第2話 俺はレイになりました。
「あぁ?何だこのガキ?」
この声を聴いて俺は目を覚ました。
「っ、、、何だ、ここは?」
「あぁ、そうか、コイツァ親に捨てられたのか。、、ん?、こいつよく見たらなかなかの体つきしてるじゃあねぇか。」
俺はこの人が言っていることがよくわからなかった。
(ん?、俺がガキだと?それに親に捨てられた?、、、俺は30歳だし、親にも捨てられてはいないはずだが、、、たぶん。)
「あぁ?お前話聞いてんのか?、、お前は捨てられたんだよ! それでなぁ、これからお前は奴隷になるんだよ!」
「え?」
「え?じゃねぇよ!奴隷商の店の前にガキを捨てるってことは奴隷として使いつぶしても構わねぇってことだからだ。 ちなみにお前に拒否権なんてものは無い。 諦めろ。」
「そう、ですか、、、。」
(えぇぇぇぇぇ!これは夢じゃないのか?まさか、本当に異世界転生したのか?、、、ここで逆らうとろくなことにならなそうだな。)
「潔いじゃぁねぇか、じゃあさっさと来い。」
そう言われて後をついて行くと、薄気味悪い場所に着いた。
「おい、ここに入れ。」
そういそう言われて俺が入った部屋は、、、独房だった。
「え?」
(終わった、、、これ完全にいつか殺されるやつじゃん、、、)
しかし、奴隷商は聞こえていなかったのか、話を続ける。
「お前はこれから奴隷だ。許可なく発言することは許されない。買われたら主人の命令は絶対だ。」
「えぇ!」
(買われる?ということは少なくともこの場で殺されることはないということか、、、)
「黙れ!許可なく発言するなといっただろう!」
「、、、分かりました。」
「よし、じゃあそこに入って静かにしていろ。、、、あとお前、名前は?」
「えっと、奴国隷です。」
「ナノクニレイだぁ?、、、気色悪い名前だなぁ。 わかった、これからお前はレイだ。いいな?」
「、、、はぃ、分かりました。」
(いきなり奴隷かぁ、、、それと、俺の苗字、奴国はこの世界では不自然ということか、なるほど、、、)
「よし、これからお前は買われるまでここにいることになる。外に出ることはできない。メシは1日2回、怪しい行動をしたらその場で罰を与える。 罰の内容はしでかしたことによって決まる。」
「分かりました。」
・・・
(よし、あいつはどこかへ行ったな。さて、これからどうするかぁ、、、やることないなぁ、、、よし決めた!俺には今のところ出来ることはないから、鍛えるか!)
そうして俺の奴隷生活《筋トレ生活》が幕を開けた。、、、他の奴隷たちが変な目で見ていたが、レイが気付くことはなかった。
不定期投稿です。
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