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Prologue

 はじめまして、こんにちわ。

 GAUと申します。

 普段は、二次創作の方で、バカテスの小説を書かせていただいています。


 さて、今回投稿させていただく作品は筆者が十年ほど前に書いた作品となります。

 どこにも出していなかったものですが、このままHDDの肥やしにしてしまうのももったいないので、なろうに投稿する運びとなりました。

 古い作品ですので、拙い部分が多いかと思いますが、読んでいただければ幸いです。

 それでは、《VウォーリアーAki》、開幕です!

 整然と立ち並んだ白い建物の間に街灯のような形をしたホロモニターが立っている。その上に浮かんだホログラフィックモニターをじっと見つめる少女がいた。

 時はV.c.2101年。ところはシティ1st。

 街路のモニター上では、色とりどりのヨロイを着込んだ人間が荒涼とした大地を舞台にして、戦いを繰り広げている。少女は、それを食い入るように見つめていた。戦いの決着がつこうかというその時、画面が切り替わってロゴが表れた。

『V-Wars』

そのロゴを見ていた少女の顔が、輝いた。

「うん!決めた!」

 ホロモニターに映っていたのは、最近ブームになっているヴァーチャルリアリティ戦争ゲーム、『V-ウォーズ』だ。

 全国展開のゲームで、Varmブイアーム、というヨロイを着込んだプレイヤーが仮想空間で戦うのだ。ここで、有名になったプレイヤーはアイドル顔負けの人気がでる。

 また、公式の大会の場合、企業や国から賞金が出たりもする。そのバトルの様子はネットで一般配信されて収益ともなり、それがプレイヤーに還元される仕組みになっていた。

 少女は身をひるがえすと、ブルーラインの入ったライダースジャケットの胸ポケに引っかけてあったプラスチックフレームのホログラスを顔に掛ける。リンクシステムがつながり、バイザータイプのホログラム情報投影面が展開すると、さっそく地図を呼び出しながら走りはじめた。

 長い黒髪がなびいて、腰に巻いたパレオが少しだけはためく。

 山吹色のボディスーツにつつまれた、全体に丸みを強調しない、細いボディラインがしなやかに躍動し、不釣り合いなほど大きなショートブーツが地面をしっかりととらえる。

 鼻筋の通った細めの顔は、興奮のためか、赤みがかり、薄い唇はうれしさを示すカーブをつくっている。

少しタレ気味の目は大きく見開かれ、太い眉毛は緩やかにに弧を描いていた。

 彼女の名前は、アキ、来島 アキ。歳は16。クラス10のフリースチューデントだ。昔で言えば高校一年生にあたる。V.c.2101では、年齢に応じてクラス1からクラス9までの等級に分けられ、家庭内でネットリンクにより、基礎教育を受ける。

 クラス10以降になると、勉強するのではなく、現在の社会体制の中で自分のポジションを探すことになる。早い話が何するのも自由。とはなっているが、何をやるにも、やはり先立つものが必要で、子供たちはそれを稼ぎ出しながら好きな事をしていく事になる。

 だが、いきなり放り出された子供たちは、何をしたらいいのかわからず、途方にくれる。

 アキもそのくちで、街頭ホロモニターに目をやるまでは眉間にしわを寄せていたのだ。

 たどりついた先は、赤と青、それに白い色で壁面を塗りたくられた、カラフルなアミューズメントパークで、その周囲はにぎやかだった。施設の上空には宣伝用のホログラフや、ホロモニターが乱舞しており、地上は人でごったがえしている。

 その中には、フリースチューデントにかぎらず、専業の仕事を持つワーククラスの人間もいるようだ。『V-ウォーズ』の収益で食っている人もいるので、当然といえば当然なのだが。

 そんな人混みをくぐり抜けるようにして、アキはパークの入り口へと急いだ。

 さて、始まりました《VウォーリアーAki》。

 これから、一日一回、十数本を更新していきます。

 これらをお読みになって、楽しんでいただけましたら幸いです。

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