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変わらないままで

一応ノートに書いてストーリーの大体の道筋を作りながら書いてるから遅れるのと学生なので書くヒマがない…というのは建前でゲームに忙しかったですごめんなさい

 生まれて12年ほど経ち、今や赤ちゃんのときのことなど大昔のことだったと言える程には成長した。

 両親のバカップル具合は12年経ってもでも変わることなく最早尊敬すらしているが、そんなことはどうでもいい。

 ハイハイが出来たときや、立つことが出来たときの達成感は何物にも代えがたいと思い出す。それと同時にお漏らしだとか乳飲みなどの恥ずかしい思い出も出てきてしまうのだが、それも過ぎたことだと割り切ってしまいたい。

 つい先程メイドさんに叩き起こされ最初に話されたのは今日は魔力測定の日らしいということ。

 前世と同じかあるいは…と割とワクワクしているのはココだけの話だ。顔には出てないと思う…たぶん。

  前と同じじゃなければすごくいい、前の自分にはなかったものが手に入るのだ。

 もう一つ楽しみなのはこの行事が終われば自分のステータスが見れるらしい。すごく便利。

 記載される情報はよく見るステータス表って感じでなんかいろいろ載ってある。

 自分的には魔力測定よりこっちがメインではあるのだが…今まで引き籠もっておりどうせ知人もいない…それなのに行かなきゃならんのはボッチとしては辛いものがある…。


 家から出て草原や森を眺めること約1時間半ほどで会場へと着く。

 着くなり何やら自分の話をされているようだ…人ってのは案外暇らしい、いや両親が有名すぎたか?ほっといてくれと言いたい。

 僕は確かに貴族なのだ…それも”公爵”。上の階級から順に公爵、侯爵、子爵、男爵、主に言えばこんなもんだ。実際は詳しくないので分からん。

 我がクラウン家は両親が王直属の部下、なんなら友人らしく正直に言えば国で最も権力を持つ貴族だ。私事だが王様の娘と僕を婚約までさせようとしているらしい(未遂)

 話を戻すが僕に期待されても困るわけだ、速さと避けにしか取り柄のないそんな奴に。

 天才両親の下に生まれたのだ、今更後悔してももう遅い!

 そんなくだらないことを考えていると順番が来た。ため息をつきつつ祭壇へと向かう。

 まあまあ高いしいい眺めではあるがそれ以上にこれでは公開処刑ではないかと思う。

 目の前の水晶を見る水晶の色で属性を発光の強弱で魔力を測る実にシンプルな仕組みだ。

 手をかざせばあら不思議、紫色に変化したではありませんか!光はない…まるで僕のこれからの未来を暗示しているようではないか!!

 実は魔力がなくとも魔法は使える。これについてはマナとオドが関係している。マナとは自然に満ちた星の息吹たる大魔力、オドとは生命が持つ小魔力のことだ。

 本来の魔法はオドを使いマナにアクセスして魔法を放つ、例えるならオカルトパワーでインターネットに接続して掲示板に書き込みをするようなもの。それに対し魔力がないものはマナに魔石を使いアクセスしてマナを接続する、こっちはスマートフォンを使用しているようなものだ。つまりスマートフォンを開き掲示板のページを検索し書き込まねばならない。

 どちらが楽かと言われれば言うまでもないだろう。

 その上マナを取り込むために体力の消費をするので疲れやすいのが魔力なしのマイナス部分である。

 周りがざわざわとうるさい。次のやつが壇上に上がって来る。こちらを見てニヤニヤしてて鼻につくな、なんというかうざい。


 そのまま外へ出て馬車に乗る。帰るとき何となく気まずい空気が流れる。

「産むべきではなかったと思ってますか?」

 言うべきではないことを口にしてしまう。思ってもいないことだが貴族は血の力を重視する。こう思うのも仕方ないだろう。

「そんなわけないだろう。お前は父さんと母さんのたった一人の子供なんだからな」

 悲しそうな顔で父は言う…申し訳ないと思う。こんなことを言わせてしまったことが。

「そうよ…あなたは私たちの愛の証なんだから♪」

 子供の前でそのようなことを臆面もなく言うのは止めてもらいたいところだが二人が俺をそんなふうに思ってくれるのは嬉しい。それに何より嬉しいのは婚約がなくなるだろうということだ。こんなのが夫では将来が不安になってしまうからな…。なんだか自分で思ってて悲しくなってきたな。

 その後は両親と当たり障りのない話をして家に帰った。

有名にならなくてもいいから自分の作品を読んで誰かが楽しんでくれたらそれでいい

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