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共通点と相違点

(え、ちょっと可愛いじゃん…)


「じゃぁ、(なり)とかどう?実家の犬の名前なんだけど」


春風はニヤつきながら言った。


「犬…はい。晴で構いませんよ。」


犬の名前だということに引っかかったのか、不満そうに答えた。


「本当に良いと思ってる?(笑)

まぁいいや、晴で決定ね!」


「かしこまりました。」


「ねえ、敬語やめない?私ずっとタメ口だし、歳上だったら謝るけど。」


「お気になさらず、僕は18歳ですので。それよりも次の手続きに移ってもよろしいでしょうか。」


(まじか、まさかの未成年かよ!犯罪じゃないよね?話してるだけだしな…私死んでるし大丈夫か笑)


頭で自問自答を繰り返しながら、真面目な顔をして春風は答えた。


「はい、よろしいです。」


「手続きに進む前に春風様の死因などを知ることが出来ますが、どうなさいますか。」


(死因は溺死だろうしな、殺された理由とかはちょっと気になるかもな。)


「うーん…私を殺したの幽霊だったんだよね?どんな幽霊だったのかとか理由とかは気になるかも。」


「ではこちらをご覧下さい。」


そう言いながら、手を2回叩くと彼女のプロフィールが映し出された。


そこには、髪の長い綺麗な女性の姿とその隣に名前や年齢、趣味や特技などを始め、優秀な経歴や多彩な芸術的才能も書かれていた。


「24歳って私と変わらないね、趣味も推すことだし共通点があってなんか親近感も湧くけど、めっちゃ容姿端麗で優秀だからなんか悔しいな」


と春風は笑いながら言った。


「生きていた頃はよくおモテになられていたようですが、推し活動する事を生き甲斐とし、春風様のように楽しく過ごされていました。ですが、その日常を変えたのは一瞬のことでした。」


と、晴が言うと映像が流れ出した。


ライブで踊っている雨伊都を見ながら楽しそうに笑顔を輝かせている彼女、その直後にたまたま雨伊都が女性と歩いているところに出くわしてしまい、絶望の表情に変わった。それがきっかけで今まで見て見ぬふりしていた彼への気持ちが溢れ出し、彼女は嫉妬心で狂ったように自ら命を絶った。


「このように…」


「こんなの、私より酷い死に方じゃない!」


晴が話し出そうとするが、同じタイミングで春風が叫んだ。


「ごめん…大きな声出しすぎた。彼女もアイドルとしての雨伊都を信じてただけなのに、自分を追い詰めてしまったんだね。人より脆くて砕けやすかったんだ…。」


春風はそう言いながら涙を流した。


晴は何も無い所からハンカチを取り出し、春風に手渡した。


(どこからハンカチ出した?)


「ありがと…。彼女は転生出来ないの?」


「彼女は自ら命を奪いました。心に大きな闇を抱えたまま幽霊になってしまったため、楽しそうに雨伊都様を応援されている貴方に嫉妬し、貴方の命も奪ってしまったのです。これは大きな罪に値します。だから彼女の転生は認められなかったのです。貴方の身体を乗っ取ろうとしたようですが、彼女の魂はこの場でも元いた場でもない所に送り込まれました。その後は僕も存じ上げません。」


「そっか…。これを機に逞しく次の世界を楽しんで欲しいね。そう思うと私は、逞しすぎだけどね(笑)」




晴は春風の切り替えが早く、楽観的な性格がこの場に居る大きな理由なのだと改めて感じた。


「それでは、転生について説明を始めさせていただきます。」

皆様こんにちは(՞ . .՞)"

有菜晴希(ありな はるき)と申します。


この度は『風呂から転生しちゃったんだけど』をお読み頂きまして、誠にありがとうございます!


今後とも皆様が読みやすく楽しいお話を書けるよう努力していくつもりでございます。何卒よろしくお願い致します!

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