄紀」という名前のみ。
なぜ名前だけ覚えているのか……。わからない……。
とりあえず、出来ることをしてみよう。と言ってもこの空間を歩き回るしかないが。
「動かないよりは、マシだ。よっしゃ!!」
何もない空間を歩き回ることにした。隅々まで。何もやらないよりはマシだ。どうやら、壁はある。ドアはない。ドアがないということはドアノブもない。この空間を歩き回って結局何も収穫はなかった。
とてつもなく広いこの空間を歩き回って少し疲れた。俺は、横になって大の字になる。
「なんだよ……ここ。どこなんだよ……。」
見つからない答えに考える気も失せた俺は、ふと目を閉じる。すると、頭の中に何かが過ぎる。
どこかの空が見える場所……。しかし、ぼやけていて細やかには見えない。なんだこの場所は。目を凝らして見てみると、誰かそこに立っているようだ。その誰かはこっちに何かを話しかけている。
「……め……。」
俺は目を開いた。
「なんだったんだ……ありゃ。」
見たこともない光景。昔見たことがあったってわからない……。記憶がないわけだし。
「あれ……。なんか変わってる!?」
俺は驚いた。なんかこの空間少し変わっている。視線の先、遠いところにあるものに少し目を凝らすと、見えた。こんな何もないはずだったこの空間にドアノブらしきもの
がある。
そして、手を置いていたところには鍵が置いてある。
「なんの鍵だ、こりゃ……?」
俺は咄嗟で状況が掴めない。でも、少し考えてみるとわかった。あのドアノブの鍵だ。
そのことがわかった頃には、俺は駆け出していた。そのドアノブがある場所に。
「よっしゃ!!やっとこんなよく分からない場所から出られる!!」
少し急ぎめでしているため手こずったが、鍵で開いた。俺は息を飲む。今までは、ずっと出たいと思っていた。でもいざ出るとなるとなんだか緊張する。
ここを出てもまたこんな場所かも知れないし、いきなり崖とかかも知れない。
でも、そんなことを気にしていたらキリがない。俺は覚悟を決めて、ドアノブを回す。
その壁は、ドアの形に開いて目の前の道が開ける。そこには、また真っ白な空間。しかし次は違った。
俺以外に人がいた。俺を合わせて7人だ。7人の少年少女がそこにはいた。
この白い空間の部分さらさらっと終わりにしてますが…。あまり引き延ばしすぎてもグダるのでこのくらいに。
やることやったので次行きます。全員出せるかな。数人できって2ページにするかもです!!