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何気ない1日

書いていてなんだかなぁと思いながら書いていたり、優雅に憧れる女の子を描いてみたいなぁって思ったり、フロム新作が待ち遠しいなぁと思ってみたりでなんだか忙しかった。

「あと2年で私たち学生ですわね。」

 なんてことはないお茶会の場に突如としてぶち込まれる話題。

「なにかありましたかマリー嬢?」

 彼女の名前はマリー・ローズ。きれいな顔立ちと世間一般的なお嬢様の象徴的な縦ロールの金髪が特徴的だ。父親はダグラス・ローズ。公爵家の一つだ。

 ローズ公爵と父の関係は騎士としてローズ公爵領に派遣されて、たまたまローズ公爵の命を助けた恩人らしい。なのでローズ公爵は定期的にこちらの領地に足を運び情報の交換、領地経営についての話し合いで互いの領地をより良いものにしようと助け合っている。

 そんな彼女の話し相手としてこの家唯一の子供である俺が相手をするのは当然のことである。

「いえ、学校に行ってもお友達として仲良くしてくださればと思いまして…。」

 俺の話はそんなに面白いだろうか?自分で言うのもなんだが小説の話しかしないから正直興味のない人には退屈だろうと思う。

「ええ、僕でよろしければいつでも話し相手にはなりますよ。」

「ありがとうございます。私、人と話すのはあまり得意ではなくて、でもリュート様になら…なんというか…その…気軽に話せると言いますか…。」

 可愛い女の子にここまで言われるとなんというか嬉しい。

「ところでリュート様のスキルってどんなスキルですか?」

 スキル…全ての人類が生まれた時に持っている力、魔法と似たようなものだが魔法の補助だったりそれだけで魔法レベルの攻撃を使えたりと様々だ。たとえのスキルで言えば…自分の魔法の威力を上げるだったり、魔法の複数使用、風の斬撃を放つ(魔法の方は真っ直ぐかっ飛んでくがスキルの方は自在に動かせる)みたいな感じ。

「僕のスキルですか…結構テクニカル何で説明難しいですけど。」

「ちなみに私は―」

「知ってます。」

 頬を膨らませてはぶててしまった。そりゃあ有名な家系なのだから俺のように知られていないほうが稀だろう。

「で、リュート様のスキルは何ですか!」

 はぶてながらも好奇心が勝つらしい。隠すようなスキルでもない。言ってしまっても構わんだろう。

「クレアーレ…"なにか"から"なにか"を作る能力です。」

「"なにか"?」

「例えば酸素から剣を作るみたいな感じですよ。一見かなり自由が利くと思いますが、それについての知識が必要ですし、作った人のものに込められた思いなんてのは再現できません。自分の体積分しかものは作れませんし、生きているものは作れません。」

「それって強いのではないですか?」

 確かに強い、強いがそれは間違っている。

「人が作るものには魂が宿るんですよ。強化魔法の理論では魂という変えようのないそのものだけの器に魔法を入れることで肉体や武器を強化するんですよ。つまりは強化魔法の施された武器とは強さが違う、単体的な強さではないのです。一応、魔力で包んで強化もできますがね。」

 強化魔法が使えないというのは大きな欠点だ。鍔迫り合いになれば必ず負けることになるのだから。

 ただ一つ作れる"唯一"生き物がある…"俺自身"だ。理由は知らない。知ることに意味もない。

「作ったものはどの程度ならもとに戻せるのですか?」

「大体どの距離でも消せますよ。作るとなったら基本的には手のひらにものを作るみたいな。ものの持ち方はその人のイメージの形によりますね。基本、武器は持ち手を握るイメージがあるでしょう、なら作ったとき武器の持ち手が僕の手のひらに握られるように作られます。異世界人が持ってきたものの作り方を再現できないとされているロストテクノロジーである刀も作れますよ、中身は空っぽですが物を切るには申し分ない。」

 オークを殺すのに使ったトンプソン・コンテンダーは一番最初に作ったものだ。作りやすいしカスタムしやすい簡素ながらも強力な洗礼された美しさたるや。ハード・ターゲットやジョン・ウィックのような映画が作ろうと思ったきっかけだった。アンコール・プロハンターの30口径、弾は30-30ウィンチェスター弾を使用。30口径の中では反動が比較的軽いため外すことはほぼないと言ってもいい。なにせカッコいい。

「もう一つよろしいですか?」

「はい、僕に答えられることなら…」

 なにか直近で予定はあっただろうかと記憶を探る。

「セシリア様のお誕生日に一緒に行くパートナーはいらっしゃいますか?」

なんだか言葉が砕けてきてるな。

「マリーの方はどうだ?いるのか?居ないのならパートナーにしてくれると助かるのだが…。」

「き…奇遇ですわね〜私もパートナー決まってませんのよ〜」

 おほほとやけに食い気味に答えてきた。なんだかリラックスできてるようでなによりだ。

「ならば、エスコートはお任せくださいな姫君。」

 自分らしくない歯が浮くようなセリフを吐く。リラックスしているのは彼女だけではなく俺ものようだ。やはり持つべきものは友だろう。

「ふふ、貴方にそんなキザなセリフは似合わないのではなくて?」

「分かっているよ。みなまで言うな恥ずかしい。しかし王女様の13歳の誕生日だからってそんなに盛大に祝うことか?成人は15歳だってのに随分とせっかちなんだな。」

「あら、知らなかったのですか?婚約者の発表を兼ねた誕生日会ですのよ?」

「ほぇ〜そうか、俺に報告が来てないってこたぁ婚約者候補から外れたかな?」

 なんという幸運!!

「そうですわね〜。誰になるのやら〜。」

 昼時はもうそろそろ終わる。そろそろ父の方も終わり彼女は家に戻ることになる。こんなだらーっとした姿は見せられない。

「少し気を抜きすぎですね。そろそろお迎えが来ますよ。」

「そうですわね。ではこれにて失礼します。」

「あぁ、そういえば一つ、お嬢様言葉もっと練習しておくんだな。ボロが出てるぞボロが。」

「そうですか。肝に銘じておきます。」

 物語に出てくるようなお嬢様のような優雅をを目指しているそうだ。微笑ましいな。

「何があろうとも常に余裕を持って優雅たれ、だ。」

 なんとも素晴らしい言葉だ。俺も胸のうちにとどめて置かなければならんなと想いながらメイドに片付けを命じて中庭から家に戻る。

なんとも平和な世界だなぁ〜

唐突なネタバレだがヒロインは一人!たった一人なのです!もうすでにヒロインっぽいのが二人も出てきています!!え〜っとなんともまぁ扱いづらいこと!こぉーんなの無理ですわー!!

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