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プロローグ

ユウリは上司から書類を受け取った。それには一人の男の写真と、文字情報がびっしり記述されている。ユウリはその書類を簡単に確認すると、一礼してその場を離れた。

 向かう場所は大門。文字通り天に聳えるこの門を潜ってユウリを含めた「天使」たちは下界へと移動する。

「ユウリ、今日のターゲットは?」

「男性みたい。もう成功間近らしい。」

「え、ラッキーじゃない!すぐ帰って来られるわね!」

開門を待つ時間、友人のレイチェルが話しかけてきた。彼女は天使らしい金髪の巻き毛をうざったそうに払いながら、「私のも男なんだけど、前途多難そう・・・。」と書類を見て整った眉を潜めた。ユウリも彼女の持つ書類を覗きこむ。そこには平凡的な顔の男性が写っていた。ちら、と情報を見ればヘタレ、チキン、などと散々な言われようである。ユウリはレイチェルだけでなく、この男の人にも同情を禁じ得なかった。

「でもこの書類通りいく事なんて少ないじゃない。」

「そうね・・・。」

下界へ降りる前からうんざり、とした表情のレイチェルにフォローの言葉を掛けると力なく返事をした。

巨大な二人の門番に守られた真っ白な大門が「開門!」の声と共にゆっくりと開かれる。天使たちはその羽根をばさり、と広げて飛び立つ準備をした。ユウリもその書類を仕事用の鞄へと仕舞って飛び立つ準備をする。

門番が門の前で交差させた槍を解いた瞬間、天使たちが空気をかく音と共に宙へ舞い上がり、軽々と空を切って門外へと出る。

「じゃあユウリ、また今度ね!」

「うん。レイチェルも頑張ってね。」

「はあ、気が重いわ・・・。」

ユウリが手を振ると、レイチェルも軽く手をあげて答えた。大きく溜息をつくと、そのまま羽根を動かして、目的地に向かって滑空していった。

 「さて、私も行きますか。」

ユウリは羽根を広げて、書類に書かれている場所へと飛び始めた。


初めての小説なので緊張しています。丁寧な表現を心がけて書いていきたいです!

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