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第二部

「ふ〜ん。じゃあ、これ持っていけよ。護身用だ」

大樹が雫に投げ渡すのは一丁の銃。セミオートマチックと呼ばれる一般的に拳銃と呼ばれるものだ。(ちなみに一度引き金を引くと一発の弾が発射される)

「ん、重いよ、これ」

雫は片手で持つと重さを確かめるように弄っている。

「それくらい我慢しろ。てか、俺の方がもっと重い・・・」

たしかに。大樹の背には大型のライフル。見た目さえも重そうだ。それに比べれば贅沢なのか。そんなことを考えているのだろうか。雫は無言で腰に装備した。




木霊する足音


準備を終えた二人は階段を上り地上一階まで上る。

其処には数十人の兵士。その服はコートを着ている者も居れば黒のTシャツ、ノースリーブでいる人も居る。

ここの基地では制服自体あっても無いようなもの。

基本的な事は守られているがそれ以外は自由。

別に厳しくしても意味は無い。どうせ、生は自分で掴み獲らなければならないので自分に最適だと思う服にすればいいのだ。



戦うために、生きるために、殺すために。



ちなみに雫の服はノースリーブ。大樹は寒い、との理由で首まで覆う所以外は雫と同じ服だ。


「あ〜あ。今日こそ休めると思ったのになぁ」

「無理無理。最近になって忙しくなってきたじゃない。休みは先延ばしね」

はぁ、と小さな溜息をつき大樹は兵士の後ろのほうへ並んだ。雫もその近くへと並ぶ。



暫くして指揮官が台の上に立ち説明を始める。

「今回の敵はかなり小部隊だ。あまり警戒するほどでもないとは思うが・・・万が一のこともある。心してかかるように。なお、今回の部隊は少人数で行く。今から名前を呼ぶもの、ゲート3に集合だ」

指揮官は紙をめくり名前を読み上げる。

「A部隊、保科 雫。滋野田 灯。崎本 彰。

 B部隊、黒澤 大樹。佐藤 正宗。藤堂 楓」

中には雫と大樹の名前が入っていた。二人はそれを聞くとゲートBへと向かう。


深い感情さえ、これからの事さえ考えることさえしなかった。

ただ、生きる上で当たり前のこととして

義務だと言い聞かせて・・・






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